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Dies irae~Apocalypsis serpens~(旧:影は黄金の腹心で水銀の親友)

作者:BK201
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後書き+設定――即ち蛇足


というわけで、ついに『影は黄金の腹心で水銀の親友』が完結しました。これも皆様の応援のおかげです。にじファンの短編のころも含めると大体、一年と少し。長かったようで、短かったような連載でした(主に執筆速度のせい)。本当に読んでくださった読者の方々には感謝感激です。
では、ここから先は設定の公開を含めて、適当に思いついたことを書きならべていくのでネタバレ多数です。まだ最後まで読んでない方、そういったことには全く興味がないという方はブラウザをバックしてください。



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そもそもこの連載を始めようと思ったきっかけはdiesの二次って短編のギャク系ばっかで連載のシリアスってないよな~。って思ったからです。連載できるほど隙が無い(事実多くの二次があるISやネギま、ゼロ魔なんかは設定の穴が多いですし)、という考え方もできますが個人的にはドイツ大好き、ナチス大好き、Diesとか中二心くすぐり過ぎだろの状態だったことも含めて、じゃあ、自分なりに考察して何か書こうというものでした。
まあ劣等と罵られることも覚悟の上で(そもそも二次小説で出来のいい作品の本編より面白くする二次というのは殆ど見ないが)考えたのは転生、憑依系は実力的にアウト。能力、設定、人物だけ持ってくるのは他にもあるし、diesの二次と言えない。じゃあ初めからこの世界にいる人間だな、と考えました。
そこで立場はどうするか、ということを考えると蓮側よりも黒円卓側の方が入りやすい。かといって黒円卓の誰かになり替わるとか言うのは個人的に避けたかった。シュピーネさん含め、黒円卓のキャラに死角はなかった(笑)。
そこで適当に探して、Wikipediaでラインハルトを見てるとアルフレートという人物がいるじゃないか。それを見た瞬間、こいつだ!と思ってこのキャラを主人公にしたわけです。というわけで始めは勢いと乗りで書いていたものだから、どんな完結の仕方をするかも考えてませんでした。ほんと自分劣等だな、とこの時のことを思い出すとそう思います。


 アルフレートの人物設定
よく言えば献身的、悪く言えば依存的な存在。求道。実力は前にも話した通り、スワスチカの数によって変動しますが最大値のステータスで
ATK:2→3
DFE:4→5
MAG:5→7
AGI:2→2
EQP:4→6
形成→創造です。ちなみに最大値は5ですが、基本的に蓮や大隊長、ラインハルトはカンストしてる部分もあるので7の表記に別段間違いはないです。まあ、創造におけるステータスの低下自体はないですし強いと言えば強いですが、魔術以外は極端に跳ね上がるわけでもない微妙と言えば微妙なステータスです。これが最大値だと考えると特に。とはいえステータスの内容は大隊長クラスに一歩劣る位ですし、MAGが極振りな分、自陣で戦えばそれなりの強さを発揮するはずです。

 創造
ラインハルトが使ったのと本人が使ったので二種類の創造名が出てきたわけですけど、どちらが正しいかというとラインハルトが使った方の名称が正しい。

晦冥世界 主の祈り (Svartálfaheimr Paternoster)
晃世界 主の祈り (Alfheim Paternoster)

前者がラインハルトが使った方だけど後者の詠唱は実はアルヘイムだから妖精の国が正しいし、第一ゾーネンキントが使っている。だけど、実はゾーネンキントが使っているという互換性を利用してアルフレートはアグレドのいる道を繋げるようにした、というどうでもいい裏設定がある。

 能力
ラインハルトが言っていたように本来の能力は他者の弱体化ではなく、自軍の強化。ただ、自軍、味方が基本的にいなかった事と詠唱の相性が悪かった。
カトリックの詠唱だから光を意味する晃、と暗闇を意味する晦冥とではどっちが相性がいいかは言わずもがな。作中では詠唱こそいえど結局本人が能力を使うことは最後までなかった(笑)。

 正体
結局、アルフレートの正体は創られた生命体。アグレドの半身を身に分けた《罪》という存在。詳細は『失楽園』に載っているがサタンの娘でサタン自身にも愛されていた異形の女神。サタンと《罪》の間に《死》という子供を産み落としており、七皇帝の分体と666(Nrw Ksr)はイコールで《死》。地獄の扉の鍵を持っており、最後にはサタンを地獄から解放した、ということからアルフレートは地獄の扉を開く贄としてこの作品のキャラになった。
ちなみにモチーフが女神と書いてあるように、当然《罪》は女性である……アグレド、ちょっと体育館裏まで来い。
まあ、以上のことからアグレドは存在自体が最終決戦までつなぐための壮大な伏線。尤もこれについてはラストのほうでアルフレートが全面退場になるから相当悩んだけど。

 アグレド
アルフレートの正体でも書いてあるようにこの作品は『失楽園』を参考にしている部分があるためアグレドの正体も当然それに準じている。その正体はサタン。サタナイルさんとは別人だよ。より正確にいえばサタンがなったと言われる「黙示録の赤い竜」や失楽園の方に出てくるサタン。覇道であり位階は当然流出。ただし、己が閉じ込められていた場所でしか発動できない欠陥まがいの状態。
これ自体は序盤の方から考えていたけど、アルフレートをそのままそれにするか、それとも別の役者を用意するかに悩んだ。結局、上に書いてあるように別キャラとして扱うことにしたけど、それを思いついてからは、所々にアルフレートの言動に俺を混ぜるように意識しました。
ちなみにアグレドなのは黙示録の赤い竜の名前のそれぞれのイニシャルを取るとAGRDとなるので読んでみてアグレドでよくね?となってそうしました……いや、だってサタンっていうのはパラロス的にどうかと思うし、ア グレート レッド ドラゴンっていうのも長いなって思ったし。
容姿はアルフレートに似た感じではあるが、赤髪で瞳が縦に細くなっている碧眼。ただし、これは人間としての姿。水銀と戦っていた時の姿は史実にあるような赤い竜そのまま。頭が七つ、冠が七(かしら)、角が真ん中だけ四本の十本。

 能力
力技のゴリ押しと聖遺物関係なしの魔術的なものが基本。正直、あんまり考えていない。でも、赤い竜は伝記に尾の一振りで星を大量に掻き消したという逸話があるからその辺を参考にしたりはしている。
ステータス的には蓮やラインハルトを超えてはいるけどメルクリウスには届かず。けど相性的にメルクリウスといいから互角の戦いができる(勝てるかどうかとなると話は別だが)。
ラインハルトとは相性が極端に悪いから地力の差があっても負ける。聖槍と悪魔はやっぱり根本的に相性が悪すぎるんだよ。
ちなみに蓮とは若夜刀様には負けるけどそれ以外なら勝てるはず。主人公補正で負けそうだけど。
結論、なんだかんだ言って最後には負けそうなキャラ。

 目的等
大別して二つで、一つは(∴)含めた危険因子の排除。もう一つは水銀の望みの成就。個人的に水銀を除けばマリィルートはみんな幸せで(∴)みたいな存在さえいなければ良かった話だ。
だったら(∴)排除して水銀幸せにしてみようって考えてこいつを作りました。まあ、自己満足乙と言われても仕方のない内容だけど後悔はしていない。
方法は水銀が動く特異点としてはぶられたのはどう考えても不倫騒動のせい。だったらそれ自体なくして寧ろマリィが気にしない位置に持ってくればいい。だったら戦って斃して動かないように放っておくのが一番ということでラインハルトと蓮の戦いにマリィを放り込んだままにした。ただ、それだとちょっと味気ないっていうか、じゃあお前何のためにいるんだよってなって水銀と戦うのだけど、それにも理由はあり、水銀の座としての“純血”をその赤い竜という異質性で失わすため。蛇は毒を以って他を陥れるものの象徴であるが故にそれを可能とした。

 水騎士(アグレド)について
黄金練成の代替人の一人としての予備の人間。一応は大隊長の三人の代わりを果たせるが、そろっていれば無用の長物に過ぎない称号。
まあ黄金練成において水なんてものは基本不必要。というより存在しないと言えるでしょう。つまり、水騎士とはあくまでも必要のないもの、或いは存在しえないもの。つまりアルフレートは自分で自分のことを皮肉っているわけです。自分は本来いらない、或いはいない存在なんだと。

 七皇帝の分体 666(Nrw Ksr)
黙示録の赤い竜の頭の数が七つで、それはローマ皇帝の事を指し示す、という点からローマ皇帝の名前を当て嵌めました。ちなみに666はローマ皇帝とも言われているし、黙示録の赤い竜の部下とも示されることもある。有力な説でネロ皇帝がそうであったとも言われている。
そのモチーフの正体は《死》。サタンと《罪》の間に産まれた子。ちなみにサタンと《罪》と《死》は天国の父と子と聖霊である三位一体のパロディ。ナチスドイツ時代から(∴)等の因子を掻き消すのに役に立ちそうな人材として集めていた。

アウグストゥス:アルフレートの元部下。アルフレートがいなくなっても仕えたいと願ったからこそここにいる。才能は低いが努力と知恵で補う人間。正直diesではやっていけないが。
ティベリウス:ヴィルヘルムに憧れた実直過ぎた軍人。最後にはヴィルヘルムの役に立てたので本人的には満足。実際、ヴィルヘルム本人からの覚えもよい。
カリグラ:良い噛ませだった。人生挫折しまくった人。挫折したくないから他人の念仏で極楽参りしようとしたけど失敗した。最後にこいつを殺したのはアルフレート殺した時に奪ったアルフレートの聖遺物の残滓。ほぼ自業自得じゃんと言えなくもない。
クラウディウス:元神官。オカルト大好きの異端者で秘密結社トゥーレ協会にも所属していた。なお、本編には全く関係ないがティトゥスと知り合いである。魔導に関してはそこそこ深い知識があるが聖遺物に対抗できるほどのものではない。
ウェスパシアヌス:元娼婦。一時期は人気トップクラスの娼婦だったがアルフレートに恋して、人生棒に振るう。まさに恋は盲目。けどアルフレート自身は別段興味なし。報われねえな。
ティトゥス:少年兵として造られた薬物強化人間。秘密結社トゥーレ協会出身。生身でシュライバーが聖遺物持っていた時期から遊ばれる程度には戦えているあたりかなりのバグキャラ。まあインフレ上等のdiesにおいては大して意味ないけど。実はこの設定やキャラの性格は友人から頂いたもの。そのため途中書き辛いところもあった。他人のキャラって難しいね。
ネロ:666(Nrw Ksr)の正体。結局、後半から登場しなくなったのは実力不足のせい。他の面子が曲がりなりにも聖遺物所持者と戦えるのに対して、こいつだけはそれが出来ない。下手しなくとも俺たちのシュピーネさんにすら負ける。哀れ。

 実力
最終的な実力で振り分けるなら
アグレド>>>アルフレート(スワスチカ開放が八つで)>カリグラ(黒円卓の聖槍持ち)≧ウェパシアヌス(アルフレート捕食)>ティトゥス>アウグストゥス≧ティベリウス=クラウディウス>>>ネロ
になる。ネロは諜報担当だからどこまで行っても勝てない。
本編中にも表記していたようにカリグラやウェパシアヌスは大隊長に若干劣る程度。ただ、実際は戦闘経験等からヴィルヘルムクラスにも負ける可能性がある。

 アグレドのいた場所
本人曰く、地獄、氷の牢獄(コキュートス)等と呼んでいたが、まあ一種の異世界。ただし、座の性質上、ここも座の支配を受けている場所であることには違いない。生きている生物、は愚か有機物と呼べるようなものがなく、あるのはアグレドが造ったモノのみ。コキュートスは地獄の最下層とも言われており、裏切を犯した者がここに来ることになる。アグレドは気が付いた時からここにいた。
この場所は神格同士の戦いでも耐えれるほどの強度を誇るが、理由としてはアグレドという存在が外に出るのを防ぐためであり、アグレドの流出そのものは関係ないらしい。
アグレドはこの場所を箱庭と呼んでいたが、この場所の住人はアグレドのみで完全に閉じられた世界であるためにアグレド本人はここから出られないことからあながち間違いでもない。だからこそアルフレートなどを使って道を作った訳なのだが。

 ラインハルトから見た場合
アルフレートは勿論愛すべき爪牙の一人。能力は自陣の強化であるが故に個人的に好ましいものだと思っており、だからこそ水騎士という役職を許可された。黒円卓のオーケストラにおいてはヴァイオリン又はヴィオラ。コンマスの役割を請け負うことも多く、うまい方。ラインハルトの奥さんであったリナとはそれなりに親しかった様子。
茶菓子、紅茶、書類仕事に音楽とラインハルトに対することならなんでもござれ。ただし、アルフレートはコーヒーと納豆だけは愛せない。囲碁や将棋もするようで、よくラインハルトと打つが四子でも飛車角落ちでも勝てない。
アグレドのことは知らなかったため、あまり興味なし。それでも総てを愛している彼からしてみれば愛すべき一人ではあるが。

 メルクリウスから見た場合
実質、アルフレートの方には興味なし。メルクリウスが蓮を用意したのと同様、アルフレートもアグレドが用意したものに過ぎないと思ってるから(事実そうであるし)。
一方でアグレドとは互いに盟友と自負している。元が同じ蛇だからか意外と気が合う。まあそれでもマルグリットやラインハルトに比べれば劣るだろうが。座の支配者であった以上、唯一彼がいる世界を自由に行き来できた人物でもある。

 蓮から見た場合
アルフレートは文字通り、斃すべき敵。ただし、自分と似たような経歴で創られた人間だからか幾度となく違和感はあった模様。序曲ではアルフレートが有利だが、終曲になれば圧倒されるのが目に見えてるので一対一で相対すればおそらく蓮が勝つ事になる。ちなみに敵としてではなく蓮と日常を享受する者同士だったとしても仲は悪くなる。
蓮は結局アグレドの正体を知らないし、また本編終了後も知らなくていいと思っている。そのため彼らの接点は座を共に守ること位。

 ルートによる変化
実はこの話、ルートによって本編の内容が随分変わる。
香純ルートではアルフレートが七皇帝の分体の召喚やアグレドからの役目を果たさないまま神父の策略によって学校のスワスチカ開放後に神父の聖槍でタワーにて殺害される。そのせいでアグレドは何も出来ないまま放置。また本編終了後のグラズヘイムではアルフレートは歓喜に溢れてせっせとラインハルトに仕え、時々戦闘もしている(多いのはヴィルヘルムとエレオノーレ)ため彼個人としては非常に楽しい状況。
螢ルートではアグレドが自らの登場の必要がないと判断し、そのままアルフレートだけが出ることになる(よって七皇帝の分体はまたもや出番なし)。その結果、アグレドとのラインを断たれたアルフレート自身が水銀と友であることに疑念を覚え始めることになる。カインを早いうちに殺そうとするが神父、蓮、螢に邪魔され失敗。その後、シュライバーが死に、水騎士としての役割を果たそうとするが、その前に司狼と香純を連れているメルクリウスと出会うことになり「お前は僕を友だと思っているか?」と尋ねる。が、メルクリウスはそれを否定。それによって自身の中に矛盾を感じ、衝動的に水銀を殺そうとして失敗。そのまま自身の存在に疑念を持ったままラインハルトの下に戻り、ラインハルトの破壊の愛を聞き、そのままエインフェリアとして蓮達はもとより、水銀とも敵対する道を取る。ちなみに城が揺らいだ状態で出てきた戒と戦うのはアルフレート。
玲愛ルートではそうそうにアルフレート死亡と共にアグレドが城や町ごと自分の所に引っ張り込む。そして若干名生き残った七皇帝の分体を使い、蓮は愚か、ラインハルトやメルクリウスすらも斃すために行動。しかし、ラインハルトの下にいたアルフレートの魂がラインハルトに連れられアグレドと対峙することによってアグレドは敗北し死亡する。よってそのまま三つ巴ルートも玲愛ルートも見ないままにアグレドはいなくなる。
結局、こうやってルート考えると、まともに活躍できるのが螢ルートかマリィルートかの二択だったので個人的な好みでマリィルートを選択した。

 新世界(マリィルートアフター)にて
この世界で一番原作と違うところは水銀もこの世界の住人であるということ。私服着ていたのもそのため。アルフレートは相変わらずラインハルトの忠実な腹心をやっている。
後はロートスと蓮が完全に別人として存在している。だから蓮はロートスに関する記憶は失っているし、アンナもロートスの傍にいる。
七皇帝の分体の分体は自分達の元の本名こそ戻ってないが(分体として混ざり過ぎて元の名前が消失したため)、新世界の住人として過ごせている。身近な所で原作の誰かと一緒に居たりするかもしれない。
アグレドは未だに地獄で入り浸っている。というより元から出れないから関係ない。とはいっても座の影響を受けていることに変わりはないから、それなりに変化はあるみたいだが。

 その後の
新世界における彼らの生き方はそれぞれ変化していると、前述でも述べたが具体的にどのような変化が起きているかと言われれば主だった人物を述べるとこうなる。
メルクリウス:特異点にはならず、人としてこの世界で女神の抱擁を受ける一人となる。本名等は不明だが神出鬼没で超越的存在であることは今でも変わらない様子。座の神格ではなくなった為かアグレドと会うことは出来ない模様。時々ラインハルトと会うことはあるようだ。
ラインハルト:未だに女神に匹敵する力を持つ模様。自滅因子としての宿命からは逃れこそしたもののメルクリウス自体が未だに存命しているためその業自体は失われていない。大聖堂の神父であったがアルフレートと出会ってからは彼自身に乞われて会社の創立者となる。妻子持ちであり、妻のリナとは四回目のデートで「私は卿の父と結婚をしたいわけではない。卿自身と結婚したいと申しているのだ」と発言している。自滅因子の宿命から逃れた為か渇望の形が変化し、破壊の愛ではなく、一人の女性へと向ける愛を知り、夫婦仲は円満な様子。
アルフレート:アグレドとの繋がりがなくなり、自分の存在に日々違和感を感じつつも、それが薄れゆく中で大聖堂の神父だったラインハルトと出会い、初対面の彼に共に企業を設立してほしいと頼む。頼みが受け入れられ、その後はラインハルトの秘書として仕えることとなる。絶対的な忠を誓い、彼は最後までラインハルトに仕えることを止めることはないと断言する。
アウグストゥス:ベルリン芸術大学で職員として働いている。創立してまだ短い大企業との取引をしており、社長の秘書官とはそれなりに親しい様子。
ティベリウス:ドイツでヴィルヘルムについていたヘルガと共にいた様子。この世界でもヴィルヘルムと共にしていることは変わらないらしい。
カリグラ:香純の営む孤児院で働いている先生。戒とは同期の友人であるらしく普段からしている不機嫌そうな顔つきを戒に咎められている。ベアトリスが留学の際、戒がついて行かないことを聞いて、そのことを追及して喧嘩勃発。その際に言った言葉が「恋人なら証明の一つでもしろよ」とのこと。証明が何を指すかは喧嘩が勃発した理由から察してほしい。
クラウディウス:カリフォルニアで教師をしているヴァレリアンと知り合いの様子。ただし、今でも裏社会と繋がっているらしく、あまり親しくはない様子。ちなみにティトゥスとは仕事仲間。
ウェスパシアヌス:恋愛中毒の大学生。ドイツのベルリン芸術大学の四年生。自身の恋愛ごと以外に関しては優しい先輩である様子。留学生にも物怖じせず習ったロシア語や日本語で話しかけるほどの語学力を持つ。
ティトゥス:こちらも未だに裏社会でいる様子。秘密結社と名の付く所を聞きつけては潰しまわっている。長生きは出来ないであろうことを自覚しているが、刹那快楽主義であるため気にしていない。
ネロ:ラインハルトが設立した企業の社員の一人。最初期からいるが特に偉いとかいうこともなく、本人にも出世欲はない。
ロートス:蓮とは完全な別人としてこの世界にいる。ロシアとドイツのハーフらしく、アンナの恋人らしい。ただし、蓮とラインハルトとの決戦をミハエルは最後の生として戦っていたため、この世界におらずロートスとは出会っていない。

 最後に
連載二次小説自体が初めての挑戦で、それであえてこれ選ぶか、みたいなものでしたが自分なりに満足、とは言えなくても完結出来たことはうれしいです。個人的にこれはやって失敗だったとか、これは原作とあんまり変わらなくないんじゃないかな、と反省の数々でしたが読んでくださった読者の方々には本当に感謝してます。少ないながらも感想も下さり本当にうれしかったです。
しばらくは英気を養いつつ、その内エピローグなんかも書いてみようかなと思います。それでは皆さんまた逢う日まで。Auf Wiedersehen!
 
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