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妖刀使いの滅殺者

作者:雨の日
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第22話

 
前書き

  昼ごはん 5
   ラーメン餃子 7
    天津飯 5

           でした! 

 
サチ!平気か!?」

黒印を納め、座り込んでしまっているサチの元に駆け寄る

「…うん、一応は」

強がっているが肩が震えている。明らかに過去のトラウマがよみがえったのだろう

「サチさん…」

シリカも心配そうに歩みよる
俺はそっとサチの肩に手を添え、自分に引き寄せる

「サチ、ごめん」

「なんでレイが謝るの?」

「お前を危険な目に――」

そこから先はサチに口を封じられ言葉にならなかった

「何言ってんの、私は生きてるよ…」

「サチ…」

両手をサチの背中にまわし抱き寄せた
生きていることを喜びながら

「…えぇとぉ。私を忘れてません?」

「あッ!う、ううん!忘れてないよ!!」

「いま「あっ」って言いましたね!?」

顔を赤く染めてバッと離れた。俺は少し惜しいきもしたが、当初の目的が果たせていない。リズが今頃、首をながーーくして待ってるだろう

「クエストは終わったから急いでお使いを終わらせる。けど、サチとシリカは待ってて良いぜ」

それはもちろんサチの「気」を思っての提案だ
しかし…

「私は大丈夫だって!」

「いや、だけど…」

「レイが守ってくれるんでしょ!?」

上目づかい。苦手だ…
俺はしぶしぶ2人を連れていくことにした

「じゃ、とっとと終わらせる…ぜ。はぁ――」

ボス部屋から出ようと思い振り返ると部屋の入り口には大量の≪ランクラン≫の姿が

「レイさん、サチさん…」

「はぁ、とにかく、行くぞ!」

黒印を抜き、戦闘に備える。が、≪ランクラン≫はなにやら友好的に近寄ってきた

「あれ?2人とも待って!」

サチがストップをかける
俺は急ブレーキをかけて≪ランクラン≫の手前で停止した

「レイ、クエストの報酬じゃない?」

「あぁ、なるほど!」

「そうかもです!」

サチの言葉を信じ、大量の≪ランクラン≫に近づく。ちなみに容姿は真っ赤に戻っている

『ゴラゴラ、ドウゥン』
訳「ありがとうございます!お陰でわたしたちの山が救われました」

「とりあえず、報酬を早くしてもらえんかな?」

通じるとも思わなかったが急いでる俺はつい、話しかけてしまった
すると、驚くべきことに

『ゴォ!?ゴゴウゥ。ドウゥウン』
訳「失礼、前置きは無しにして、ささやかながら報酬の方を」

「お!?おぉ」

渡された報酬はなんと≪紅蓮石≫×30だった
これで依頼達成だ。手間が省けたな

「レイさん、シリカさん。これでお使い終了ですね♪」

「うん!帰ろっか!」

「ふうー。疲れたなぁ」

転移結晶を取り出し、≪フエルトリ山≫から脱出する。そして、リズの待つ武具店へ向かった
あたりはすっかり薄暗くなっていて夜が近づいている

「うーっす」

「レイ!サチ!それにシリカ?」

「私だけ疑問形ですか…」

はははと笑って、リズに採取してきた鉱石を渡した

「ありがとー!よし、何とか期限は守れたわ。ありがとね、3人とも」

「そのかわり、俺の黒印の研ぎ代、タダな」

「ちぇー。しかたないなぁ」

そういってリズは作業場へと姿を消した
本当は俺の黒印を診てもらいたかったんだが、今日はまぁいい

「じゃあ、私も今日は失礼します」

「ピィ!」

シリカがぺこりとお辞儀をして自分のホームに帰って行った
そして俺達は2人になった

「…飯にすっか?」

「うんッ!」

俺とサチは仲良く手を繋いでレストランに向かった

 
 

 
後書き
レイ「おい、やばいぞ」
サチ「うん、やばいね」
雨の日「ストック切れたww」
レイ&サチ「笑いごとじゃないよ・・・」
雨の日「大丈夫!なんとか頑張る!」
レイ「・・・不安だ」
 
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