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魔法少女リリカルなのは 月光の軌跡

作者:ブレイア
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原作突入 ジュエルシード捜索
  第5話 X登場

 
前書き
月斗達はしばらく出ません

そしてここから龍皇の軌跡のキャラ達が登場です 

 
「ふぁ~~」

朝、時刻は6時過ぎ、大きなあくびと背伸びをしながらベッドから起き上がるオレンジ色の髪をした少女
少女は枕元においてある眼鏡を手に取り、かける
少女はベッドから降り、小学校の制服に着替える

「ワンワン」

黒い子犬が少女の足元に擦り寄る
少女はその子犬を抱きかかえ、食堂へと歩いていく

「お、イクスおはよう」

「お父さん、おはよう」

少女、イクス=ガレアは父、リュート=ガレアに挨拶をする

「あら、イクスさんも起きてたんですね」

お盆に料理をのせてキッチンから出てきたのはイクスの母、シルフィ=ガレアだ

「あ、お母さん、おはよう」

「はい、おはようございます。朝食を食べたら髪の毛を整えますよ」

「はーい」

イクスは返事をしながらいすに座る

「それじゃあ」

3人は手を合わせ

「「「いただきます」」」

食事を開始した

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

「イクス、準備は出来ましたか?」

「うん」

イクスはオレンジの髪をポニーテールにして、赤いフレームの眼鏡をかけてかばんを持った状態で言う

「じゃあ、行ってらっしゃい」

「行ってきます」

「気をつけろよ」

「はーい」

両親に見送られてイクスは通学バスへと向かった
バス停へと走っていると栗色の髪をツインテールにした少女が見えた

「なのはー!」

イクスが声をかけるとなのはと呼ばれた少女は振り返る

「イクスちゃん! おはよう!」

「おはよ、なのは」

2人は挨拶を交わす
ちょうどその時、バスが到着した
2人がバスの中に入ると

「なのはちゃん、イクスちゃん」

「なのはー、イクスー、こっち」

一番奥の席でイクス達に手を振るのは山吹色の髪をツーサイドテールにまとめた少女、アリサ=バニングスとやや青みがかった紫紺の髪をした少女、月村すずか
2人ともイクスとなのはの親友である

「あ、そう言えば経へんな夢を見たんだけど…」

バスが動きだした時、ふと思い出したようになのはが言う

「変な夢?」

それにいち早く反応したのはイクスだ

「うん、なんか黒くてウネウネしたのと男の子が戦う夢」

「戦ってた? どんな風に?」

「えーーと…あ、そうだ! なんか男の子が魔方陣見たいのを出してた!」

それを聞いたイクスは少し真剣な顔になり

「魔方陣? それって円形? 正三角形? 正四角形?」

「円形!」

「そう…」

(どうやらこの付近で魔法戦があったみたい、幼少期の正しい魔力制御ができない高魔力保持者発生する現象ね。…後で調べておいたほうが…)

「おーい、イクスちゃーん」

どうやら考え込んでしまっていたらしい
なのは達がイクスの顔を覗き込んでいた

「いきなりどうしたのよ。もしかしてかなりヤバイ夢だったりするの?」

「うーん、わかんない」

「そっかあ、イクスちゃんでもわからないんだ」

そんな話をしている内にバスは学校に到着した

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

その日の昼、なのは、アリサ、すずか、イクスの4人はお弁当を屋上で食べようという話になり
現在進行形で屋上のベンチでお弁当を食べていた

「将来かぁ…」

そう言いながらなのははたこさんウィンナーを食べる

「アリサちゃんとすずかちゃんはもう結構決まってるんだよね」

「私は両親が会社経営だし、いっぱい勉強してちゃんと跡を継がなきゃ…くらいだけど」

「私は機械系が好きだから、工学系で専門職がいいなとは思ってるけど…イクスちゃんはどうなの?」

「私? うーん、やっぱり、お父さんやお母さんみたいに香港国際警防部隊かな? 武術とか習ってるし、美沙斗さんにもお世話になったしね」

「にゃはは、イクスちゃんはすごいね。それにアリサちゃんもすずかちゃんも」

「でも、なのはは喫茶翠屋の2代目じゃないの?」

「うん、それも将来のビジョンの1つではあるんだけど。やりたいことはなにかあるような気もするんだけど、まだそれが何かも分かってないんだ。わたし、特技も、取り柄も無いし」

「「バカチン!」」

アリサとイクスの2人にスライスレモンを投げられるなのは
イクスの投げたスライスレモンは右目に命中、なのはは涙を流す

「自分からそういうこと言わないの!」

「そうだよ。なのはちゃんにしか出来ないこと、ちゃんとあるよ」

「なのはは理数だけならアリサより上でしょ! うにゅーの刑をしてやる!」

「にゃー、やめてー!」

イクスはなのはの頬を思いっきり引っ張る
ちなみにうにゅーの刑の正式名称は
【ほっぺたひっぱってうにゅーってやって、『やーい、へんなかおー』の刑】
である。これはイクスの友人の相川真一郎直伝である

「なのはちゃん、アリサちゃん、イクスちゃん、そろそろお昼終わるよ?」

「「「あ」」」

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その日の放課後

4人は一緒に下校していた

『助けて』

ふいになのはは声が聞こえた気がした

「今、何か聞こえなかった?」

なのはは前を行くアリサ、すずか、イクスに聞く

「何が?」

「何も聞こえなかったけど」

「どうしたの? いきなり」

『助けて』

気がついたときにはなのはは走り出していた
なのはが走った先にはフェレットがいた

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時は少したち、場所は変わり【槙原動物医院】

「怪我はそんなに深くないけど…随分衰弱しているみたいね。きっと、ずっと一人ぼっちだったんじゃないかな」

「院長先生、ありがとうございます」

「「ありがとうございます」」

「ありがと、まっきー」

なのは達4人は槙原動物医院の院長、槙原愛にお礼を言う
ちなみにこの槙原動物医院“野生動物の怪我は無料で治す”というのがモットーだ

「いいえ、どういたしまして。それと、イクスちゃん、まっきーって呼ぶのは少し失礼じゃないかな?」

「じゃあ、カナヅチペンギン? それとも陸まんぼう?」

「それもやめて!」

この2人、実はかなりの仲良しでよくイクスがいじって遊んでいる
そんな2人にお構いなしにアリサが口を開く

「それよりも先生、これフェレットですよね。どこかのペットなんでしょうか?」

「フェレット…なのかなぁ、変わった種類だ「てい」きゃっ!」

診察台に歩み寄るまっきーをイクスが足をかけてこかす
この人、運動は致命的にダメダメで、何もないところでつまずいて転ぶのは日常茶飯事なのだ

「「「イクス(ちゃん)!」」」

3人に怒られるイクス
まっきーは気にしていないと起き上がり改めてフェレットを見る

「この首輪に付いてるのは宝石…なのかな?」

その時、フェレットが目を覚まし、辺りを見渡し、なのはの顔をじっと見る
なのはが人指し指を顔の前に持っていくとフェレットはその指をなめた

「しばらく、安静にしたほうが良さそうだから。とりあえず、明日まで預かっておこうか?」

「「「「おねがいします」」」」

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イクスはなのは、アリサ、すずかの3人とは違い、塾に行ってないので【槙原動物医院】で分かれた

その日の晩

『聞こえますか? 僕の声が!』

「っ! 念話!?」

『聞いてください! 僕の声が聞こえるあなた、少しだけ、力を貸してください! お願い、僕のところへ! 時間が…危険が…もう…!』

その時、念話が途切れた

「っ! ケルちゃん! 藤見町区画の魔力反応を探査! 随時モニターに写して!」

「ワン!」

イクスはそばにいる子犬、ケルに指示を出す
ケルは空中にモニターを展開する
イクスはそのモニターに写る3つの魔力反応に注目する
2つは一箇所に留まり、もう1つは動かない魔力反応の方へと進んでいた

「この場所…槙原動物医院!?」

それからの行動は早かった
イクスはすぐさま動きやすい格好へと着替え、長い髪が邪魔にならないよう、ポニーテールにする

「行くよ! ケルちゃん!」

「ワン!」

イクスはケルを連れて外へと飛び出した

 
 

 
後書き
イクスの家庭は普通じゃないです
このシーンでまっきーとの絡みがある小説って他にありましたっけ? 
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