久遠の神話
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第四十一話 鍛えた結果その八
上城はまた動いた。だが、だった。
授業の後の着替えの時にだ。クラスメイト達がこんなことを聞いたのを更衣室で聞いたのだった。その話はというと。
「うちの学校体操服も多いよな」
「ああ、そうだよな」
「かなり多いよな」
こう話されるのだった。
「色もデザインもな」
「ジャージもあれば半ズボンもあってスパッツもあってな」
「色もかなりあってな」
「制服と一緒で本当に色々だよな」
「だよな」
彼等はこんな話をしていた。そして。
「男のも多いけれど女の子もだしな」
「半ズボンの娘もスパッツの娘もジャージの娘もいてな」
「その辺りバリエーション豊富だよな」
「本当にな」
「ただな」
しかしだというのだった。ここで一人がこう言ったのだった。
「けれどブルマないよな」
「おいおい、ブルマかよ」
「それかよ」
「うちの学校ブルマだけはないよな」
今の話の軸はここにあった。
「あれはな」
「そうだよな。ブルマはないよな」
「半ズボンとかスパッツはあってもな」
「膝までのズボンもあってもな」
「ブルマはないよな」
「あれだけはな」
他の面々も着替えながら話す。それぞれのロッカーの前で着替えており制服を着たばかりの者やまだ体操服の者もいればトランクスの者もいる。
彼等の下着はトランクス、それにボクサーパンツだった。ブリーフはない。その彼等がこう口々に話すのだった。
「だよな。それはな」
「ちょっとないよな」
「あれだけないのはどうしてだろうな」
「ブルマだけは」
「あれじゃないのか?」
言いだしっぺの彼が自分の七つボタンの制服を着ながら話す。
「ブルマって下着みたいだろ」
「っていうかまんま下着だよな」
「アイドルのアンスコよりもやばいデザインだしな」
「AKBでも黒のアンスコだぜ」
半ズボン、もっと言えばトランクスタイプのアンスコである。
「アンスコよりやばいでざいんだからな」
「本当にあれパンツだからな」
「いや、面積の多いショーツだろ」
「誰が見てもそうだよな」
男子生徒から見ると余計にだった。ブルマというものは。
「下着で体育やるようなものだよな」
「太腿剥き出しだしな」
「ちょっと動いたら食い込んでな」
そしてだというのだ。
「中にある本物の下着がはみ出かねないしな」
「っていうかブルマって本当に下着はみ出るらしいぜ」
「そうだよな。あれはそうなるよな」
「ブルマの場合はそうなるよな」
「前も後ろも身体のラインが完全に出るからな」
これもまた半ズボンやスパッツ以上にだ。
「スパッツでもぴっしりしてるから下着のライン出るけどな」
「ああ、あれ下にサポーターを履くんだよ」
スパッツについてはこう話される。
「下着のライン出ない様にな。それかティーバックだよ」
最初から下着のラインが見えない様にしているのだ。
「だからスパッツはまだガード固いんだよ。実はな」
「けれどブルマは違うよな」
「下着だよな、そのまま」
「誰がどう見てもな」
「ああ、そうだよな」
また言う彼等だった。
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