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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生

作者:stk
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新たな情報

 
前書き
iPodが壊れた作者です。
書き貯めは無に消えました。
と言うわけで更に更新が遅くなります。
スミマセン。
PSVITAで頑張ります。
 

 
氷華が授業中に来たことはビックリしたが、それほど大変な事態であると私は分かった。
大狩流は上越高校の戦車道Aチームに少なからず罰を与えるであろう。
「はやは今回の件はどう考える?」
「相当焦っていると思いますよ。」
「上越高等学校の船舶科の連絡したら横浜港に停泊しているらしいです。」
情報を教えてくれたのは白河女子高から派遣されてきた情報科の生徒。
白河女子高には普通科、福祉科、商業科、工業科、農業科、船舶科、情報科等の20の科がある。
「ありがとう。ところで黒森峰の様子はどうなの?」
「黒森峰女学院は大洗港にて停泊しているらしいですが、明日の明朝に出港するらしいです。」
明朝に出発か。
ますます落ち着いてはいられないな。
「はや。明日に備えてミーティングするから全員呼んで。」
「うん、分かったよ。」
みんなに連絡をするはや。
私はその間に日本戦車道連盟が記録している全国大会の記録表を閲覧した。
【戦車道高等学校全国大会優勝校一覧表】
第1回 国立第三高校(現国立白河女子高)
第2回 国立北海道南大学付属高校(現北海学園)
第3~8回 国立第三高校(現国立白河女子高)
第9回 ・・・・・高校
第10~16回 国立白河高校(現国立白河女子高)
第17回 ・・・・・高校
第18回 ・・・・・高校
第19~21回 国立白河女子高校
第22回 ・・・・・高校
第23回 ・・・・・高校
第24回 ・・・・・高校
第25~28回 国立北海学園
第29回 県立大洗女子学園
第30~35回 国立白河女子高校
第36回 県立熊本農林高校(現黒森峰女学園)
第37~51回 国立白河女子高校
第52~60回 県立黒森峰女学院
第61回 プラウダ高校
第62回 県立大洗女子学園

へー。
白河女子高は37回優勝してるんだ。
黒森峰女学院は10回、北海学園は5回か。
白河女子高圧倒的なんだ。
「梨華。みんな早く来るらしいよ。」
「わかった。それよりもはや、これ見てよ。」
私ははやにも優勝校一覧表を見てもらった。
「すごーい。白河37回も優勝してるんじゃん。意外に大洗が第29回大会で優勝してるし。」
「そうだね。それにしても52~62まで白河は何をやっているんだか。」
去年は私のせいだけど。
「去年は私たちのせいで、今年は大洗のために負けましたね。」
はやの言葉が胸に刺さる。
「そうだね。ちょっと待っててね。」
私はランキングを調べた。
【全日本戦車道高等学校ランク】
1位 白河女子高等学校(大狩流)
2位 黒森峰女学院(西住流)
3位 北海学園(大狩流)
4位 上越高等学校(大狩流傘下新雪流)
5位 鹿島女子学園(大狩流)

「大狩流関連が四校も載ってますね。」
「そうだね。でも大洗は載ってないや。」
「それは残念ですね。」
仕方がないと言えば仕方がないのだが。
「来年も頑張ってランクに載せよう。」
「うん。その為にも大狩流派祭で優勝しないとね。」
ピンポーン。
さやねたち早いな。
「梨華ー。早く開けてー。」
さやねが叫んでるね。
「何処からか現れたかわからないけどエリカさんとまほさんがついて来ちゃって。」
えぇー。
私は急いで鍵を開けた。
「ゴメンね、梨華。」
「ううん。まほさん達はお隣に用では無いのですか?」
「イヤ、ここであっている。」
どう言うことかな?
「今回は流派祭中で警戒が厳重だから入りにくかった。」
それはそうだろうね。
「ちょっとばかり上越高について話をしたい。」
「そんなことを大狩流に関係している私たちに教えていいんんですか?」
「私は今回の件に関係していない。新しい隊長が顧問となにかしているようだ。」
まほさんが知らない?
「分かりました。中で状況はお話しします。」
「すまない。」
中に入ってくるまほさんとエリカさん。
それに続いてさやねたちも入ってくる。
「それでは状況ですけど、現在上越高校は反大狩流を掲げているらしく黒森峰の顧問と幾度もの会談をしているそうです。そこで大狩流は上越高校生徒会の状況を確認、すると戦車道選択者による独断と判明。大狩流は反旗を覆した生徒に罰則を与えるにあたり内部の者をこちらによこした。という状況です。」
私が知っていることを短く話した。
「成る程。反大狩流か。それなら西住流に繋がっても可笑しくないか。」
まほさんが納得をしたところで、
「これを見てください。」
私は先ほど見ていた全日本戦車道高等学校ランクのページを見せた。
「上越高校は我ら大狩流の北海学園の次に強い学校です。そこで私たちは今年の全国大会優勝校である大洗女子学園に協力を要請しました。」
「梨華。そこは白河、北海、鹿島で抑えると思うが?」
私も最初はそう考えた。
「大狩流の本山がある福島県白河市にもしものことがあると困るので白河、北海の両高校はそちらに配置するそうです。」
「梨華。喋りすぎだよ。一様、敵なんだよ。」
はやが忠告するがここまで話したらもう遅い。
「熊本中央高校だ。」
エリカさんが私になにか言ってきた。
「何ですか?」
「熊本中央高校だといっている。黒森峰はそこを狙っている。」
熊本中央高校?
確か黒森峰女学院と同じく熊本の学校だけど、戦車道はそこまで活発では無かったような?
「エリカ。」
まほさんがエリカさんに向かって怒鳴った。
「スミマセン。ですがこんな方法は良くないと。」
「やっぱり関係があるのですね。」
はやは最初から疑っていたから同様はしていないが、私は同様を隠せていなかった。
「その通り関係している。嘘をついたことは悪いと思っている。」
「さやね。」
「うん。」
はやとさやねがまほさん達の前にたち。
「戦車道流派間規則違反でお二人を東日本戦車道連盟(大狩流戦車道委員会)に連行します。」
はやがまほさん達に告げる。
「ちょっと待って。」
私はまほさんたちを連れていこうとするはやに頼んだ。
「エリカさんが言った情報は本当なんですか?」
エリカさんは黙ってうなずいた。
「何故教えたんですか?あなた達にはなんの得もないはずですよ。」
「そうわね。でも全国大会の抽選会の帰りに戦車道喫茶で会ったときに、「品がない。」と言ったわね。あの時の私は自分でもかなり品がないと思った。だから私なりの謝罪だと思ってくれればいい。」
「そうですか。はや。まほさんたちをヘリポートまで送って。」
私以外の全員が驚いた。
偵察に来たまほさんたちを返すなんてあり得ない。
それが普通だろう。
「梨華。甘い行動は命取りだと教えた筈だが。」
「たしかにその通りですね。私の行動はのちにみんなを危険に晒すかもしれない。でもエリカさんの行動に対して私は罰を与えるなんて出来ない。」
すると後ろから、
「甘いよ梨華お姉ちゃん。」
白河女子高の制服を着た氷華がいた。
「2人を東日本戦車道連盟まで連行します。」
「どうして?まほさんたちは私たちに情報をくれたんだよ。」
氷華は顔色一つ変えずに、
「それについては感謝しています。ですが今回の件が流派間の問題ならこの出来事も予知出来た筈です。」
「その通りだな。分かった。付いていこう。」
氷華の後に付いていくまほさんたち。
「そんなのってないよ。」
私はエリカさんに情報を貰っておいて助けることができなかった。
「はや。私ってかなり無力だよね。」
「立場を考えればあんなことは言えないと思いますけど?」
「立場か。私は第二流派継承者として自分の意思をしっかりと持っていると思う。」
私は自分の意思を持っているもん。
「梨華の立場では行動に制限がかかることもあるのは仕方がないよ。」
「そうだよ梨華は継承者なんだから制限がかかるのは普通だけど、今の梨華は以前に比べて制限は少ないはずだよ。大狩流対して素直な気持ちをぶつけるのは今だけだと思うよ。」
私はさやねが自分の気持ちを素直に伝えるのは今と言った。
確かにそうだ。
「私たち元白河女子高戦車道チームは黒森峰を熊本中央高校で迎撃する。」
「了解です。」
「任せてください。熊本中央高校は現在鹿島港に停泊中です。」
「確か上越高校は横浜港だったけ?」
横浜港から鹿島港まで移動はキツいけどやらなくてはならない。
「横浜港に着き次第出発する。全員車庫に急行せよ。」
「「「了解。」」」
一年前の屈辱を晴らすのは近い。 
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