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魔法少女リリカルなのは~箱舟の獣~

作者:嘘口真言
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第一話 脅迫

 
前書き

youtubeで『ドリフターズ』のpvを発見、見てみたら……豊久、中村悠一さんじゃないですか。
『ヒャッハァーーー!!!』とか『まさしく愛!』とかの中村悠一さんじゃないですか。筆者の声のイメージぴったりという偶然、なんと嬉しい。
 

 






十二月七日。早朝六時。


海鳴市。周囲を海や山に囲まれた、開発都市でありながらも自然を多く残す大都市。
医療、勉学、市政、公共施設、食品から家電雑貨なんでもあり。都市機能として必要なものは、全て揃っているといってもいい。
その都市の中心部、一等の高層ビルの屋上。その淵に、一人の男が立っていた。
男の名は『次元遺伝子集積体(ノア)』。人ではないなにか。その男は、目覚めて数百年ぶりの太陽を見ていた。東から昇り、西へと沈む。何処の世界も変わらない、そしてとても、懐かしい輝き。
視界を下へと向ければ、足元には無数の鉄製の騎馬が地上を走る。自動車という乗り物だ。化石燃料を使用して走るらしい。彼の知る乗り物は大抵、魔力で動いていたものと覚えている。その点で考えれば、この世界は魔法文化を抜きにしてここまで発展を遂げた。その点は誉めるべき箇所でもある。
しかし欠点を挙げるならば、この世界は全て『消費』によって動いているというところだ。消費し続ける限りは、いつかは底を尽きる。そうなった時この世界はどう対応するのか、そこにも興味が沸いてくる。

「情報収集完了………文明レベルの低さに救われたか」

『そのようですね。この世界は質量兵器に対しての対策は十分ですが、魔法文化への対策は当然ながら一切講じられておりません。そこが大きいようです』

『生物学的には、中々に目覚しい進化を遂げています。遺伝子の蒐集はどうしますか?』

「後回しだ。どうせ俺はすぐに眠る事になる、『楔』を適当に飛ばしてソレで終了だ。なら、少しは有意義に世界を見てみたい……衣服に関しての情報は?」

『注文だった「目立たない」「簡素」「防御兼任」として、最適なものを選択しました。着用されますか?』

「頼む」

男の頼みに、全身に埋め込まれたデバイスが輝きを放つ。
黒色の魔力光と共に、インナーの上から一瞬で衣服が製造される。ほんの一瞬。その後に出来たのは、相も変わらず全身真っ黒なバリアジャケット兼任の衣服だった。スタンドカラーのロングコート、軍用のミリタリーブーツ、黒のミリタリーカーゴ、そして黒のタートルネックのセーター。
確かにコレなら目立たない。それに簡素だ。素体の外見年齢や、冬場の環境にもあっている。
ファッションへのこだわりなどは毛頭無い。あるのはただ、どれだけ合理的かつ効率的かということだけ。
眼前に右手を凪ぐように払うと、彼の視界に複数のディスプレイが表示される。この世界に飛ばした、情報収集装置『オベリスクの楔』が回収した情報だ。彼の身体に埋め込まれたデバイス達がそれらの情報を最適化し、現状必要な情報のみを彼に開示している。
拠点となるこの海鳴市の地形情報、世界情勢、金融事情、食文化、言語、一般常識。
そもそも『オベリスクの楔』は、一定範囲内にステルス性を持った強力なフィールドを超音波の様に放出し、範囲内の生物の行動内容を観測し、データとして蓄積する機能を持つ。また、電子機器やメディアから発せられる音声や文面と言った情報媒体からも情報を収集し、それらを統計する。
その役目を担うのが、彼の身体に埋め込まれた四十四機のコントロールデバイス『アーク』の役目である。

額、口腔、後頭部、喉、計四機。
鎖骨中央、胸骨中央、左胸、右胸、鳩尾、腹部、下腹部、計七機。
胸椎上、胸椎下、腰椎、左肩甲骨、右肩甲骨、左後背筋、右後背筋、左脇腹、右脇腹、計九機。
仙椎(せんつい)、左腰、右腰、計三機。
左肩、上腕、肘、前腕部、手甲、計五機。
右肩、上腕、肘、前腕部、手甲、計五機。
左大腿前、左大腿後、膝、左脛骨、足甲、計五機。
右大腿前、右大腿後、膝、右脛骨、足甲、計五機。

そして、心臓。これら四十四機が、彼の素体を維持するために『必要不可欠』な存在。
彼の永遠の同伴者であり、彼の分身。そんな彼らは、収集した情報で最も有力な情報を提示する。

『市街地にて、数度の魔力反応を検知。魔力性質解析結果、昨晩のベルカ式の魔導師と同一の反応です』

『追加情報。魔導師の周辺に、極小の魔力反応を検知。解析……、……、完了。“闇の書”と思われます』

『魔力反応の小ささから、現在は常時待機状態のようです。“闇の書”の主の魔力反応も検知しましたが、“闇の書”同様に微弱な反応です。転移しますか?』

「…………いや、いい。それよりも」






  ×      ×







同日、午前十一時。都内のスーパーにて。


「シャマル、なんか食べたいもんとかあるか?」

「食べたいもの、ですか………でも、なんだか最近美味しいものばかり食べて、その、お肉が…………」

「あははっ、ちゃんと食べてちゃんと運動したらお肉なんてつかへんよ。せやなぁ………それやったら、今日のお昼はにゅうめんにしよか。ヘルシーやし、消化にもええから今のシャマルにぴったりや」

「は、はやてちゃん……酷すぎますぅ………」

はやてとシャマルは、こういった談話が多い。主に、身体ネタで。
活発なヴィータや歩闘派のシグナムは身体をよく動かすが、どちらかと言えばインテリ系のシャマルにはそういった機会はあまり無い。しかし実質的にシャマルの性質は、後ろであれこれするのが本職だから仕方ない。
メニューにしたって、シャマルがヘルシー嗜好に持って行こうにも、

「はやて、今日はハンバーグがいい! 他は、えと、んと………焼き肉!」

「食べたいもの、ですか? 私はそれほど食にこだわりは……いえ、そうですね、(あるじ)の折角のご好意です、甘えさせて頂きましょう。では和食をお願いします。気分的には、揚げ物でしょうか。以前食べた、テンプラというものが食べたいです」

などなど、女性人が意外にも食にがめつく、しかも肉や揚げ物など高カロリー重視の何のその。
幸いにもザフィーラが、あまりそういった事に口を挟まないのが助け舟。もし彼までもが「肉がいい」とか言い出したらどうなるだろうか。口数の少ない者のお願いが通らないわけが無い。あぁ、無常なり。
そして主のはやてが、まぁなんとも料理達者であること。なにか食べたいと言えば、大抵のものはすぐに覚えて作ってしまう。しかも決して不味くなることは無く、どちらかと言えば美味しいの方に針が傾いていく。美味しいものを、カロリーのために『もう結構です』なんていえるシャマルではない。
というより、気がついたら『ご馳走様でした』と言っているのが近況であり、現実である。いくら守護騎士プログラムとは言え、実際食べれば体重は増える。戦いを離れれば勘は鈍る。
そういったところで人間としての性質は必要ないのに、シャマルは涙ながらに自分の甘さを痛感した。

「ほな付け合せも、ちょっと控えめしとこか。ヴィータとシグナム用にちょっとお肉買って、シャマルとわたしはお野菜にしよか。シャマルのお願いも聞いたらなあかんし、これでお相子や」

「………はっ、はやてちゃぁああん………(涙)」

「はっはっはぁ。わたしにかかれば、どんなお料理も一発調理! 美味しいお昼ご飯作るでー」

と。二人の進行方向に、なにやら不思議な置物が存在している。
置物と言うか、人だ。全身真っ黒、コートからブーツから衣服の全てが黒一色。そしてその高身長。180を裕に超えているその男は、目の前にあるパック詰めされた惣菜の棚を凝視していた。寿司、弁当、おかず、フライ、サラダ、さまざまな惣菜を見ながら、腕を組んで顎に人差し指と親指を添えながら度々唸りを上げる。

「なるほど、コレは面白いな……店内で調理した食品を、この容器に詰めて大量に売りに出す。衛生面も十分な管理が行き届いているし、なによりこれだけの数があれば客の目を引くには十分だ。俺の食文化が狭いせいもあるが、正直目が離せない。
インスタントという簡易調理食品もすばらしい。機械で水分子を蒸発させ過熱する、熱湯でふやかす事でその場で食事が用意できるとは……いやなるほど、食文化の発展には目を見張るものがあるな。アークよ、お前は情報統計が甘いな、主たる俺が食に目が無いことを分かった上で隠していただろう。まったく持って許しがたい……だがいい。お陰で驚きが一層倍増しだ。それにこのスーパーは楽しい。見ていて飽きないぞ、この世界は全く以って素晴らしい」

…………楽しいて言っといて、なんで無表情なんやろ?
男の表情の変化の無さに、はやては不思議な感覚を抱いていた。
しかし、その目はまるで子供の様で、どれもコレもが目新しく感じている様だった。ひょっとしたら海外からやって来たのだろうか、海外のスーパーは日本のソレとはだいぶ勝手が違うと聞くが、ひょっとしたらソレのせいもあるのかもしれない。
このまま放っておこう、と思ったが、周囲を見るとやはりお昼時。人ごみがまぁスゴイ。迂回して通り抜けようにも、迂闊に動き回ることもままならない。仕方なく、はやてはその男に道を譲ってもらうことにした。

「あの、すいません。ちょっと通してもらってもええですか?」

「ん、あぁすまない。お邪魔だったかな」

「いえ、ちょっと混んでて迂回できそうもないんで。ご迷惑おかけします」

「問題ない。ところでお嬢さん、この棚の食品なら何が美味しいと思う?」

男が指差したのは、弁当の棚だった。
から揚げ弁当、幕の内、鮭弁当、色とりどりの弁当の中からどれがいいかと、男ははやてに聞いている。お値段もリーズナブル、それにお昼時もあって商品のポップに『十一時の出来立て!』と手書きの紙まで張っている。
道を譲ってもらうと言うことで、はやては割と真剣にどれがいいかを考えた。まぁ要約すれば、自分がどれを食べたいかと言う点に話は傾いてしまうのだが。そんなはやてが手にしたのは、

「コレなんか、えぇんちゃいます? 『チキン南蛮弁当』、昔はわたしもよう食べとったんですよ」

「『チキン南蛮』か……」

男は徐にソレを手に取ると、ソレを足元に置いていたカゴに入れた。
かごの中にはドリンクやデザートと言った、食品ばかりが入っている様で、はやては『食いしん坊やなぁ』といった印象を受けた。

「いやなに、日本に来たのは実は昨日の事でね。この国の小売事情の事はあまり知らなかったんだ、しかしまぁいい国だな、ここは。こうやって食事にも手を抜かないとは」

「外国の方やったんですか? でも顔立ちはなんか、日本人ぽいっていうか……」

「先祖が日系だったそうでね、その名残だろう……と、道を譲る話だったね。さ、どうぞ」

「あ、おおきに。ほなシャマル、いこか」

はやては振り返り、車椅子を押してくれるシャマルのほうを見た。
しかし、そこで見たのは、

「…………シャマル?」

嫌な汗をかいて、瞬きすら出来ずにいる、自分の家族の姿だった。
硬直、と言う言葉が正しく適用できる。彼女は、目の前の男を凝視したまま、一切の身動きがとれずにいる。

「シャマル、どないしたんや? シャマル!?」

「…………なにかのショック症状だろうか。よろしくないな、店を出よう。かまわないかな、お嬢さん?」

「お、お願いします!」

はやての脇を抜け、そっとシャマルの頬に手を添える。
周囲の視線が徐々に集まりつつある中で、男はシャマルの状態を確認した後、彼女の肩に手を置いてそのまま店の外へと出て行くよう足を運ぶ。はやてはそんな二人の後を追い、行き着いたのは近場の公園だった。足早にシャマルをベンチに座らせると、男は『飲み物を』と言って、近くの自販機へと歩いていった。
はやては項垂れたままのシャマルへと寄り添い、彼と同じようにシャマルの頬に手を沿え、その表情を伺う。

「シャマル、大丈夫か? どっか具合悪いんか?」

「…………い、いえ……もう、大丈夫、です、はやてちゃん…………」

「無理したらあかんで? シャマルが倒れたらわたしも皆も困るし、悲しむ。だから、なんかあったらすぐにわたしにも言うてな? 絶対やで?」

「…………はい」

「お取り込み中失礼。コーヒーとミルクティーと緑茶、どれがお好みかな?」

ホット缶を手にした男は、無表情のまま三本の缶を進めてきた。そのままシャマルの隣へと腰を下ろし、彼女との間に缶を置く。

「なんや、なにからなにまでホンマにありがとうございます。なんかお礼せなあかんねんやろうけど……」

「気にしなくていい。どうせ暇な身だ、このくらいは付き合える」

「あ、そういえば海外から来た言うてましたもんね。お仕事かなんかですか?」

「生物学者、主に遺伝子工学だ。君のその脚を直せるかもしれない『IPS細胞』や『クローン技術』、他には『義手義足』といった物を製造したりもする、人に貢献する職だ。とはいってもほとんど机に齧りつきで、実際はフリーターのようなものだが」

「かっこええなぁ……おじさんみたいな人が偉い人やったら、きっと皆幸せになるんやろなぁ」

「…………そうでもないさ。それと、おじさんはやめてくれないか。ちょっと悲しくなる」

他愛ない談笑。それははやてにしては珍しい、大人の男だった。
身内にザフィーラと言う男がいるが、アレはどちらかと言えば雄が正しい。それに、ザフィーラはこれほどお喋りではない。そんな偶然からか、今日のはやては割りと饒舌だった。
しかし、その裏。彼の隣に腰を下ろすシャマルとは、これまた違った会話が繰り広げられていた。

『よく店の中で動かずにいたな。その選択は正しい、迂闊に動けば俺はお前ごとその少女を殺していたぞ』

『…………一体、どういうつもりですか』

『何の事だ』

『貴方が先日、ヴィータちゃんとシグナムを襲ったというのは知っています。そんな人が、はやてちゃんや私に何の用? もしかして、管理局の人ですか?』

『あんな“瑣末(さまつ)”な組織と俺を一緒にするな。それに、ヴィータやシグナムから既に話は聞いているだろう。俺が用があるのは、お前達ではない…………お前達の“闇の書”だ』

やはり、ヴィータの話した通りだった。
この男は、守護騎士や管理局や、ましてその主であるはやてなどは眼中にない。彼が見ているのは、彼女らが所有している闇の書だけだ。一体何の目的があるのかは不明だが、彼はソレを強奪することも辞さない。現実に、昨晩の戦闘がそうだ。シグナムに至っては、殺される寸前だった。
そんな相手が、今隣にいる。おまけに通信妨害か、シグナム達とは連絡が取れない。かといって、はやてを抱えて逃げるには相手が悪すぎる。今のところ戦闘の意思はないが、いざそうなってしまえば結果は目に見えている。シャマルには、男に抗う術はなかった。

『書は何処にある?』

『…………此処には無いわ』

『そうか……まぁ位置はすぐに割れるから、焦って探す必要も無い。しかし、お前達には余り時間がないようだな…………その様子だと、夜天の書は本来の機能を失ったままか。まぁ、それ故に「闇の書」などと言う不細工な名を付けられたわけだが……実に哀れな事だ』

『…………何が目的?』

『なに、久々に“作品”に触れようと思っただけだ。“夜天の書”の作成には俺も一役絡んでいてな、久々にその蓄積データの閲覧でも、と思ったんだが……昨晩の様子で、よく分かった。アレは既に壊れている、一度「リセット」が必要と、そう思っただけだ』

――――リセット。
シャマルには、その言葉が死刑宣告のように思えた。
つまるところ、この男は『夜天の書』の製作に関わっていた人物で、その主目的と元来の姿を知る人物。そしてソレを知るが故に、現状の以上を即座に理解し、ソレを訂正しようとしている。リセットとは即ちそういうこと。
しかし。それはつまり、自分と闇の書の管制人格の消滅を意味する。
その果てにあるのは、自分達の主の孤独。そしてこの男は、“ソレ”を例えはやての前でも行使するだろう。その後には、彼女の悲壮と憎悪と、復讐が待っているに違いない。その次は言うまでもない。はやては、死ぬ。
復讐に至らずとも、はやては必ず彼を止めにかかる。立つ事すらままならぬ身でも、彼を止めようとする。
しかし、この男はそんな事など気にも留めず、はやてをあしらうだろう。その頃には、彼女の麻痺はより酷くなっているかもしれない。どのみち、彼女は死に近づいてしまう。

『それに、気付いている筈だろう。お前達の意思とは無関係に、主たるこの少女の命は“闇の書”に蝕まれている。ソレを無視し、書を完成させる事が目的と言うのなら……俺が、この少女を殺してやる。
……今すぐ決断しろとは言わん。だが、遅かれ早かれ時は来る。俺の読みでは、持って一ヶ月……早ければ半月。四肢の麻痺から臓器、果ては脳、身体だけが生きているだけの肉人形にはさせたくはあるまい。騎士達の知恵たるお前なら、最良の判断が何かは分かる筈だ』

『…………だから私に会いに来たの…………それを言う為に?』

『この半月は俺はこの世界に滞在している。方針が決まったら海辺の公園へ来い、俺はそこにいる』




「………おじさん?」

「……おじさんは辛いな。コレも何かの縁だ、名前を教えておこう、俺の名はノア。歳は………三十、まぁ君からすればおじさんか」

「あ、せやったら叔父様ってのはどうや? わたしにも「おじさん」がおんねんけどな、叔父様はその人みたく優しいから、親しみ込めて叔父様や」

「名前で呼んでくれ…………まぁ、否定できない歳だから判断は君に任せよう」

ゆっくりとした調子で、ノアは腰を上げる。
それだけの動作に、シャマルは冷や汗を流した。ひょっとしたら、この瞬間にも彼は自分を消しにかかるのではないかと、先の話など嘘なのではないかと。そう思えてしまうほどに、彼女はノアを恐れていた。

「それでは、コレで失礼する。この町をもう少し散策したい、またどこかで会う機会もあるだろう。風邪には気をつけなさい………それじゃあ、“また”」

男は静かに去っていく。そして、男の姿が見えなくなった後に思い出した、店の中でのあの瞬間。頬に触れられた時に、あの男が念話で最初に話しかけてきた言葉。



『喋るな、動くな、応じるな。殺すぞ』






 
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