魔法少女リリカルなのは 月光の軌跡
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第8話 再び登場!
今日、なのはと恭也、ユーノの3人はすずかに誘われ、月村邸にやってきていた
立派な扉の横に付いている呼び鈴をなのはが鳴らすと中から紫色の髪をしたメイド服を着た女性が出てきた
「いらっしゃいませ、なのはお嬢様、恭也様」
「こんにちわー」
「お招きに預かったよ」
「どうぞ、こち「やっほーーーー!」
らですと言う前にイクスの声が聞こえてきた
なのはとユーノ、ノエルが辺りを見渡し、恭也はため息をつく
少しすると上空からイクスとケルが落ちてくる
「到着!」
「にゃ! イクスちゃん、どこから来てるの!」
「どこって…空だけど?」
それがどうしたの? とばかりに言うイクス
恭也はまたため息をついて言う
「イクス、いいかげん屋根やら電柱をつたってくるのはやめないか」
「屋根!?」
「しょうがないじゃん。そっちの方が早いんだし」
「ワン」
あっけらかんと言うイクス
ちなみに高町家と月村邸は直線距離で40キロはどある
「どうぞ、こちらです」
気を取り直して再び言うノエル
なのは達は月村邸の中に入っていった
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中ではすでにアリサとすずか、その姉の忍が紅茶を飲んでいた
「なのはちゃん、イクスちゃん。いらっしゃい」
そう言って出迎えたのは忍のそばに立っていたすずかの専属メイドのファリンだ
「恭也、いらっしゃい」
「ああ」
忍が恭也のそばに歩み寄る
そした、2人は見つめあうがそれを邪魔する影が1つ
「相変わらずお熱いですな、お2人さん」
イクスだ
「あら、うらやましい?」
忍が勝ち誇ったような口調でイクスに返す
「結婚式には呼んでね」
「ワン」
イクスは茶化して答える
「ええ、分かったわ」
忍はそう言って恭也と部屋を出る
「相変わらずすずかのお姉ちゃんとなのはのお兄ちゃんってラブラブよね~」
「うん、お姉ちゃん、恭也さんと知り合ってからずっと幸せそうだよ」
「うちのお兄ちゃんは…どうかな? 昔に比べて、少し、優しくなったかな? よく笑うようになったかも」
アリサ、なのは、すずかの3人が話す
その時、
「きゅ~~~!」
「にゃあ~~!」
「ワンワン!」
ユーノが猫に、猫がケルに追いかけられていた
「ユーノくん」
「あ、アイ、ダメだよ」
「ケル! 食べたらおなか壊すよ」
飼い主3人が止める
……1人だけずれている気もするが…
「はーい、お待たせしました。イチゴミルクティーと、クリームチーズクッキーで~す」
ファリンが入ってくるが、その足元をグルグルと回るユーノ、アイ、ケル
ファリンはその場でバランスを崩す
「ファリン! 危ない!」
「うん!」
「食べ物は大切に!」
すずか、なのは、イクスの3人が倒れるファリンを支えに入る
「うぁ~! なのはちゃん、すずかちゃん、イクスちゃん。ごめんなさい~~!」
ドジなファリンのいつもの光景である
その後、天気がいいということで外でお茶をしようとことになり、テーブル、椅子を外にだす
「相変わらず、すずかの家は猫天国よね」
「うん、美緒もビックリだよ」
「誰?」
イクスの口から出た知らない人の名前にアリサが質問する
「えーと、私の友達で、海鳴商店街にあるペットショップ【フレンズ】でアルバイトしてる人だよ、
たしか、美由希とも同い年じゃなかったっけ?」
「そういえばお姉ちゃんから聞いたことある」
その時、ジュエルシードが放つ魔力をなのは達は感じた
『なのは、ユーノ』
『うん、すぐ近くだ』
『どうしよう』
『なのは、ユーノ、私に考えがある』
『考え?』
『うん、ケルちゃん、ゴー!』
「ワンワン!」
「キュっキュ~~!」
イクスの念話でケルがユーノを追いかける
ユーノは悲鳴を上げてテーブルの周りを走る
『い、イクス!? どういうこと!?』
『そのまま林の方に逃げなさい!』
ユーノはそう言う事かと納得し、林の方へと走り出す
「ユーノくん!」
「ケルちゃん!」
なのはとイクスはそれを追って走り出した
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「ユーノ! 結界張って!」
「うん!」
イクスに言われ封時結界を展開するユーノ
そして、ジュエルシードが発動する
そこに現れたのは巨大な猫、ユーノを追い掛け回したアイだった
「あ、あれは…」
「たぶん…あの猫の大きくなりたいって言う願いが正しく叶えられたんじゃないかな?」
「あそぼーって追っかけられたらひとたまりもないね」
「そういう問題じゃ…」
「あんなに大きいとすずかちゃん困っちゃうし…ササッと封印を」
そう言ってなのはは服の中に入れていたレイジングハートを取り出し
「行くよ、ケルちゃん!」
「ワン」
《スタンバイレディ》
「ケルベロス!」
「レイジングハート!」
その時、金色の閃光がアイを襲った
アインは悲鳴を上げて倒れる
なのはとイクスが振り返るとそこには黄金の髪をツインテールにし、漆黒のマントをははためかせた黒衣の少女が佇んでいた
「バルディッシュ、フォトンランサー連撃」
《フォトンランサー・フルオートファイア》
再び放たれた魔力弾が連続でアイを襲う
「レイジングハート、お願い!」
《スタンバイレディ セットアップ》
「ケルベロス、セットアップ!」
「ワン!」
なのは、イクスはセットアップする
《フライアーフィン》
なのはの靴からフィンが出現し、飛び上がる
その後、なのははアイの前に立つ
《ワイドエリアプロテクション》
なのはは広域バリアを展開し、魔力弾からアイを守る
少女は木の上に立ち、なのはを睨む
「同系の魔導師…ジュエルシードの探索者か」
少女はなのはのデバイス、レイジングハートを見て言う
「バルディッシュと同じインテリジェントデバイスか」
「バル…ディッシュ」
《サイズフォーム セットアップ》
バルディッシュのヘッドが本体と直角にスライドし、先端に魔力光を発生させる
まさにその姿は鎌のようである
少女はそのまま正面に構え、なのはに向かって言う
「申し訳ないけど…いただいていきます」
少女はそのまま低空飛行をし、なのはの足元を刈り取る
なのはは再びフライアーフィンを発動し、空に逃げる
「マリアージュ、両腕武装変換、砲! 発射!」
マリアージュの両腕から魔力弾が発射され、少女を襲う
《ディフェンサー》
少女は防御魔法を展開し、それを防ぐ
「右腕武装変換、槍、突撃!」
マリアージュの右腕の形が槍に変わり少女に突撃するが
《ソードバスター》
銀色の砲撃がマリアージュを貫く
「っ! 誰!?」
イクスは辺りを見渡し、木の上にいる
白い斧の形をしたデバイスを握った少年を見つけた
相手を見つけた後のイクスの行動は早かった
イクスは地面に手を付き
「創生起動! 剣!」
剣を作り出し、魔力強化をかけて飛び上がる
「ふっ!」
剣を横に一閃、それは少年のデバイスによって防がれる
《フォトンランサー》
少年の周りに銀色の魔力スフィアが出現し、魔力弾となってイクスを襲う
『ワン!』
ケルの判断でプロテクションを展開、至近距離で放たれた魔力弾を全て無傷で防ぐ
少年は距離をとり、砲撃の構えをとる
その時、横から轟音が聞こえた
2人はとっさにその音がした方向を見る
そこには落下するなのは、それを見る少女がいた
「なのは!」
イクスは剣を土に戻し、なのはに駆け寄った
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その日の夜、イクス宅
イクスは自分の使い魔達と話をしていた
「ふ~ん、主さまのマリアージュを一撃かー」
「だとしたら少なくとも相手の魔力はAAランクはあるね。総司令には言ったの?」
「ううん、お父さんは最近アイオスを相手にあっちこっち行ってて中々帰って来れてないしね」
「総司令補には?」
「お母さんはヴァイゼンの調査、アイオス傘下の組織を一網打尽にしてるところだと思う」
「大変だねぇ、龍皇様も竜神様も」
「まあね、流石に次元守護局のトップは忙しいって事だよ
それより、2人がセカンドの教導を終えてやっと帰省出来たのにごめんね」
「いえ、問題ありません」
「テッドの言うとーり。死に掛けの私達を助けたのは主さまなんだよ? 主さまの守護獣として当然だよ!」
「ありがと」
後書き
ネコネコ騒動(イクス命名)
最後が会話だけだったのはわざとです
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