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Dies irae~Apocalypsis serpens~(旧:影は黄金の腹心で水銀の親友)

作者:BK201
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第三十六話 聖戦の激闘

 
前書き
今日も更新出来たよ。やったね。 

 
「ああ、日の光は要らぬ。ならば夜こそ我が世界
夜に無敵となる魔人になりたい
この畜生に染まる血を絞り出し、我を新生させる耽美と暴虐と殺戮の化身――闇の不死鳥
枯れ落ちろ恋人――
死森の薔薇騎士 (Der Rosenkavalier Schwarzwald )」

「がああああァァッ―――」

立てない。痺れて握力すら覚束ない。総てがラインハルトに吸い上げれられるかの如く、蓮の力が奪われていく。
月は紅く、真紅に染まっていく。血で飽食された夜の異世界。

「ヴィル…ヘルム……?」

彼の能力を蓮は知らないが、気配が間違いなく彼だと知らせていた。

「その業は吸収、略奪。私のグラズヘイムとよく似た技であり、また弱体化を狙うという点でも能力の形としてはナウヨックスとも相似している。あまり好みではないが、卿らに敗れ去った愛児の祈りだ。一矢報いさせてやるのが親というものだろう」

疲労感と息苦しさを感じ、明らかに体力を奪われているのだと蓮は理解する。なまじアルフレートの創造で総軍(レギオン)が力を増しているせいか、吸性の勢いは異常を通り越して偉業だ。蓮は立つことすらまともに出来なくなりそうになる。

「卿は自分で思っているほど惰弱ではない。まだ足掻くだろう。であれば容赦はせんし、念には念だ。ナウヨックスの業を事前に使ったのも高く評しているがゆえにだ」

剣戟を鳴らしながら部隊が迫る。躱せと体に鞭を打ちながら蓮は迫ってきた軍勢から逃れ出る。

「第7―――SS義勇山岳師団(プリンツ・オイゲン)

上へと飛び上がったその瞬間、軍勢が銃を、剣を、牙を剥けこちらに迫る。だが、ぎりぎりで躱しきった蓮は気付く。誘導されたことに。

「止まったな」

運命の槍に満ちる神気。満ち溢れる破壊力。その一撃を受ければ、誰であろうともただでは済まない。

「加減はせんぞ。もはやそんなのものは生涯せん。ここで終わるならそれまでのことよ。私は星々の果てまで怒りの日を進軍させる。さらば(アウフ・)、眠れ(ヴィーターゼン)――――――とならぬことを祈ろうか」

そして黄金が放たれ、爆光する。発言通り、その一撃はまるで加減がされていない。

「――――――――クッ!」

空中にいる誘導された以上、回避は不可能。動けたとしてもより大きな隙を見せ、待ち構える軍勢によって蹂躙されることだろう。そして蓮自身、躱す気はなかった。

「―――がああああァァッ!!!」

刃を盾にし、黄金の破壊を撒き散らす槍を必死に逸らす。受け止め、弾くことは不可能と判断した。或いはラインハルトの見せた創造がヴィルヘルムのもののみだったなら、まだ可能だったかもしれない。だが、アルフレートの創造によって地力そのものが格段に上がっている今のラインハルトの攻撃を真っ向から受けるのは危険すぎた。
いや、実際には可能かもしれない、が相応のリスクを背うこととなる上に僅かでもミスを犯せば今以上に危険な状況に追い込まれる。槍は投げ放たれたものなのだ。故にこの一撃さえ防げば、次の大技を放つのには時間がかかる。

「ほぅ……」

「負けるか……ッ」

少しずつ、少しずつではあるが槍が震え、反らすことに成功する。だがその選択は間違いだったかもしれない。何故なら、

「言ったであろう、加減はせんと。前だけ見ていては後ろを取られるぞ」

「なッ!?嘘だろ!!」

瞬間、槍とぶつかる正面を除いた全方位から杭が迫る。それはヴィルヘルムの杭に他ならない。だが、そんなことを知らない蓮は驚愕するしかない。髑髏の兵団よりも単純なものではあるが直接的な殺意と単純な初速の速さにどうしようもない状況に追い込まれる。

「私が何時、愛児等の能力を一端しか使えないなどと言った?愛しき我が爪牙だ。使いこなすことは指揮官としての義務であろう」

とても間に合わない。今、槍以外へと気を逸らせば聖槍はその隙を容赦なく突くことだろう。かといってこのまま槍にのみ気を取られれば杭に串刺しにされる。

「だから……来いッ!」

負けてたまるかと、負けるわけがないと信じる。たとえラインハルトがどれだけの戦奴を従えようとも、支配と隷属の関係に俺たちは負けないと。力を貸してくれと、自身が信じて止まない(レギオン)を見せてやろうと。

「櫻井、司狼、ミハエル、アンナ……」

爆ぜる黄金の破壊と夜の深き闇の中で彼は吼える。ここに集まれ、と。カッコつけた台詞なんていらない。ただ、俺の(こころ)をそのまま伝えたい。だから、
聖槍の輝きが絶頂を迎え、杭が彼に触れるその寸前――――――

「一緒にぶっ斃すぞォッ!!」

その瞬間、ありえないことが起こった。少なくとも彼、ラインハルト・ハイドリヒにとってはありえないことが。全力で放った槍を前に、そしてそれすらなお超えようとも押し潰さんとばかりに放たれた杭を前に完全に、そう、それらが完全(・・)に防がれた。

「――――――く」

ラインハルトの全力を防いだ。馬鹿な、ありえんだろう。そんなこと。過去、必殺を期して逃したことなど一度もなく、その時であろうとも全力など放ったことはなかった。故に、だから、だろうか――――

「く、は―――」

よく分からないものが口から洩れる。もちろん、それが何なのかは知っている。当然、それをしたこともある。だが、それとは違う。それは初めての感覚なのだ。

「くは、はは、は……」

初めてゆえにか、うまくいかない。この気持ちを表現したいというのに、これでは嗚咽のように見えてしまう。いや或いは嗚咽なのかもしれない。

「はははははははははははははははははははははは―――――――――――――――――ッ!!」

天を突き破る哄笑と共に、ラインハルトは歓喜というものを初めて知った。奇跡を超えた超越が、吹き荒れる魔力と共に今そこに立つ。
爆風によって立ち起こった杭の粉塵を払うかのように上へと放たれる弾丸。見覚えがある。それは遊佐司狼の銃弾なのだろう。その一撃は天高くまで上り詰め、そして月を破壊した。
何だそれは、無茶どころか道理が罷り通るようなことじゃないだろう。たった一発の弾丸が月を撃ち抜き創造を砕いたのだ。理屈じゃ理解できるようなことじゃない。だが、

「美しい……」

今彼の周囲に守護する星のごとく旋回する聖遺物達。それらはなんと美しいことか。称えよう。私とは違うがまたこれも一つのレギオン。
遊佐司狼が奪い取り、揮っていた血の伯爵(エリザベート・)夫人(パートリー)
確かにカリグラとの戦いで粉砕されたのを確認したはずだが、いかなる奇跡によってか再生を果たした緋々色金(シャルラッハロート)
その自我を失いながらも、愛したものの呼び声に答えアンナ・シュヴェーゲリンとして向かい立つ、魔術の数々と司狼とはまた毛色の違った血の伯爵(エリザベート・)夫人(パートリー)
この戦いに立ち上がり、また自らの信念を突き通した戦乙女(ヴァルキュリア)の剣、戦雷の(スールズ・)聖剣(ワルキューレ)
更には聖槍を模し、造られた血統の(ごう)ともいえる黒円卓の(ヴェヴェルスブルグ・)聖槍(ロンギヌス)
己が戦友(カメラード)と共に歩まんと、裏切りを見せた英雄の機神・(デウス・)鋼化英雄(エクス・マキナ)

「くく、くくくくくく……」

なんと素晴らしい、未だなお、彼に刃向う者がこれほどいるのだ。彼の覇道はますます栄光に輝くことだろう。

「聖遺物を操るための聖遺物……」

“あれ”に相性などありはしない。彼の持つ聖槍を例外にして、おそらく総ての聖遺物を使いこなせる唯一の者だ。故に彼と同等、或いはそれ以上に……

「私が犯した罪は (War es so schmählich,―― )
心からの信頼において あなたの命に反したこと (ihm innig vertraut-trotzt’ ich deinem Gebot. )」

回る戦姫の剣が帯電し、魂に刻まれた歌唱を歌う。そして、

「血の道と 血の道と 其の血の道 返し畏み給おう 」

謳われる詠唱は数を増やす。それは彼らの絆を示すが故にか。

「かれその神避りたまひし伊耶那美は (Die dahingeschiedene Izanami wurde auf dem Berg Hiba )」

どちらにせよ、これは脅威と言えるだろう。ラインハルトを持ってしても、これを無視することはできない。

「私は愚かで あなたのお役に立てなかった (Wohl taugte dir nicht die tör' ge Maid, )」

最高の演出だ。絆で繋がれた三人は何をそこまで夢想する。

「禍災に悩むこの病毒を この加持に今吹き払う呪いの神風 」

ならば私も興を弁え、さらに華々しき歌劇となるように、指揮をつとめよう。

「出雲の国と伯伎の国 その堺なる比婆の山に葬めまつりき (an der Grenze zu den Ländern Izumo und Hahaki zu Grabe getragen. )」

故に、もっとだ。もっと私に魅せてくれ。

「だからあなたの炎で包んでほしい (Auf dein Gebot entbrenne ein Feuer; )」

「橘の 小戸の禊を始めにて 今も清むる吾が身なりけり 」

「ここに伊耶那岐 (Bei dieser Begebenheit zog Izanagi sein Schwert, )
御佩せる十拳剣を抜きて (das er mit sich führte und die Länge von zehn nebeneinander gelegten )」

そう、この舞台に相応しい配役は炎だろう。さあ、格が違うぞ。何せ彼女は魔城の不死英雄(エインフェリア)であるがゆえに。

「我は輝きに焼かれる者。届かぬ星を追い求める者
届かぬ故に其は尊く、尊いが故に離れたくない
追おう、追い続けよう何処までも。我は御身の胸で焼かれたい―――逃げ場無き焔の世界 」

穂先に獄炎が渦を巻く。渦を巻き、道を創り、魔砲の砲身世界を創造する。そして、その砲の格も増していた。
ああ、構わぬよ。抱いてやろうさ、我が胸に。

「我が槍を恐れるならば この炎を越すこと許さぬ (Wer meines Speeres Spitze furchtet, durchschreite das feuer nie! )」

「千早振る 神の御末の吾なれば 祈りしことの叶わぬは無し 」

「その子迦具土の頚を斬りたまひき (Fäusten besaß, und enthauptete ihr Kind, Kagutsuchi. )」

三人の英雄に相応しき魂が震え、同調する。なんと甘美か。どうやら私は卿等を些か過小評価していたらしい。

『創造 (Briah―――)』
「この荘厳なる者を燃やし尽くす―――」

雷電と獄炎、それだけではなく腐蝕と焔が並び立つ。

「雷速剣舞・戦姫変生 (Donner Totentanz――Walküre )」
「許許太久禍穢速佐須良比給千座置座」
「爾天神之命以布斗麻邇爾ト相而詔之 (Man sollte nach den Gesetzen der Gotter leben. )」
「焦熱世界・激痛の剣 (Muspellzheimr Laevateinn )」

激突する雷と豪炎。蓮は自らがラインハルトと切り離されたことを理解する。
そもそも絶対に当たるという概念は追尾弾頭でも拡大爆心でもない。真に当てようというのなら零距離以下にしてしまえばいい。放たれる内側に閉じ込めてしまえばいい。
一寸の隙間もなく砲身内部で駆け巡る火炎流―――なるほど、これでは例えどれほど速く動けようとも意味をなさない。耐え凌ぐ以外に術がない。だが、藤井蓮はこれを好機とみる。
普通ならばやり過ごす。亀のように殻にこもって耐え忍ぶしかないのだ。だからこそ、ここはあえてそれをしない。
リスクは承知だ。事実、先程の槍の一撃ではリスクを避けた。だが今は違う。みんなが力を貸してくれるから。だからこそ試す価値がある。
そして、蓮は自ら迫りくる獄炎の壁に向かい。正面から最短距離で駆けた。

「ぐうううぅぅぅッ――――――!!」

狙いは一つ、この壁を突破することのみ。雷のみの単独であったならばそれは突破できなかったであろうそれ。だが、雷撃は腐毒と焔を糧として、紫電へそして稲妻へと昇華する。まるで三本の矢とでもいうべきか。だが事実、この獄炎と対等に渡り合えている。
おそらくラインハルトはカウンターなど警戒していない。これを突き破れば、その先には無防備な状態でいることだろう。そう確信して道を貫く。故に突破できることを信頼して、こちらは最強の一撃を用意する。

「創造 (Briah―― )
人世界・終焉変生 (Midgardr Volsunga Saga )」

灼熱の炎は大気すら燃焼し、血を沸騰させ、肉を焼け焦がす。だがそれを一切頓着しない。ただ無心に、全力でこの焦熱地獄を突き破り、

「―――――()ったぞッ!!」

炎の向こうにいるであろう黄金に牙を向ける。こちらが構えるその拳は幕引きの一撃だ。たとえそれはラインハルトであろうとも受けることは許されない。だが、

「こちらがな」

待ち受けていたのは予想に反した微笑。明らかに蓮が先手を取ったと思った中で既に待ち受け、構えるラインハルト。そして時間軸を狂わされるような感覚に囚われた。

「接触を恐れる。接触を忌む。我が愛とは背後に広がる轢殺の轍
ただ忘れさせてほしいと切に願う。総てを置き去り、呪わしき記憶(ユメ)は狂乱の檻へ
我はただ最速の殺意でありたい――貪りし凶獣
皆、滅びるがいい――
死世界・凶獣変生 (Niflheimr Fenriswolf )」

「ッ――――――――――――」

後手どころか先手を打ったうえでの最速の一撃。ラインハルトはカウンターを予測した上で、さらに念を押したのだ。蓮にとっては信じがたいことだが、今のラインハルトは蓮よりも速い。彼のとって最大のアドバンテージともいえた速さを上回られる。これは確実に脅威としか言えなかった。
だが、それでも引き下がるわけにはいかない。時間の取り合いでこちらが負けるわけにはいかないのだ。全身全霊で祈り、吼える。

「止まれェェェッ!!」

時間を止めることにより戦友の拳も消える。だが、彼の拳は無意味だったわけではない。彼の正面に塞がっていた髑髏の群れの一部を消し飛ばし、道を切り開いた。後は互いの武器が届くか否か。それのみに総てが委ねられる。蓮はギロチンを、ラインハルトは聖槍を切り結び、互いにぶつけ合った。その結果は――――――

「づあァッ―――」

「ぐうゥッ―――」

相打ち―――蓮は脇腹を削られ、ラインハルトは肩口を裂かれる。そのまま距離を取るかと思った。だが、

「何―――――!?」

ラインハルトは寧ろ距離を詰める。どころか肩口の傷は再生を果たし、すでに次の撃ち手を構えている。再生の原因はシュライバーの創造だ。蓮には理解できないが彼の祈りは受けた傷を触れた事実を認めないために瞬時に甦生させる。

「ふふ、ふははははは……」

ここまで戦っておいて、互いに傷を負ったのは初めてだ。血の匂いが、肉を切り裂いた感触が彼を高ぶらせるのだろう。蓮には笑える理屈がわからない。そんなこんな気持ち悪い感触をまるで至上の喜びであるかのように感じられることが理解できない。

「第十二―――SS装甲師団(ヒトラーユーゲント)

次々と放たれる弾幕。両腕を交差させ防御せざる得なくなる。そして続けて斬り放たれる斬撃。傷を庇いながらも距離をとって躱しきる。

「なに、すぐに病み付きになる。私をしてもうなった。己の血が熱い。ああ、私は今―――――生きている!!」

「何がッ―――」

続く連撃を全力で弾き返し、バネのように上体を起こし、渾身の力で切り込む。

「可笑しいんだよッ!!」

「無論、総てが―――色鮮やかに輝いている!!」

今度はラインハルトが弾き返し、切り結ぶ。また仰け反り、また戻る。
ただ一発一発互いに全力を込め打ち合っている。その繰り返し。何も考えずただ殴り合っているのと同じだ。だが、それは戦いの陳腐さを表しているわけではない。今とて互いに試行錯誤が目に見える。
ラインハルトに向かって食人影が襲い掛かる。銃弾が駆逐せんとする。ある一撃が消失を起こす。炎が燃え上がり、腐蝕が起こり、雷が迸る。
蓮に向かっても同様だ。燃え上がる爆炎、放たれる杭、絡め捕ろうとする糸、影の粒子、最速の連撃と死の再生。
今、世界はまさに鬩ぎ合っている。互いが全力を尽くし、互いを喰らわんとしている。だが、徐々に、ほんの僅かに鬩ぎ合いに揺れが生じだす。瞬間的な再生を果たし、傷が消えたラインハルトと少しずつ治癒されていく蓮の傷。どちらが不利かは明らかだ。そして、それは目に見える形で傾いている。

「クソ―――――」

追い込まれていることを認識しつつもどうすることも出来ない。今の状態ですら全力だというのに、それらの攻撃は抑え込まれている。このままではそう遠くないうちに敗北する。そう思い、故に現れる。

『だったらこういう時こそ、手を貸してやるべきだよね』

『フン、貴様らの限界はその程度なのか?』

聞こえた声は聞き覚えがある、だが同時にここにいるはずのない人間の声だった。

「ティトゥスに…カリグラだと……」

実際ありえない。彼らは死を迎えたし、俺たちに手を貸しはしても決して味方ではなかったはずなのだ。

『仲間外れとはひどいね~。せっかく手伝う気満々だったのにさ』

『勘違いするな。貴様の想像通り、俺は手を貸すだけだ。あとは知らん。隙を見せれば今度こそ殺すぞ』

一時のものだが、彼らは俺に力を貸すという。ティトゥスは司狼の下で、カリグラは剣に身の内の残滓を残していたのだろう。故に、

「なッ――――――!?」

燦たりと輝いていたラインハルトの黄金が霞む。それを見て蓮は気付いた。アルフレートの創造が掻き消されていることに。

「そうか、ナウヨックスの残身か―――――」

ラインハルトは驚きこそ見せるが、そこに悪意ある感情は見られない。むしろその顔を狂気的なまでに歓喜に震わせていた。

「面白い……まだ私を魅せるか。未だ飽きさせぬか。味方成り得ぬ他者すら呼び、私に立ち向かって見せるか。そうでなくてはな――――」

聖槍が弾かれ、ギロチンも刃先を滑らされる。互いの魂を掛けて撃ち合い続ける。


 
 

 
後書き
実はマッキーパンチ打つとき「自由を!」にするか迷った。というより直前までそうしてた。さすがにダメだろって思ってやめたけど。
ナウヨックスの霊圧が消えた。他ならぬ自分の元部下のせいで。 
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