古の鉄の巨人を駆る他世界への介入者
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使徒対シンキ 天使を討ち取る衝撃
ミサトとリツコは慌しく発令所に入ってきた、先程のキラの発言に驚きながらも発令所に入ってきたが途中、交戦権限は国連軍へと移行した事を聞いて状況を確認しようと駆け足でやって来たのだ
「マヤ、国連軍に連絡して。現在指揮権はネルフに有り。使徒に攻撃するならネルフの指示に従えと」
「駄目です、日本政府が痺れを切らして、国連軍に正式に出動を依頼しました。これではこちらが何を言ってもこちらの要請は受け付けません」
「なら日本政府に要請を取り消すよう要請して」
「それが、先程から超広範囲に及ぶジャミングが掛けられていて通信が出来ません」
「落ち着きたまえ」
リツコとマヤのやり取りを遮って冬月は声を上げた。冬月は大型モニターに映し出されている国連軍の大型航空機を見つめながら言った
「取り合えずは、国連軍の好きにさせてしまえば良い。どうせ彼らには何も出来はせん」
「解りました」
リツコも納得し、大型モニターに目を向けた。ミサトもモニターを見た。リツコは顎に手を当てて航空機に食いつく様に見る
「大きさはだいたい15メートルってとこね、あの下のコンテナみたいなのも含めるともっと大きいけど。一体どんな兵器が格納されているというの?」
「でもエヴァじゃないと使徒は倒せないわ。国連軍は無駄な働きね」
ミサトは鼻で笑う様に言うと、その時、航空機から一機の戦闘機と二つのユニットが発進した。しかし、ユニットは明らかに戦闘機の形状をしていなかった。白と青色をした戦闘機は華麗な動きを見せながら使徒に接近していく。そして装備されていたミサイルを使徒に向けて発射した
「はっ、そんなの効く訳ないじゃない」
ミサトは馬鹿な行為だと笑った。今まで使徒は戦自の対地ミサイル、ロケット砲、戦車砲、自走砲が無意味だったのだ。それなのにたった2発、しかも戦闘機に搭載されている程度のミサイルなどでは使徒は倒せない。それも国連軍は理解していたが、ミサイルは使徒の本体に直撃し、使徒はその衝撃で後ろに倒れ込む
「「「「「ええええええ!!!!???」」」」」
リツコ、ミサトを含めて発令所に居たオペレーター3人も大声を上げて驚いた。戦自の大火力でもほんの僅か身体を揺らした程度の使徒が後ろに倒れ込んだのだ。リツコは慌ててオペレーターの一人、伊吹 マヤに詰め寄った
「マ、マヤ!ATフィールドは!!?」
「て、展開されていました。ですがあのミサイルはATフィールドを通り抜ける様に直撃しました!」
「そんな!?どうやって!?」
戦闘機はミサイルが直撃したのを見ると一旦機首を上げた、そこへ遅れて射出されたユニットが戦闘機、『コアスプレンダー』に追い付く。操縦席にいたシンキはそれに確認するとユニットと相対速度を合わせてこの機体のシステムを起動させた。コアスプレンダーの機首はくるりと回転して翼端と共に機体下部に折りたたまれてた。コアスプレンダーの軸戦場に並んだユニットはコアスプレンダーから放たれたビーコンに誘導されて接近する。シンキはスロットを絞って速度を落とし、変形したコアスプレンダーと接合した。いやまるで元々機体の一部だったように接合した、今度はスロットを開けて加速して前方のユニットと接合する。すると後方のユニットはスライドして両足となり、前方のユニットは四本角が生えている頭部が現れた。そして機体の後方から『シルエットフライヤー』呼ばれる無人機が運んで来たユニットが分離されてそれが背部に接合する。
シンキが操る機体は唯の戦闘機ではなく、元々一機の人型戦闘兵器のパーツの一つだったのだ。合体した途端に鉄塊色だった機体が鮮やかに色付されていく。下半身と腕部は白く、肩は胸部は赤い色へと変化した。
そしてその機体はバーニアを噴射して使徒の前へと降り立った
「な、なんのよあれ!!!?」
ミサトは驚きの声を上げた。いきなり3機の飛行物体が合体して一機の人型へと変化した事に驚いていた。ミサトは先程まで抱いていた絶対に勝てないという気持ちが揺らぎ始めていた。そしてリツコはその機体を好奇心が掻き立てられたのか、目を輝かせてモニターを見つめた。その機体は背中に背負っていた刃渡りが数十メートルもあるレーザー対艦刀を柄の部分で合体させて頭上で振り回して、構える
「・・・。行くぞ、サキエル」
シンキはそう呟くと、機体を前進させた。その速度は速く、使徒の動きを遥かに上回っていた。使徒は漸く身体を起こし終わり、近づいてくる機体に驚きもせずに反撃をする素振りも見せなかった。シンキはそのまま巨大な対艦刀を振り被って使徒に振り下ろした。だが使徒に当たろうとした時にオレンジ色をした六角形の形をしバリアの様な物で遮られた
「ATフィールドか、でもね」
シンキは攻撃が防がれたというのに、笑ってそのまま対艦刀を押し込むように振り下ろした。するとATフィールドは音を立てて崩壊し、使徒の右肩を切り裂いた
「え、ATフィールドを突破した!!?リツコどうなってるのよ!!?」
「解らないわよ!!むしろこっちが教えて欲しいぐらいだわ!!」
ミサトは目の前でエヴァでなければ突破出来ないとされるATフィールドが突破された事に驚きと怒りの感情が湧きあがって、リツコに怒鳴る様に聞くが当然リツコに解り筈も無い。リツコでさえどうしてATフィールドを突破出来るのか知りたいぐらいだった
「ふっ!!」
シンキは使徒が残った左腕をこちらに向けたのを見て、シールドを構えた。シンキの予想通り、使徒はパイルを放ってシンキの機体『インパルス』を攻撃するが、パイルはシールドに防がれて無意味と化した。シンキは直ぐ様バーにアを吹かして使徒にタックルを食らわせた。使徒はそれを受け止めきれず使徒は吹き飛ばされてしまう。シンキはそこに間髪いれずに、腰に装着されていたビームライフルを左手で持って使徒に向けて連射した。ライフルから放たれたビームは使徒の胸部にある赤い球体上の物を捉えた。ビームは球体に直撃し、半壊してしまう。使徒はそれに反応する様に苦しみ始めた
「終わりにしよう」
シンキはインパルスを操って、ライフルを腰に戻してから対艦刀を大きく振り被って使徒の胸部へと振り下ろした。レーザーは使徒の身体を焼きながら球体上の物を粉砕した。すると使徒の動き止まった
「終わった・・・いや、自爆するか!!」
使徒の自爆を感じ取って回避しようと慌てて後方に飛び下がった。だが次の瞬間、使徒は自爆して爆風と衝撃が周辺に撒き散らされた
その一連の出来事を見ていたネルフ一同はただ呆然としていた。あの使徒がエヴァではない兵器に、しかも一方的にやられていた。その事が頭から離れなかった。エヴァでなければ使徒は倒せない、ネルフが主張を続けてきた事があっさりと覆されてしまった瞬間だった。そして使徒が自爆した地点から無傷のインパルスが飛び出して、上空で待機していた2機の航空機に挟まれるような形で収納されて、航空機は青い光に包まれて一気に空域から離脱した。ネルフはそれを追跡したが補足しきれず、見失った
後書き
シンキの機体は 機動戦士ガンダムSEEDDESTINIY から、インパルスでした
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