DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
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第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
第17話:美女に嫌われるとヘコむ…男に嫌われるのは大丈夫なのに!
(囀りの塔)
リュカSIDE
やっちまった…
久しぶりに女の子を泣かせてしまった。
激しく自己嫌悪ですよ。
違うんだよ…
最高に盛り上がっている最中に乱入してきて、高圧的に命令する爺さんが悪いんだよ!
思わず反発したくなっちゃうじゃん! 別にアリーナに協力するのが嫌な訳じゃないんだよ!
泣かしちゃった上『何でもするから言って』(多分アリーナ的にエッチな事前提)と言われて、引くに引け無くなっちゃって思わずパンツ渡しちゃったよ…
受け取った時“コレだけで良いの?”って目で言ってたけど、俺としてはこれ以上は何も言えないよ。
俺は愛があるエッチが好きなんだ…ただヤリたいだけじゃないんだ。
とは言え、素直なアリーナは俺が渡した下着を穿き、何時もの様に戦闘をこなしている。
アダルティーな下着のパンチラは、度し難い男の中枢を程良く刺激しますね。
う~ん…後方に控えている俺には、チラ率が低すぎるのが残念だ…
前に回り込もうかな?
「そう言えばリュカさんってバギを改造しちゃってましたよね!? アレって凄いですよね! どうやるんですか!?」
絶好のパンチラポイントへ移動しようとしたら、クリフトの奴が頻りに話しかけてきた。
おかしいな…コイツには嫌われていると思ったのだが……?
フレノールで非道な事をしてみせ、サランではアリーナを泣かし、気を抜くと大事なお姫様を喰べちゃいそうな勢いの俺を、完膚無きまで嫌っているハズなんだけど…
リュカSIDE END
(囀りの塔)
クリフトSIDE
「私にも風だけのバギを教えて頂けますか?」
私はリュカさんに近付き絶え間なく話しかける。
アリーナ様は彼のプレゼントして下着を着用して、ここまで戦闘を行ってきた。
「あぁ…私はバギを使えないからダメですかね?」
リュカさんもそれを知っているみたいで、アリーナ様のスカートの中を覗こうと、時折体を傾けたりしている。
「リュカさんは何時頃バギの改造が出来る様になったんですか?」
アリーナ様もリュカさんの視線を意識して、ワザと際どい動きを行っている…様に見える。
このままではアリーナ様が汚されてしまうのも時間の問題だ!
「他にはどんな魔法を改造出来るんですか?」
だから私はリュカさんに話しかける。
アリーナ様に近付かせない為に…アリーナ様の気を惹かない為に…
「あのリュカさ「うるせーな! ちょっとは戦闘に集中しろよ! ここはモンスター蔓延る危険なダンジョンなんだぞ! ペチャクチャ喋ってんじゃねーよ!」
貴方かそう言う事を言いますか…普段無意味に歌い続ける、厄介な貴方がそんな説教をしますか!?
「クスクス…仲良いのね二人とも。私…クリフトはリュカの事が嫌いなんだと思ってたわ」
アリーナ様に笑われた…いや、笑われるのは良い。
勘違いされるのが非常に困る!
嫌いですとも! 私はこの人が大嫌いですとも!
「ほれ…じゃれ合うのも終わりにせい! そろそろ最上階じゃ…エルフが居るらしいから、何とか説得して囀りの蜜を分けてもらうぞ」
ブライ様にまで勘違いされた…
アリーナ様を守る為、私が犠牲にならねばならないのです!
クリフトSIDE END
(囀りの塔)
ブライSIDE
まったく騒がしい面子じゃなぁ…
しかし…ワシもクリフトはリュカの事を嫌っていると思っておったが…
逆じゃったのか?
いくら神官として神に仕えているとは言え、城には年頃の女子が豊富じゃった。
顔がそこそこ良いクリフトも、女子達の人気の的じゃったのに、靡く素振りも見せんかったしな。
まさか本当に男色の気があるのか?
折角巡り会えた色男が、事ある毎に女遊びをしておるから、最初はヤキモチを妬いてツンツンした態度じゃったのか?
我慢出来なくなったから、今後は激しくアプローチする算段か?
う~ん…恋愛は自由じゃし、好みも人それぞれじゃ…文句を言う気は無いが、勝算は低いじゃろうに。
「あ、美女の匂いがするよ!」
男女分け隔てなくもてる男が、またしても突飛な事を言い走り出した。
そんな事を言うと、またクリフトの嫉妬を買うじゃろうに。
置いてかれぬ様ワシ等もリュカの後を急いで追う。
階段を駆け上がり、立ち止まるリュカの側まで辿り着く…
周囲を見ると、そこは一面の花畑じゃった!
「やぁお嬢さん! 僕はリュカ…仲良くしてね♡」
塔の最上階に咲き並ぶ花畑の中央には、耳の長い美少女2人が此方を見て驚いていた。
あれはエルフ属じゃな。まさか本物にお目にかかれるとは…
「きゃぁ貴方達人間ね!? …リース、帰るわよ!」
「は、はいお姉様!」
じゃがエルフ等は此方の話しも聞かず逃げにかかる。
どうやらエルフ相手じゃ、自慢の色男も無意味なようじゃ。
「あ、いけない…薬を落としちゃったわ!」
「いいわよそんなの! さ、早く!」
二人の少女エルフは何かを落としたみたいじゃが、一目散に空へ飛び立ち逃げていった。
「あ~ん、待ってー! 僕と楽しい事をしようよー!」
美女に逃げられた色男は、二人が飛び去った空を眺め、残念そうに叫んでる。
恐ろしい程自分の欲求に素直じゃなぁ…
ブライSIDE END
後書き
悲劇!
ゲイと勘違いされるクリフト君。
色んな意味で、早くアリーナに告白した方が良いよ…
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