IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス
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四人でお出かけ!前編
前書き
注:この話は2月に投稿したものを一度消して、再度投稿したものです
相川拓夢
16歳、黒髪に青い瞳。
専用機持ちであり、その操縦技術は日々上昇している。
千冬から見習い卒業を(間接的に)受けている。
マニュアル操作は大体取得済みだが、咄嗟の判断を機体に伝えられないもどかしさを抱えている。
また、ボクサーでありかなりの実力を持っている(?)
プロでの試合成績は無いが、スパーリングを見ているとその強さが伺える。
飯を食べ終わった俺達四人は、街に繰り出すことにした。
男三人に女一人。構図だけ見ると、今の世の中の情勢的に蘭が俺ら三人を連れまわしているように見えるってのが、少しおかしいな。
「さって、とりあえず来たはいいけど。なにする?」
実はノープラン。
俺と一夏と弾がいる=最後はゲーセン。という方程式は成り立つんだが、最初から最後までゲーセンってのも味気ない。
なんたって地元だ。割と来る機会が多いけど、街に来たのは久々だからな。
「そういえば拓夢」
ぞろぞろと歩いている中、弾が思い出したかのように話しかけてきた。
「お前、まだベースやってんのか?」
「あ、・・・。全然いじってねーわ」
「やっぱりなぁ。ま、俺と和馬も似たようなもんだけどよ」
「一応手入れだけはしてるけど、家に置きっぱだわ・・・。弦が切れそうだったはずだから、楽器屋でも行くか?」
「おう、そうしようぜ」
突然だが、俺はベースを少し齧っている。いや、物理的な意味じゃなくてな。
中学の時、弾と和馬と俺で始めたんだ。目標はモテること。
ほらあれだ、バンドやってる男ってモテるじゃん?ってイメージがあったんだよ。
当時は高校生バンドを描いた漫画が流行っててな、それに触発されたってのもある。
んで、俺がベース、弾と和馬がギターを始めた。ドラムはスペースないから却下ってな。
俺がベースを選んだのは、あの重厚な低音に痺れたから。和馬の知り合いの近所のお兄さんがバンドマンで、ライブに行かせてもらったんだけど、そん時に出てたバンドのベーシストがすっげぇ格好良かったんだ。
それで始めたんだが、ボクシングもあったし、練習の機会はそこまで多くなかった。
次第に薄れてった、って感じだな・・・。
「んー、じゃあ俺は別行動するかな」
「あー、まぁ一夏はギターとか興味ないもんな」
「無いって訳じゃないけど、今は見たい気分でもないからな。・・・あ、そこの服やにでも行ってるわ」
「はいはい。んじゃ、そっちは一夏と蘭ちゃんな」
「・・・って、はいぃっ!?え、えと、・・・ええっ!」
「まて拓夢!それなら俺も服やに──」
「弾はこっちだ。・・・んじゃ一夏、後で俺ら終わったらそっち行くわ」
「おう、分かった。んじゃ、行こうか蘭」
「は、はいっ!お、お願いします」
というわけで、俺らは二手に分かれることにした。
一夏はもともとモテるから誘わなかったし、あいつはそこまでギターに興味があるわけじゃない。
中学の時の一夏は、言うならば専業主婦みたいなもんだったからな。バイトしてたけど。
千冬さんが忙しくて、代わりに一夏がひたすら家事をやってたから、奴の家事スキルはそこらの女子には太刀打ちできないレベルになってんぜ。
んで、蘭がこっちに来ても面白くないだろうし。それにあの服屋は、男性用と女性用どっちも兼ね揃えているからな。万能だ。
蘭が目線で“ありがとうございますっ”といってきた。分かりやすいな。
とりあえず、気にすんなと返しておこう。
俺は弾の襟首を掴んだまま、二つ向うの交差点横にある楽器屋に向かったのだった・・・・・。
IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス
第35話 四人でおでかけ!前編
「ほら清香、行くわよ~!」
「まって鈴ちゃん、今行くよ」
六月一日日曜日。天気がいい。雲が少ない青空から、眩しい太陽が照らしてくる。
今日は鈴ちゃんとお出かけなのだ!
「でも鈴ちゃん、こっちって一夏君の家があるほうなんだよね?」
「そうよ。一夏が家に戻ってるらしいから、行ってみようと思ってね」
「鈴ちゃんって、ほんと一夏君好きだよね」
「ばっ、ち、ちがうわよっ!あ、あたしはっ、あいつが家の掃除大変だろうから、手伝ってやろうって思っただけで・・・。それだけなんだからっ」
「はーいはい。鈴ちゃんは偉いなぁ~」
「清香~。あんたからかってるわね?」
「そんなことないよー」
「なんで棒読みなのよっ」
はははっ、と笑いながら。私達は一夏君の家の前まで来ていた。
鈴ちゃんとは結構仲良くなったと思う。転入してきて、しかも別クラスだけど、なにかと会う機会が多いのだ。
少し前、二人で話したことがあるんだけど。一夏君の話題以外は、結構真面目っていうか、姉御気質っていうのかなぁ。親身になって相談に乗ってくれることが多い。
最初は拓夢君の親友ってことで、ちょっとヤキモチ妬いちゃったけど。直ぐに、一夏君のことが好きなんだって分かったから安心。睨んじゃったことは、ちゃんと謝っておいた。
鈴ちゃんの中での私の第一印象は、拓夢君にき、キスをしてた子らしい・・・。
ってことは、みられてたって事だよね?は、恥ずかしい・・・・。
まぁ、それがあったから変に敵対心を持たれなかったのだから、よかったのかな?
ということで、鈴ちゃんとは協力関係なの。
私が知らない拓夢君を、教えてもいい範囲で、情報をくれる鈴ちゃん。
鈴ちゃんが知らない、IS学園に入った頃の一夏君の情報を教えるのが私。
お互い頑張ろうって事。
でも、昔の話を聞くと、拓夢君も割とモテてたらしいんだ。
一夏君が凄すぎて気が付いてなかったかもしれないけど、拓夢君を狙っていた女の子って結構居たらしい。
告白されたことがあるって言うのは、聞いたことがあったけど。まさかそんなにモテモテだったとは・・・。
意外と、拓夢君も鈍感なのかもしれない。いや、流石に一夏君よりは鋭いだろうと思うけど。
「・・・あれ、居ないみたい」
「んん?でも、一夏君は家に行くって言ってたんでしょ?」
「ん~そうなんだけど・・・。あ、分かったわ」
「行き先?」
「そう。きっと弾の家ね!」
弾。この人も拓夢君の親友らしい。一夏君、鈴ちゃん、弾君。それに御手洗和馬っていう人の四人が、中学校の時特に中の良かった友達、親友だったんだって。
弾君の家は定食屋?をやっているらしくて、一夏君は度々そこでお昼を食べていたんだとか。
残念だけど、私も鈴ちゃんもお昼食べちゃってるから、そこの料理をってのは出来ないんだけど。
でも、いってみる事にした。そこに一夏君が居るかもしれないから。
それに、拓夢君が一夏君と一緒にいるらしいっていう情報を、鈴ちゃんが入手している。
もしかしたら、拓夢君に会えるかもしれないもんね。行かない手はないよ。
「れっつごー!」
「あ、ちょっと清香待ちなさいよ!行き先分かるの!?」
「わっかんな~い」
でもなんか、走りたい気分っ!
私は追いついてきた鈴ちゃんと一緒に、走ったのだった。
「たーくーむー・・・・・・」
「わりぃわりぃ。そんなに睨むなって」
ただ今絶賛睨まれ中。誰にかって?そりゃ、蘭のお兄である弾にだ。
こいつ、一夏と蘭をくっつけたく無いようなんで、分からないようにそこそこ邪魔をしている。
大体が情報封鎖。一夏から聞いた話を蘭に教えてるらしいけど、要所要所ではぐらかしてんだと。
それも、俺が流している情報で意味がないわけだが・・・。
「それより弦を探そうぜ?早く見つけて、蘭ちゃんのとこ行けばいいじゃねーか」
「・・・それもそうだな。うし、二階だ!二階に行くぞ拓夢!」
「いきなりハイテンションだな・・・」
コイツも割りとシスコンなんじゃ?
突然ハイテンションになりながら、真っ先に弦の売っている二階へ突撃して行った弾をみて。
そう思わずにはいられない、俺だった。
後書き
魔法使いの指輪さんから頂いたアイディアで、街へ行こうぜ回です。
前編後編に分けたのは、書く時間が余り取れないからです。ごめんなさい。
さて、街にくりだした一行。その足取りを追う鈴と清香。
はてさて、何時出会うのか。後半へ続く。(ちびまるこちゃんのナレーション風に)
話の案など、言ってくだされば書いたりしますよ。
更新ペースは上げられませんが。
p.s.
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