IS《インフィニット・ストラトス》 ~死神の序曲~
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本編
セシリア・オルコット
前書き
セシリアと衝突するこの話。
作者は最初のセシリアはあまり好きではないです。
なので扱いがちょっと雑ですが許していただければ幸いです。
まあ一夏に落ちた後はまあまあ好きですけど。
~一夏side~
俺は織斑 一夏。
さっきのSHRで本当に散々な目にあった…。
そして俺は一限目の授業の準備をしていたら隣の他の女子よりも一回り小さくて頭の天辺に触角のような髪がある女の子から話かけられた。
はっきり言おう、同い年にはまったく見えない。
しかもさっきは千冬姉の攻撃の楯にされたしあんまり良い印象は持ってない。
「さっきは本当にごめんなさい」
改めて謝ってきた。
だがそしたら何故さっきふざけて謝ったのだろう?
聞いてみたら「みんなの前で恥ずかしかった」といっていた。
まあ何度も謝ってきたので俺はさっきのことは水に流すことにした。
彼女の名前をちゃんと聞いていなかったので聞き直し、長岡 怜という名前だと言うことが分かった。
その後、長岡は「怜って呼んで。そのかわりに一夏って呼ばせてもらうけど良いかな?」と聞いてきた。
俺は了承して一限目が始まるまでの短い間、怜と話した。
まあ回りの女子が遠巻きに見ているだけだったからな。
話相手が出来て良かったよ。
その後すぐ時間になり、一限目が始まった。
~一夏sideout~
~レイside~
「あ~……」
一限目の授業が終わった後、一夏は声を上げて机に突っ伏した。
「怜、さっきの授業分かったか?」
いきなり顔を上げ僕に尋ねてくる。
「基礎理論だし楽だったよ。え、もしかしてのもしかしてだけど一夏分かんないの?」
「あ、あぁ……」
「そうなんだ」
一夏は勉強が苦手なんだなぁと思った。
だって基礎理論で躓く時点でねぇ?
「勉強苦手なんだね」
「苦手っていうかな……参考書間違って捨てちまったんだ…」
「……は?」
僕は一瞬理解出来なかったけど、改めて聞き返してみて納得した。
まあ参考書見て勉強もしてないのに分からないよね。
だって、先生達は勉強したことを前提としてやってるんだもん。
「はぁ、しょうがないなぁ。後で教えてあげるよ。今日は仕方ないとして明日から少しでも理解できるようにね」
「すまん!恩にきる!」
僕達がそうやって話していると不意に話しかけられた。
「ちょっと良いだろうか?」
その顔を見て、あ、束の妹さんの確か……箒さんだ。
と思っている時に
「すまんがコイツを借りていく」
と言うが早いか一夏を連れていってしまった。
ああいう強引なところは束そっくりだな。
と染々思った。
その後、チャイムが鳴るギリギリ前に2人とも帰ってきた。
まあ2人帰ってくるまでにクラスの女子から「どうやって織斑くんと仲良くなったの?」等の質問責め受けていたから二限目が始まるのがすごく待ち通しかったけど。
その二限目の最中に一夏がヤマヤ先生から「どこか分からないところがありますか?」と聞いてきたのを一夏が正直に「ほとんど全部分かりません」なんて問題発言したから織斑先生に「一週間で覚えてこい」と言われ説教されていた。
いや一夏よ、正直に答えた方が良いことと悪いことがあるのが分からんのかね?
そこは分からんでも分かりますとか、この部分が分かりませんでしたぐらいにしときなさいよ。
そして織斑先生や、僕や束、もしくは勉強大好きな奴でもない限りあの量を一週間は無理だと思うんだけど…。
そうしている間に二限目が終わり、一夏のさっきの発言について一夏を弄って遊んでいるとまた不意に話しかけられた。
「ちょっとよろしくて?」
「へ?」
「ん?何かな?」
いきなり話しかけられたので一夏は困惑気味に、僕は来るのが見えていたので普通に返した。
話しかけてきたのは金髪で縦ロールの白人さんだった。
えっと、確か名前はセシ……セクシーだったっけ?
「訊いてますの?お返事は?」
「ああ、いったい何の用件だ?」
「うん、何の用?」
一夏と僕がそう答えると目の前の縦ロールさんはわざとらしく声をあげた。
「まあ!何ですの、そのお返事は。わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度で接しなさいな。そこにいる貴女も男子なんかとつるむのは止めなさい」
一夏は顔を歪めて嫌な顔をしていた。
まあ僕はさっきの言葉で少しカチンッときてしまい一夏が何か返す前にわざと縦ロールさんに聞こえるようにわざとらしく大きな声で一夏に話しかけた。
「一夏、それでさっきの話なんだけど参考書について後で教えてあげるよ。それと私のど渇いちゃったし一夏も一緒に飲み物でも買いにいこうよ」
「え?あ、ありがとう。えっと、分かったじゃあ行こうか」
僕が声を上げて強引に行動したことにびっくりしたのか一夏は戸惑いながらも僕の意見に賛成し教室を出ようとするが縦ロールさんに僕は肩を掴まれた。
「貴女、わたくしを無視してどこかに行こうとするなんてマナーがなっていませんわね?」
僕はそれを聞き、話す価値もないと思い肩の手を払い一夏と飲み物を買いに出かけた。
一夏に「本当に良かったのか?」と聞かれたけど「何の話?私達は2人で話してただけじゃん」と答えると「あ、あぁ…そうだな」と引きつった笑みで返された。
その後飲み物を買って、三限目ギリギリに教室に戻った。
~レイsideout~
~一夏side~
二限目終了時にムカつく金髪の女生徒から話しかけられた。
それで俺は嫌な気持ちでいっぱいだったのだがそのイラつく発言に返事を返そうとして、ふと横の怜をみたら怜が物凄い笑顔なんだが黒いオーラ全開で金髪の女生徒を睨み付けていた。
俺はその顔を見た瞬間声を上げそうになるほどの寒気に襲われたが、いつもの顔に戻ると金髪の女生徒を無視して飲み物を買いに行こうと言い出した。
俺はその意見を聞き、一緒に行くことにした。
その時に怜は金髪の女生徒に絡まれていたが無視して教室を出ていた。
俺は「本当に良かったのか?」と聞いたが怜の中ではさっきのやり取りはなかったことになってるらしい。
俺は女子ってやっぱり怒らせると怖いと改めて思ったぜ…。
~一夏sideout~
~レイside~
あ~、それにしてもウザかったなあの縦ロール……いや、バターロール。
あんな奴バターロールで十分……いや、バターロールに失礼か。
でもしっくりきたからバターロールと呼ぼう、そうしよう。
今ちょうどクラス代表を決めている最中で候補を推薦か立候補で決めるらしいがほとんどの女子が一夏を推薦した。
今のところは候補は一夏のみである。
まあこのままだと一夏になるだろうなとぼ~っと考えていたらまたあのバターロールが口を出してきた。
やれ「男がクラス代表なんて恥さらし」だの「実力から言えば私がなるのは当然」だの僕はそうとうイライラしながら我慢して聞いていたけどある一言で堪忍袋の緒が切れた。
「大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、耐え難い苦痛で…」
ハ?後進的な国だと?
束や織斑先生、一夏が生まれた国が?
ISが生まれたのもここ、日本なのに?
僕の大切な家族や友人のいるこの国をそんなにバカに出来るほどあんたは偉いの?
「イギリ「黙れこのバターロール。その薄汚い口を閉じろ」ス……」
一夏が何かを言おうとしていたが僕の声によってかき消された。
だけど一夏を気にしている時ではない。
その発言を聞いたバターロールはと言うとメチャクチャ切れてた。
でもそんなの何ともない。
「あ、貴女ねぇ!わたくしにはセシリア・オルコットというちゃんとした名前がありますのよ !? わたくしを侮辱しますの !?」
「ハッ!笑わせてくれるじゃないの。セクシーだかオルゴールだか知らないけどね、あんたが先に侮辱したんじゃないの!何が後進的な国で暮らさなくてはいけないことが苦痛だよ!あんたが乗るISだって日本人の篠ノ之 束博士が作ったってことを分かって言ってるの?それに実力から言えばあんたがなるのが当然?なら立候補すりゃ良いじゃない!あんたバカなの?そっかバカなんだよね?だってこれくらいのことも分からないで人をバカにすることしか出来ないんだもん。バカとしか言い様がないよね?ゴメンね~、おバカさんには難し過ぎたかな?」
「な、ななな!」
どんどんバターロールの顔が赤くなっていく。
ふん、いい気味だ。
「決闘ですわ!」
「良いよ。やってあげる。良いですよね織斑先生?」
それを聞いた織斑先生は「はぁ…」と溜め息をついて僕達に告げた。
「勝手に決めるなバカ者共が。まあ良いだろう。最初にクラス代表決定戦を織斑とオルコットで1週間後の月曜。放課後の第三アリーナで行う。その後オルコットは次の日に第二アリーナで長岡と戦う。この3人はそれぞれ準備しておくように」
「千冬姉!俺も?」
「当たり前だ。他薦、立候補問わないと言っておいたぞ?それに学校では織斑先生と呼べ!」
「ジェガンッ!」
一夏は織斑先生のことを千冬姉と呼んでしまったせいでまた叩かれていた。
まあその時に某有名ロボットの機体名みたいな声をあげたが気のせいだろう。
さて、このバターロールは絶対に許せない。
少し痛い目を見てもらうよ。
~レイsideout~
後書き
作者は明日に予定があるので恐らく更新は明後日か明明後日になると思います。
ですが投稿はできたらしますのでその時はよろしくお願いします。
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