まぶらほ 最強にして最高のメイドの主人
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第三十三話 風邪にご注意(中編)
前書き
久しぶりの更新です。
最近いろいろ忙しくてなかなか更新できませんでした。
目標としては月に二・三話は更新したいです。
凄まじい速さで部屋から出て行ったエリートに何かあったのかと考えていると・・・
コンコン
シェルビー・エスカレード「「ご主人様・・失礼します。」」
シェルビーはカゴを持っておりその中に果物と果物ナイフが入っていた。
後、エスカレードの手には体温計が握られていた。
熱を測りに来たのだろう。
エリートと入れ違いでシェルビーとエスカレードが部屋に入ろうとするが・・・
シェルビー「ちょ!・・・あんた邪魔!!」
エスカレード「邪魔はそっちです・・・速く後ろに下がってください!!」
二人同時に部屋に入ろうとしたため入り口でつっかえてしまう。
シェルビー「あんたが下がりなさいよ!」
エスカレード「私に命令できるのはご主人様だけです!」
シェルビー「私が笑っているうちに下がらないとブッ飛ばすわよ!!」
エスカレード「野蛮ゴリラ女に負けるほど私は弱くないですよ。」
シェルビー「なんですって~~~~~!!!この腹黒暗黒メイド!!!」
エスカレード「・・・二度とそんなことが言えないようにしてあげましょうか!!」
シェルビー「くう~~~~~!!!」
エスカレード「むぅぅぅぅぅ~~~~~~~!!!!」
部屋の入り口でつっかえてる状態で子供の喧嘩の様な事を始め出す。
さてどうしたものかなと考えていると・・・・
いつの間にかアイリとエリーゼが部屋に入っていた事に驚く。
アイリの特殊能力は三つある。
一つ目は空を飛ぶこと 二つ目は低級霊召喚
三つ目はどんな壁も自由自在にすり抜けることが出来る。
基本アイリは霊体なのでこのくらいの事は朝飯前だ。
壁抜けでばれない様に和樹の部屋に入り窓を開ける。
下で待機していたエリーゼはジャンプして和樹の部屋に窓から楽々と入る
ちなみに和樹達が住んでいる屋敷は三階建てで和樹の部屋は二階にある。
和樹が二人の喧嘩をどうやって止めようかと意識がそっちに集中していたため和樹も気付かなかった。しかも風邪も拗らせているから余計にだ。
和樹に微笑み軽く会釈するアイリとエリーゼ。
アイリはゆっくりドアにつっかえている二人に近づく。
シェルビー「あ・・・あんた等いつ間にご主人様のお部屋に!!」
ここでようやくアイリとエリーゼに気がつく。
喚く二人を無視しアイリは二人に微笑み・・・・
アイリ「二人共ご苦労様でした。後は私たちに任せて下さい。」
シェルビーとエスカレードが持っていたものを素早く奪い
二人に蹴りを入れ部屋から追い出す。
アイリ「それでは御機嫌よう。」
ドアからカチャっと言う音がした。
鍵を閉めたのだろう。
あまりの事に呆然としていた二人だったが頭の中も落ち着いていき・・・・・
シェルビー・エスカレード「「・・・あ・・・・あの・・・腐れメイド!!!!!」」
二人の怨嗟に近いというか怨嗟そのもの声が廊下に響く。
扉を壊そうとシェルビーは機械式大太刀を出し斬りかかる。
ガキッン!!!
斬りかかった瞬間扉が氷で覆われシェルビーの攻撃を弾く。
シェルビー「この氷・・・まさかエリーゼ!!!」
エスカレード「どいてください!!」
ハンドガンを出し何発か撃つが効果がない。
エスカレード「ならこれならどうです!!」
今度はランスを出す。ランスがドリルのように回転し氷で覆われたドアを壊そうとするがこれもまるで効果がない。
エリーゼは氷を自由自在に操ることが出来る。
しかもその氷は固く和樹でもなかなか破壊することが出来ない。
シェルビー「・・・・・エスカレード」
エスカレード「なんですか?」
シェルビー「このままじゃどうにもならないからあたしのために力を貸しなさいよ・・」
エスカレード「いいですよ、ただし私とご主人様のためにあなたに力を貸しましょう。」
シェルビー「本当に一言多いわね・・でも上等!!」
エスカレード「行きます!!」
一人一人の力では無理だと判断した二人は今度は二人同時に攻撃する。
シェルビーは機械式大太刀・エスカレードはランスで攻撃するが結果は変わらない。
それでも二人は攻撃を続ける。
その頃和樹の部屋では・・・
突然の事にベットから身を起こす和樹。
アイリ「さてと・・・邪魔者は排除しました。」
シェルビーとエスカレードから奪った体温計をエリーゼに渡す。
エリーゼ「ご主人様失礼します。」
和樹の上着を上にあげ脇に体温計を挟む。
アイリは果物カゴに入っていた林檎を取り皮を剥く。
アイリ「ご主人様・・・あ~~~~~ん」
皮を剥き終え切り分けた林檎をカゴに入っていた皿に乗せフォークで刺し林檎を和樹の口に運ぶ。
和樹「い・・・いただきます・・・・」
断っても無駄だと思い林檎を頬張る。
アイリ「ご主人様もう一ついかがですか?」
和樹「あ・・・ああ・・じゃあー・・貰おうか。」
それから林檎を二・三切れ食べる。
実は和樹はアイリとエリーゼがシェルビーとエスカレードを叩き出し部屋に入ったときから少し警戒していた。
エリーゼはともかくアイリは隙あれば和樹に変な事(ご想像にお任せします)をしてくるので警戒していたが今の所そんな気配はないと安心していたが・・・・・
Pipipipipi!!
体温計のアラームが鳴るとエリーゼは脇から体温計を外す。
エリーゼ「熱の下がりが小々悪いです。」
アイリ「そうですか・・・・困りましたね。」
和樹「仕方ないさ、あれだけ酒を飲んだら治りも悪いさ」
あ~あと言う感じで再び横になる。
アイリ「ご主人様・・・私少々風邪の治し方について調べました所とても簡単で効果的かつすぐに治る治療法を見つけました。」
和樹「へぇ~~~~」
エリーゼ「ご主人さまさえ宜しければその治療を行いたいのですが・・・」
和樹「別にいいぞ、それですぐに治るんなら・・・」
そう言った瞬間アイリとエリーゼの眼が光り口元が緩み・・・・服を脱ぎ出す。
和樹「お・・・・おい!!??何してんだお前等。」
エリーゼ「すぐに分かります。」
アイリはメイド服を消し下着だけになる。色は上も下も白。
服を綺麗に畳み台の上に置く、こっちの下着の色は上も下も青。
下着だけになった二人は和樹に近づく。
アイリは左に抱き付き、エリーゼは右に抱き付く。
和樹「二人ともこれはドウイウコトデスカ・・・」
なぜか片言で二人に聞く。
アイリ「どういう事も何もこれが治療ですわ。」
和樹「????」
エリーゼ「私たちに風邪を移せばいいのですよ。」
和樹「ああなるほど・・・そう言う事・・・・っておい!!
そんな真似したら・・・・って・・・・
そう言えばアイリは基本死霊だから風邪は引かないよな・・・
じゃなくて!!エリーゼお前は風邪を引くだろ。」
エリーゼ「私は一向に気にしません、これもご主人様に仕えるメイドとして当然の事です。
それに・・・その・・・ご主人様の風邪なら・・・喜んで・・私が貰います・・・・」
更に二人は強く和樹に抱き付く。
年頃の女の子の独特の匂いと女の子特有の柔らかい感触が和樹に襲い掛かる。
この所和樹と良い事・・・じゃなくて役に立っていないと思ったアイリはどうしたらいいのか悩んでいた時に同じ悩みを抱えていたエリーゼと協力することにした。
アイリは能力で自由自在に和樹の部屋に入ることが出来るが入っても必ず他のメイドに邪魔される。そこで邪魔者を足止め出来るエリーゼと手を組み今に至る。
和樹「(やばい何か体が熱くなってきた・・・・これ以上はマジでやばい。)」
いつもならどうという事はないが風邪の所為で体が異常に火照り顔が赤くなる。
二人は善意でしてるわけだし無下に怒ることも出来ない。
どうやって二人を説得しようかと考えていると・・・・・・・
ドガーーーーーン!!!!!!
部屋の扉が勢い良く壊される・・・・煙が立ち込める中から
シェルビーとエスカレード・・・だけではなくなぜか・・いろは・パンテーラ・エクエル・ベルリネッタがいた。
和樹の部屋の方から衝撃音に反応してやってきた四人はシェルビーとエスカレードから事情を聴き氷の破壊に協力してくれたのだ。
ちなみになぜリーラは居ないのかと言うと今リーラは買い物に出ていた。
和樹に元気なってもらうために・・・・
扉を破壊して部屋に入ってくる六人は・・・滅茶苦茶怒っていた。
鬼も逃げ出すような恐ろしい形相でアイリとエリーゼを睨む。
シェルビー「さっきはよくもやってくれたわね(怒怒怒)・・・・・)
エスカレード「私を出し抜く何とは良い根性をしてますね(怒怒怒)」
シェルビーとエスカレードの後ろに立っている四人は何も言わないが無言の圧力をアイリとエリーゼにかける。
アイリ「それでどうするんですか・・・まさかここで暴れるつもりじゃないでしょうね。」
ゆっくり歩き、シェルビーとエスカレードの前に立つパンテーラ。
パンテーラ「そのような事するはずがないだろ・・・・だが・・・・」
服に手を掛けメイド服を脱ぎ出す。
パンテーラ「私も混ざらせてもらう!!」
一瞬で下着姿になったパンテーラは和樹の腹に抱き付く。
パンテーラ以外「「「「「「「「ああああああああ!!!!!!!!」」」」」」」」」」
ベルリネッタ達の声が部屋に響く。
ベルリネッタ「ちょ・・・なにしてるんですか!!!」
パンテーラ「二人が羨ましいから私もマスターに抱き付く・・・
それだけだ。」
パンテーラ以外「「「「「「「(この正直な所が敵ながらすごい・・・・)」」」」」」」
自分に正直なパンテーラが羨ましいと素直にそう思った。
そして、他のメイド達・・・じゃなくていろは意外のメイドも服を脱ぎ下着だけになり一斉に和樹に抱き付く。
いろはも脱いでもいいと思っていたのだが・・いろいろ問題があるため(想像にお任せします)メイド服を着たまま和樹に抱き付く。
和樹「ふがふがふが(く・・苦しい・・は・・早くどいてくれ・・・)」
この部屋にいるメイド全員が完全に和樹が風邪で寝込んでいることを忘れているため全力で和樹に抱きついている・・・・・誰かに引き剝がされないように。
和樹「はが・・はが・・はが・・・
(や・・・やばい・・・このままじゃ・・意識が飛ぶ・・・)
いつも通りの体調ならこんなことは絶対にないのだがメイド達が全力全快で抱きついていて痛いし結構な人数が抱きっているからとにかく重い。
そして、和樹はついにそれらに耐えられず・・・気絶してしまう。
それから十分後和樹が気絶したことにようやく気付いたメイド達は・・・・・
いろは「だ・・・旦那様!!眼を・・・眼を開けてください!!」
意識を回復させようと和樹を起き上がらせ体を揺さぶる。
和樹「ああ・・・・目の前に綺麗な花畑が・・・・・俺の・・・爺が見える・・」
シェルビー「そっちに行ったら駄目です!!
こっちに戻って来てださい!!ご主人様!!!」
いろはから強引に和樹を奪い力任せに揺さぶる。
エクセル「ちょっとマスターに何してんのよ!このゴリラ女!!」
パンテーラ「そんな乱暴なやり方でうまくいくと思っているのか・・・」
シェルビー「う・・・・じゃああんた等はどうすんのよ・・・」
もっともな意見に弱気になる。
パンテーラ「それは勿論・・・・」
エクセル「こうするのよ!!」
今度はパンテーラが和樹を奪い・・・和樹を自分の胸元に押しつける。
エクセルは後ろから和樹に抱き付き和樹をサンドする形になる。
パンテーラ「私達の温もりで速く意識を取り戻してくれ・・マスター」
アイリ「なにおいしい事・・じゃなくて・・なにしてるんですか!!」
エクセル「あたし達の体温でマスターが目覚めると思って・・」
ベルリネッタ「メカのあなた達に体温何かあるわけないでしょ!!。」
パンテーラ「わかってないなこういうのは気持ちの問題だ・・・馬鹿」
馬鹿にされムッと来るベルリネッタ。
いろは「そう言う事でしたら私も旦那様のために・・・」
今度はいろはも抱き付く。
前の一件以来いろはも何かと色々和樹に対して大胆になっていた。
そんな事を知らない他のメイド達は少しの間驚くが・・・・・
シェルビー「だったらあたしも!!」
ベルリネッタ「あ・・ずるい!!じゃなかなった・・・・待ちなさい!!」
いろはに触発されたメイド達も和樹に一斉に抱き付く。
重さに耐えきれず再びベットに倒れメイド達が和樹を押しつぶす。
このままではマジで和樹の命がやばい・・・・・
このままだとこの小説が終わってしまう。
だがそうはならないなぜなら・・・・・
リーラ「私の留守中に・・・和樹様に何をしている馬鹿者ども!!!!!」
ガーーーーーーーーーーン!!!!!!
怒声が和樹の部屋に響くのと同時に嫉妬と怒りがこもった。
リーラ最強のお仕置き武器ハリセン・・・・
ではなく十トンハンマー・・・・・・
の五倍の重量五十トンハンマーがメイドたちに炸裂する。(というかどっから出したんだ?)
メイド達「「「「「「ッぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!??????」」」」」」」」
五十トンハンマーを喰らい和樹から離れ床にのた打ち回る。
リーラ「ここでは和樹様のご迷惑になる・・・お前ら全員後で私の部屋にこい
もし来なかったらどうなるか分かっているだろうな(怒怒怒怒怒怒)」
水の様に澄み切った声だが・・・滅茶苦茶リーラは怒っていた。
メイド達「「「「「(コクコクコクコクコクコクコク!!!!!??????)」」」」」
あまりの迫力に恐怖を感じ壊れたおもちゃのように首を上下に振る。
その後、リーラの部屋に移動したメイド達はリーラの部屋に響く説教をメイド達に喰らわせる。そして、リーラは彼女たちに今後はリーラが和樹の傍で看病することと風邪が治るまで和樹の部屋に立ち入ることを禁止した。
リーラの決定に異を唱えるが・・・
リーラが一睨みすると黙り、魂が抜けたような顔でリーラの部屋から出て自室にトボトボと戻っていく。
これは余談だが今回の処罰対象者の中にエリートは入っていない。
動機はともかく献身的に和樹の世話をしたというのが大きい
しかし、エリートは自分以外が処罰を受けた事を知らない。
その間エリートは落ち込んでいたから・・・・・・・・・・・・
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