転生とらぶる
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機動戦士ガンダムSEED
0202話
ホワイトスターで恋人達3人と束の間の平穏を過ごした翌日、俺達の姿は以前M1アストレイのナチュラル用OS作成時にその成果を見たモルゲンレーテの地下MS工場の司令室にあった。
周囲には一昨日交渉をしたメンバーの他にもたくさんの人が集まり、眼下のメギロートと向かい合っているM1アストレイを見守っている。
ちなみに今回の模擬戦を見学しているのは、シャドウミラー側から俺、レモン、コーネリア、マリューの4人だ。エキドナは不測の事態があった時に対応する為、ゲートを設置した地下倉庫へと量産型Wと共に残っている。
アークエンジェル側からはキラとムウの2人のみ。今回の件はシャドウミラーとオーブの間で行われているものなので、この2人は純粋に好奇心から来ただけだろう。
そして一番多いのは当然オーブの政治家や軍人達だった。
まぁ、俺達シャドウミラーとの同盟をどうするかがこの模擬戦の結果で決まるというのだから、嫌でも感心は高まるんだろう。
……ウズミ的には俺の語った世界の危機というのもあり、内心では同盟を結ぶと決めているのだろうが。
「へぇ、君達がシャドウミラーとかいう部隊の人間かい?」
模擬戦が始まる午後3時まで残り10分程になった時、唐突に声を掛けられる。
その声のした方へと視線を向けると、そこにいたのは紫の髪をした優男だった。どこかお坊ちゃんといった印象を受ける。
「お前は?」
目の前の男のどこか見下した感のあるその言葉にコーネリアが眉を顰めるが、レモンはそんなコーネリアとは逆に口元に笑みを浮かべている。ただし、その目は全く笑っておらず、アルカイックスマイルの見本のような笑みだった。マリューに関してはこの男が誰かを知っているのか、ただ苦笑を浮かべている。
「失礼。僕はオーブの五大氏族であるセイラン家の後継者、ユウナ・ロマ・セイランさ。国でもないたった一部隊なのに僕達オーブと対等の同盟を結ぼうという人達を一度見てみたくてね。こうして挨拶に来たんだ」
なるほど、この男がユウナ・ロマ・セイランか。SEEDの続編であるDESTINYでオーブを攻められる原因を作った道化。連合のオーブ侵攻後、2年でオーブを復興した経済の専門家ではあるらしい。いや、それは父親の方だったか? ともかく、その事から決してただの無能という訳ではないのだろうが……その復興ですらロゴス頼りだった可能性もあるか。
「そうか。俺はシャドウミラーを率いているアクセル・アルマーだ」
「うんうん、それで後ろのレディ達は紹介してくれないのかな?」
ユウナは俺の言葉にどこか軽く返しながら、後ろにいるレモン、コーネリア、マリューへと視線を向けていた。その視線はどこか好色な色を宿しているように見える。
レモン、コーネリア、マリューの3人はそれぞれが極上とも言える容姿をしている。それを思えば、男からそういう視線を向けられるのはしょうがないのだろう。だが、それを全く隠そうともしていないのはこのオーブの五大氏族後継者としてはどうなんだろうな。
……いや、ユウナがこんな男だからこそDESTINYで対ロゴス同盟にボコボコにされるのか。
とは言え、現時点で何か問題を起こしている訳じゃない。ここにいるのはオーブの明日を担うと期待されている男なのだから、同盟を希望している者としては無意味に扱う訳にもいかない。
「右からレモン、コーネリア、マリューだ」
俺から紹介され、軽く頭を下げる3人。その様子を見ながらユウナは上機嫌に口を開く。
「3人ともロングヘアーが似合っているね。どうだい、是非今度僕と一緒に食事でも」
と、ナチュラルに口説き始めるセイラン。原作通りにロングヘアーが好みらしいが、レモンの髪の長さでもロングヘアーと言うのだろうか? いや、間違いなくカガリよりは長いんだが。
「申し訳ないけど、私にはアクセルという恋人がいるのでそのお誘いは辞退させて頂戴」
と、レモンがアルカイックスマイルを浮かべながら言えば。
「そうだな。私はアクセルに身も心も捧げた女だ。他の男の誘いに乗る程軽薄ではない」
と、コーネリアがその眼に冷たい光を浮かべてバッサリと切り捨て。
「すいませんが、私にもアクセルという恋人がいますので」
と、マリューが申し訳なさそうに断っている。
「……は? もしかして3人共君の恋人なのかい?」
どこか唖然とした様子で尋ねてくるセイランに向かって頷く。
「ああ、そういう事になるな」
「へぇ……噂のシャドウミラーは実はハーレム部隊だった訳かい?」
その眼に浮かんでいるのは当初の見下した感情から嫉妬へとその色を変えていた。
いや、エキドナを除く幹部と俺の関係を思えば実はユウナの言ってる事は間違いではないのだ。ただ、1つ勘違いしているとすれば。
「例えシャドウミラーがどんな集団でも、オーブと同等かそれ以上の力を持っているからこそウズミ代表は対等の同盟を結ぼうとしているんだが?」
「はぁ? たかが1部隊がオーブと互角の力を持つだって? 自惚れも大概にして欲しいね。大体君達の機体はなんだい? どう見てもMSには見えないじゃないか」
ユウナの視線はM1アストレイと対峙したままピクリとも身動きをしないメギロートへと向いていた。
だが、そのユウナの台詞に思わず苦笑を浮かべる俺達。そもそもパイロットが乗る事を前提としていない無人兵器にわざわざMSのように人型を取らせる必要もない。それにメギロートは将棋で言うなら歩。チェスで言うならポーンだ。質より量を重視しているのだから、より安価で生産性が高い形状にするのは当然だろう。
そして最大の勘違いが、メギロートの性能に対する過小評価だ。
「ほう、じゃあ賭けでもしないか?」
「賭けだって?」
「ああ。この模擬戦でオーブご自慢のM1アストレイと、俺達の出したメギロートのどっちが勝つか。当然俺はメギロートの勝ちに賭けるが」
「いいだろう! なら僕はM1アストレイの勝ちに賭けさせて貰おうか。僕が勝ったらその3人に一晩付き合って貰うが構わないね?」
「ほう? 俺の恋人達を賭けろと? じゃあそっちもそれ相応の対価を賭けて貰えるんだろうな」
ユウナが何を望んでいるのかは、レモン達3人を見る視線で容易に想像出来る。ならこちらとしてもそれ相応のチップを用意して貰うまでだ。実際、どう転んでもM1アストレイがメギロートに勝つ事はないのだ。M1アストレイのパイロットがキラだったりしたら操縦技術やSEEDの覚醒で何とかなるかもしれないが、今回の模擬戦ではテストパイロット3人娘の1人であるアサギが操縦すると前もってウズミからエキドナ経由で聞かされている。
「ふむ……それならあの不細工な虫モドキが勝ったら、今日から一週間このオーブで君達が使う費用に関しては全て僕が払わせて貰おう。それでどうかな?」
「ほう、それはありがたいな。こちらも色々と入り用でな」
チラリとレモン達の方へと視線を向けると、レモンが先程のアルカイックスマイルとは違い満面の笑みを浮かべている。コーネリアにしても数日ホワイトスターに滞在しただけあって俺達の技術力を知っているので問題無いと頷く。シャドウミラーの技術力を話でしか聞いた事のないマリューは一瞬口を挟もうとしたが、レモンとコーネリアの様子を見て、諦めたように溜息を吐いた。
「アクセル君、そろそろ時間だが始めて構わないかね?」
賭けが成立したのを見計らうようにしてウズミが声を掛けてくる。いや、実際に俺達の話が終わるのを待っていたのか。
そう思いつつ、視線を司令室にある時計へと向けるとそこにはPM02:57分と表示されている。どうやらユウナと話している間に模擬戦開始時刻が迫っていたらしい。
「ああ。レモン」
俺の言葉に頷いたレモンが持っていたコンピュータに素早く指を走らせる。
メギロートは通常AIによって制御されているのだが、それに対する命令入力に関しては大雑把なものしか出来ない。例えば敵として登録したMSを排除しろ、とか敵旗艦を沈めろ、とかそんな命令だ。だが、今回行われるのは模擬戦だ。M1アストレイの破壊はともかく、パイロットのアサギは絶対に殺さないようにしなければならない。故にその為の行動をレモンがここから命令する事になっているのだ。
「ウズミ代表、模擬戦ですので武器の威力は最低まで落としますが構いませんか?」
「ああ。こちらもビームライフルの出力を模擬戦用に調整をしているので問題は無い。では、模擬戦を開始する」
レモンの言葉に頷き、模擬戦の開始を宣言した。その言葉と同時に、M1アストレイがシールドを構えたままビームライフルの銃口をメギロートへと向けてビームを放つ。
1発、2発、3発。
だが、ビームライフルが着弾した場所には既にメギロートの姿はなく、床へと着弾するに留まる。
虫に似た機体構造をしているメギロートは、銃口を向けられた瞬間には跳躍していたのだ。そのまま背中に付いている羽根を羽ばたかせて滑空するようにM1アストレイへと迫っていく。
「この戦場はメギロートに不利だな」
「どういう事かね?」
思わず呟いたその言葉に、ウズミが反応する。M1アストレイのすぐ目の前に着地したメギロートが下から貫くように角を突き出すが、シールドによってそれを防ぐM1アストレイ。
「今見て貰ったように、メギロートは単独で飛行が可能だ。と言うか、それを前提とした戦術プログラムになっているからここのような狭い場所での戦闘は得意じゃないんだよ」
「なるほど。……だが、連合やザフトの偵察衛星がある以上は地上で模擬戦を行う事も出来ないのでな。君達との同盟やあの機体に関しては最大級の機密だ」
なんとか下からの攻撃をシールドで防いだM1アストレイだったが、メギロートの行動はその上を行っていた。なんとシールドの下の部分をその顎で噛み千切ったのだ。シールドには噛み切られた歯形の跡がしっかりと残っているのが生々しい。
「その割には随分と見物人が多いけどな」
「一応、このオーブを動かす者に限らせて貰っているがね」
シールドを噛み千切られるという予想外の事態にアサギも動揺したのか、そのままシールドでメギロートを殴りつけようとする。それを右に左にとちょこまか動き回って回避するメギロート。
「セイラン家もか」
ロゴスと繋がっているセイラン家。メギロートの情報は流れると考えるべきか? とは言え、連合軍のオーブ侵攻までそう時間は残っていない。対処するにしても場当たり的な方法に限られる筈だ。
「あの家は五大氏族だ。このような大事な場面で外すような真似をすればこれ幸いとこちらを責め立ててくるだろう」
ようやく冷静になったのか、アサギはビームライフルを投げ捨ててバックパックからビームサーベルを取り出し、メギロートに向けて振り下ろす。だがメギロートはM1アストレイがビームサーベルを取り出したと見るや後方へとジャンプしてその口から円状のサークル・レーザーを吐き出した。丸いレーザーというMSからしてみれば考えられないその攻撃を回避出来る筈もなく、咄嗟にシールドを機体の前に突き出すM1アストレイ。だが、シールドで機体全てを覆い隠せるはずもない。シールドからはみ出していた脚部に軽い焦げ目が付いた。
「……なるほど。威力を最低まで落として貰って良かったな」
その様子を見ながらウズミが呟く。実戦用の出力ならあの両脚がスパっと切断されていただろう。司令室にあるコンピュータも同様の判断をしたのか、モニタでは両脚損傷の判定が下されている。そして機動性を重視しているM1アストレイが両脚を無くしてしまった以上、メギロートに抗える筈もなく……メギロートが模擬戦開始当初のように滑空しながら体当たりを仕掛ける。それを何とかシールドで防いだM1アストレイだったが、50tオーバーの機体とは言え4t近いメギロートがそれなりの速度でぶつかれば堪えられる筈もなく吹き飛ばされる。あるいは両脚が無事なら持ち堪えたのかもしれないが。
メギロートは吹き飛んで床に倒れ込んだM1アストレイの上へと覆い被さるように着地し、シールドを難なく噛み千切った口を開き……
「そこまでだ! これにて模擬戦を終了する」
ウズミの言葉で模擬戦の終了が宣言された。
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:36
PP:165
格闘:254
射撃:274
技量:264
防御:264
回避:294
命中:314
SP:446
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
???
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撃墜数:288
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