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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 飛び立つ光

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無限×無限=?

「・・・?」
「・・・どうなったんだ・・・?」

闇夜は魔理沙を抱きしめたまま、瞑ってしまった眼を開いた。自分の腕の中には自分と同じように何がどうなったのか解らない魔理沙がいた。闇夜は自分の身体を触って、思いっきり頬を叩いてみた。しっかりと痛みがあり、魔理沙の体温も感触もした

「一体・・・生きてるのか・・・?私・・・」
「でも俺達は・・・生きてるのか・・・?」

当然だろ?闇兄と魔理沙姉は俺の家族だろ。そんな二人が簡単に死ぬなんて事はありえねぇよ

二人は聞き覚えがある声に大きく身体を震わせて、周りを見回した。そして自分達の前に白い騎士がいて、後ろにいた筈の閃輝が居なくなっていた。
膝、腹部、肘、肩にはそれは美しいエネラルドの様な色をした翠玉が埋め込まれていた。白亜の装甲は頭部も包んでおり、頭部には薄い蒼色が掛かった緑の線が入った甲冑をしている。そして、まるで竜を思わせるかのような強大だが優しさをも感じさせる神々しい翼をも有している騎士。それは正しく・・・

「わりぃ寝坊した」

紛れもなく閃輝だった。拠所の攻撃を防ぎ、拠所の頭部を左手で受け止めていた。右手には冥神剣が鋭い光を放っていた。ここに魔法戦士、霧雨 閃輝復活!!

「閃輝ぃ!!」
「ったく、お前は何時もおせぇんだよ!!」
「へへへ、待たせたな闇ノ核!!!」

閃輝の翼から輝いている粒子が溢れ出し、閃輝の身体が重力を無視する様に浮き始めた。そしてその粒子は闇夜よ魔理沙の身体に吸い込まれて行くように触れて行く。その粒子が身体に吸い込まれた瞬間に、闇夜と
魔理沙の身体に負っていた傷と痛みが消えて、失っていた霊力以上の力が身体の中から溢れてくるような感かもあった

「兄ちゃん!」
「ああ!反撃だぁ!!」
「グォォォォオオオオオ!!!??」

突如、拠所の驚くような声が響いた。その原因は・・・霊奈が拠所の尻尾を思いっきりつかんでいたからだ

「閃輝君!行くわよぉ!!」
「ういっす!!!」
「どっせぇぇぇぇええええええええええええええい!!!!!!」

霊奈は腕に思いっきり力を加えた。それは腕の筋肉を見れば直ぐに解った、腕の筋肉が通常時よりも大きく膨れ上がる様に肥大化していた。霊奈はそのまま背負い投げの要領で投げ抱えようとする

「いくぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおっ!!!!!!!」

閃輝も全身に力を入れて、拠所を思いっきり押す。それに比例する様に翼から溢れだす粒子の様が増えて行く、それは凄まじい勢いを生み、拠所を持ち上げる程の力を生み出してそのまま押し続ける

「うぉぉぉぉおおおおおおりゃぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!!」

霊奈は大声を挙げながら、なんと巨大な拠所を持ち上げてそのまま背負い投げしてしまったのだ。幾ら閃輝が押していたと言っても限度と言う物がある。流石は歴代最強巫女というものだ。閃輝、霊奈、霊夢、闇夜、魔理沙は一同に会して拠所を見下ろす

「さぁ行くわよ!霊夢!!」
「うん!!」

霊夢と霊奈は拠所の懐に飛び込んで、ある型を取り始める。その型が取り終えるまで閃輝、闇夜、魔理沙は拠所の周囲を飛び回る。拠所は霊夢達よりも閃輝達を始末しようと巨大な鎌を振りまわる。だが閃輝達を捉える事は出来ず全て空振りに終わる。空振りに終わった鎌は隙が出来ており、その隙を狙って閃輝が凄まじい加速で鎌の根元に目掛けて飛んでいき、剣を根元に向けている

「冥神剣!流星突きぃぃぃいいいいいいい!!!!!!」

閃輝は突撃しながら高速で回転し、根元にぶつかった。触手は閃輝の凄まじい回転と突きが合わさり合った剣技が炸裂し、根元から千切れ飛んだ。

「グギャァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!」
「悲鳴を上げる暇なんてないぜ!!」
霧雨兄妹魔技!」
「螺旋砲!!」

拠所が悲鳴を上げている中、魔理沙と闇夜は八卦炉を前に突き出す体勢を取って、霊力を充填する。異常な密度の霊力を感じたのか妖精達は闇夜達を狙うが、その時には八卦炉と魔方陣に光が満ちていた

「「スパイラル!!マスタァァアアスパァァァアアアア!!!」」

八卦炉と魔方陣からはマスタースパークよりも一回り大きいレーザーが放射され、それがお互いを引き合うように螺旋状に前方に放たれて行く。それは閃輝の為の時間稼ぎの時に放たれた時よりも、威力が上がっており、膨大すぎる霊力で作られていた。スパイラル・マスタースパークは触手に直撃したが、先程のマスタースパークは全く効いてはいなかったが、今回は全く違った。触手を焼くどころ融解させたのだ

「ギァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

拠所は大きく痛みと怒りの入り混じった声を挙げた。自分の自慢の鎌の付いた触手が一瞬で融かされてしまったのだ。そして、拠所の懐にいた霊夢と霊奈は型を取り終わっていた

「「博麗式戦闘体術!秘儀!無双大撃拳(むそうだいげきけん)!!!」」

霊夢、霊奈は両腕に霊力を集中させて、思いっきり腕を引いて霊力を純度と密度を限界まで高めてから腕を振り抜き、拠所の懐に打ち込んだ。その衝撃で拠所の胸部は大きく凹んでしまい、衝撃波は拠所の身体を突き抜けた

「「っっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!がぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」

拠所と千冬の悲鳴が凄まじい爆音となって其処らに響く、どうやら途中から千冬の姿が見えなかったのは拠所と一体化していたからのようだ。千冬は拠所の頭部の上に現れた。だから全身から拠所と同じように黒い煙が上がっている。千冬は激しく息を切らし、膝を付いている

「「何故だぁ・・・何故ここまでの力を出せる・・・?何故、自分の為ではなく、他の物の為に・・・」」
「お前には解る訳ねえだろうがよ!!」

千冬は頭上の声に上を向くと、閃輝を中心に霊夢、霊奈、闇夜、魔理沙が陣形を作っていた。そして4人は閃輝に手を合わせて向けて、全ての霊力を閃輝に集中させていた。閃輝の身体に霊力が蓄積されて行き、閃輝は眩しい程の光を纏い始めた

「お前は自分の欲の為にしか動いてねぇだろ!それにな、別に理由なんてねぇよ。ずっとそうして来た・・・これからもずっとな!!!」

全ての霊力が閃輝に注がれた瞬間、閃輝の纏う力が一気に変わった。4人から与えられた霊力は全て神力に変換され、閃輝の力となった。纏っていた光も美しい淡い光が虹色へと変化していた

「誰かを助けるのに理由なんているかよ!自己満足だけど、救える物があるなら全力で救う!!それが!!霧雨 閃輝の生き方だぁぁあああ!!!!!!!!!」

閃輝は翼から先程とは全く違う程の量の粒子を吹き出して上昇する。その速度も尋常ではない、あっさりと音速を超えている

「行くぞぉぉおおおおお!」

閃輝の雄叫びと共に、閃輝の身体から光が強く溢れ出していく。その光は収束していき鮮やかに輝く4体の竜を作り出した、閃輝に力を与えた霊夢、霊奈、闇夜、魔理沙の象徴するかのように赤、橙、黒、黄色、そして虹色を纏った閃輝。5体の竜は上昇しきると花開く様に四散して、急降下して拠所と千冬目掛けて突撃する

「いぃぃぃい・・・ちぃぃいかぁぁぁぁ・・・」
「俺は一夏じゃねぇぇぇええ!!!」

赤の竜が先頭を切り、拠所の背中に直撃して背を溶かすように焼き尽くす。橙の竜は拠所の懐に体当たりして大爆発を起こす。胸部にあった触手は全て吹き飛んでそこには心臓のような形をした、ISのコアのような物があった

「「がぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!止めろぉぉぉおおおおおお!!!実の姉を殺す気かあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!??????」」
「今更止めると思うかぁぁぁぁぁああ!!!!!!!!!!!!!」

黒、黄色の竜も拠所の胸部に体当たりして大爆発する。心臓の役割をしているコアは完全に露出し、拠所は苦しげに小さく声を挙げている。千冬と邪姫は、激痛にのたうちまわりながら閃輝に止めろというが止める筈が無い

「散れぇぇえええええ!!うぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
「「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」」

閃輝は音速を超えて尚加速し、光速に達した。その光の速度から生まれるエネルギーはあらゆる物を破壊する事が容易いという物。そのまま閃輝は拠所の心臓を捉えた、拠所は言葉も上げずに、そのまま浮き上がるがそこまで身体が持つ筈もなく、閃輝は拠所の身体を貫いてそのまま心臓を破壊した。心臓を完全に破壊された拠所は倒れ込んで動かなくなってから爆散した。その中で千冬と邪姫は身を焼かれながら悲鳴を上げていた

「ぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!私の美しい身体が焼けて行くぅゥゥウぅうううううううううううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!嫌だぁァァァアアアアあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ覇狼と結婚出来ずに消えるなんてぇぇぇぇぇぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!」
「嘘だぁ・・・もう終わりだなんて・・・一夏ぁ・・・嘘なんだろう・・・?助けてくれるんだろう・・・?私を助けてくれるんだろう・・・?なあ一夏ぁぁぁ・・・もう離れないと言ってくれたじゃないか・・・愛していると言ってくれたじゃないか・・・一夏ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁァァァアアアアああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「誰がお前なんて愛してるもんか・・・俺が愛してるのは、幻想郷の皆だ」 
 

 
後書き
ゆ「さあ、ハイパー次回予告タイムだよ!

異変は終わった!再び幻想郷に平和が戻った

だけど、今度はフランが大暴走!?

フランと閃輝が、大激突!!!

次回、IS 〈インフィニット・ストラトス〉 飛び立つ光

お兄様は行かせない!」

リ「っと思っていたのか?次回はちょっと違う話だぜ!!!」 
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