もう一人のアルフィミィちゃん
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本来の目的へ
ヴァルシオンとの戦いから数ヶ月が経ちついに、ついにナデシコCを元にした次元航行艦ゴルンノヴァ…………別名冥王艦が完成したですの。
名前にはダークスターやらソードブレイカーなどで悩みましたが、ゴルンノヴァを取ったですの。
「凄い外観の戦艦だな」
「凄いのは外観だけでは無く、中身も馬鹿みたいに凄まじいです。正にブラックボックス…………オーバーテクノロジーの塊ですよ」
「自重していないので、当然ですの!」
システムXNに始まり、次元連結システム、ブラックホールエンジン、多数の時流エンジン、未来予測のラプラスシステム、人工AIによるT-LINKシステム、ワンマンオペレーティングシステムを改造して完全に一人で動かせるようにした物。防衛システムとして、ソードブレイカーのビットを多数搭載し、周りにはゴルンノヴァと同じ列光の剣を埋め尽くすように配置してありますので、火力は問題有りませんですの。主砲は次元連結砲。その名のとおり、次元を超えて対象の内部へ砲撃を直接叩き込む冥王の名に相応しいえげつない攻撃ですの。
「内部に小型ですが生産プラントもありますから、食料や必要な弾薬や部品の補給もほぼ必要有りませんし…………」
「この技術、少しは欲しいな」
「リンには少し与えてあげてますの」
「まぁ、そうだがな。それより、もう行くのか?」
「エアロゲイターの拠点があるL5宙域に総攻撃をしかけるようなので、ちょっと先に倒しに行くですの」
「そっ、そうか…………まぁ、頑張れ」
「はいですの」
リンと別れてゴルンノヴァの中に入り、ルシフェリオンとヴォルフを格納庫に置来ますの。
「それで、隊長…………本当に単艦で行くのですか?」
「問題有りませんですの。この艦の力なら理論上は単艦で滅ぼせますの。もちろん、ルリが嫌なら降りてくれて構いませんの」
「いえ、着いていきます。スクールに廃棄された私達に居場所ってあまりないですし」
「ならば、行くですの」
ルリを艦長席に座らせて発進準備を行いつつ、アルフィミィはホワイトスターに攻撃をしかけますの。
「隊長、発進準備完了しました」
「では、発進ですの」
「了解。ゴルンノヴァ、発進します」
どうやら、無事に宇宙に出れたようですの。
「全システムオールグリーン。問題無し。A.S.R.S.(アスレス)を展開。展開完了」
これでレーダーにも一切映らなくなりましたの。
「次元連結システムとシステムXNの起動を完了。隊長、転移場所は?」
「ポイント、X3691228177、Y473265へ」
「了解」
ルリがアルフィミィの命令通りに指定ポイントを入力して、歪曲フィールドを形成し、ゴルンノヴァは転移しましたの。そう、最終決戦の戦場ですの。そして、念動力の共振が沢山きますの。
「アレはSRX…………しまったですの! ホワイトスターが手に入りませんの!!」
どうやら相当な終盤みたいですの。
「捕らぬ狸の皮算用」
「ぐはっ」
ルリルリから一撃を貰ってしまったですの。
「どうしますか?」
「ホワイトスターをハッキングして母性の位置を割り出して欲しいですの」
「了解。隊長はどうしますか?」
「もちろん、出ますの。ヴォルフで」
「了解」
アルフィミィは格納庫へと向かい、ヴォルフに搭乗して出撃しますの。
『隊長、ハガネとヒリュウ改が突撃を行うみたいです』
「主砲を発射してバリアごと破壊しちゃってくださいですの」
『了解。次元連結砲を発射します。発射と同時に出てください』
「了解ですの」
ゴルンノヴァが振動し、外から衝撃波が飛んできましたの。
『命中。ホワイトスターの下半分の消滅を確認。バリアも消滅しました。では、発進どうぞ』
「アルフィミィ・ナンブ、ヴォルフ…………出ますの」
ヴォルフで出た瞬間、無茶苦茶な光景が広がっていましたの。半壊したホワイトスターの上部にレビ・トーラが出現していたり、戦艦がどんどん撃沈されたりととっても大変そうですの。
「って、ここからではこの機体では間に合いませんの」
距離が離れすぎている上に遠距離兵装が無いヴォルフでは無理ですの。だから、このままではどうしようもありませんの。いや、それならそれでやりようが有りますの。
「ルリはそのまま戦艦で援護射撃をしてあげてくださいですの」
『了解』
アルフィミィはアルフィミィで、地球を目指しますの。
予定通り進んで行く戦場。やはり、圧倒的にこちらが有利となっておりますの。バンシィにラミエル、ゴルンノヴァと桁違いの存在が有りますの。
「ふふ、来ました、来ましたの」
激しい戦いをした後のSRXとジュデッカが落ちてくる。そして、ジュデッカがSRXを投げ飛ばす。
「さて、狙い通りですの」
ヴォルフを突撃させてホワイトデスクロスのコアをえぐり出して手に入れる。
『おっ、お前は…………』
「こちらはアルフィミィ・ナンブ中佐。彼女は助けましたの。ですからそちらは任せましたの」
コアを回収し、ゴルンノヴァへと帰還しますの。もちろん、メテオ3が邪魔してきますが、A.S.R.S.(アスレス)でさっさと逃げますの。そして、コアを預けたらまた出ますの。
『隊長、母星の位置を特定できました』
「では、ここにようは有りませんの。ここの戦いも終わりそうですの」
メテオ3と戦闘が始まっているようですので、そちらは放置ですの。だって、原作通りにリュウセイ達が無茶苦茶やってますので、大丈夫ですの。
「さて、ルリ…………母性へ行きますの」
『本気ですか?』
「ちょっと無双するだけですの」
『了解。これより転移を開始しますか?』
さて、冥王の力で無双するですの。ラトゥーニとレティシアがいれば億が一にも失敗はありませんの。
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