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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)

作者:あちゃ
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第3章:武器屋トルネコと幼女騎士リューラ
  第12話:商売繁盛

(エンドール)
トルネコSIDE

私達は新たに手に入れた店をオープンさせ、商売に全力を注ぎました。
目標金額は100000ゴールド。
何故この金額なのかと言うと…

ポポロ達がリューラさんのお父上の情報を仕入れてきて、東のトンネルを開通させる必要が出来、リューラさんが単身でトンネルへ赴いて必要な資金額を確認した所、残り60000ゴールドと判明しました。

更には、コナンベリーへ行った時に船を購入するのに必要であろう金額を、400000ゴールドと想定し目標金額にしたのです。
私とリューラさんは勿論、ネネにポポロ…更にはアローも目標達成の為に、全力を尽くしております。

とは言え、私は100000ゴールドという大金を即座に用意出来るとは思っておらず、長期的計画を立てていたのですが…
無事お店をオープンさせる事が出来た事を、エンドール王に報告したら…

「そうか、無事店を持つ事が出来たか! では、余から開店祝いに発注をしよう」
と言って、“鋼の剣を20本・鉄の鎧を20着”のご注文を賜った。
完納した暁には、代金として100000ゴールドを支払って頂ける事になっている。
まさに渡りに船とはこの事だろう。

私は店をネネとポポロに任せ、エンドール中の問屋を巡り格安で商品仕入れに勤しんでいます。
リューラさんとアローは、町を出てモンスターを倒しながら資金を調達し、他の町や村での仕入れを行っております。
その二人が、先程5日ぶりに戻って参りました…些か興奮気味に!

「トルネコやったぜ! ボンモールからご祝儀代わりに『鉄の鎧』を20着、貰ってきちゃったぜ!」
何と!? 店をオープンさせて半月…
『鋼の剣』はエンドールの問屋から格安で入手出来た為既に納品済みだったのだが、『鉄の鎧』までもがこんなに早く揃うとは!?

お二人に経緯を確認したら…
戦争準備の為集めていた防具が不要となり、王子様に交渉をしたところ『貴方達にはお世話になりました。私がモニカと結婚出来るようになったのも、皆さんのお陰です。私から父を説得し、不要になった防具をお譲りする様言いましょう』との事らしい。

やはり、持つべき物はコネクション!
私の目に狂いはなかったって事ですね。

トルネコSIDE END



(エンドール)
アローペクスSIDE

オイラ達は王様から金を受け取って、その足で東のトンネルへと行き、既に再開させておいたトンネル工事の責任者(じじい)に60000ゴールドを手渡し、トンネル作業員達の給料にしてもらった。

トンネル工事の責任者(じじい)は『そんなに時間は掛からずに開通するじゃろう…ブランカへ行ける様になったら、エンドールへ使者を送り知らせるから、それまで待って居ると良い』と言って開通作業を急がせてくれた。

でも待っていられないリューラとオイラは、ほぼ毎日トンネルへ赴き、作業の手伝いをしていたんだよ。
穴掘りが出来なくても、邪魔な土砂を外へと運んだり、既に掘り終わってる場所の足場を平にしたり…
お陰で開通を真っ先に知る事が出来、大慌てでエンドールへ戻りトルネコを旅立たせたぜ!

旅立つ際にポポロがオイラに近寄り、『皮の帽子』を手渡しこう言って…
「アロー君…頑張ってリューラちゃんの為に、彼女のお父さんを捜してあげてね! 僕は一緒に行けないけど、この皮の帽子をあげる。僕のお古で申し訳ないけど、旅をするのに少しは役立つかなと思って」

あれ? 何かコイツ良い奴じゃん!?
オイラが勝手に敵視していただけなのか?
悪い事したなぁ…別れは仲良く終わらせた方が良いな。

「ありがとうポポロ! オイラ頑張ってリューラのお父さんを捜し出すよ。お前に貰った帽子に誓って!」
ガッチリ握手をして別れを終わらせる。
生きてさえいれば再会できることはあるだろうから、泣いたりせず『またな!』と一言残して…

アローペクスSIDE END



(エンドール~東の地へ…)

最愛の妻ネネとの別れを惜しみながら、世界一の武器屋を目指すトルネコは、幼女騎士リューラと妖狐アローペクスと共に旅立った…
旅の目的は、リューラの父であるリュカを探し出す事。

しかしトルネコにはもう一つの目的が存在する。
それは…世界を自身の目で確認する事!
そしてエンドールへ帰った時、旅の経験を最大限活用する事である。

その為にトルネコは危険な冒険を行う決意を固めたのだ。
リューラの父が、良いパトロンになる事も夢見て…



きっと本人を見たらガッカリするだろうけど…



第3章:武器屋トルネコと幼女騎士リューラ 完



 
 

 
後書き
なんか3章の後半は、金儲けイベントがメインで端折り過ぎちゃったな……
でも頭悪い作者には、お金儲けの方法が解らず書けなかったんだよ。
それにオッサンを書く事に飽きちゃったし…… 
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