ISーとあるifの物語ー
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4.宣戦布告
前書き
すいません文が思った以上にぐだってしまいました…(泣)
安西先生……文を纏める力が欲しいです………
まぁその分次回のバトル展開は真面目に頑張りますのでお許しを!
4.宣戦布告
「それにしても帝督って何が武術とかやってんのか? 」
「なんだ、藪から棒に」
「いや……よく考えてみたらさ、お前教室に入ってくるとき千冬姉の出席簿《こうげき》バク転で躱してたじゃん? 」
そう言って今日の昼飯の日替わりランチ~焼き魚editionを食べている一夏。
ちなみに俺はカツカレーで、デザートにプリンも頼んだ。
そんなどうでも良いことは置いといて………俺こと垣根帝督は必死に考えていた。
( ヤベッ、そういゃああの殺気あてられて咄嗟にしちまったやつか……普通の一般人だったらあんな事しないし、不自然だったか?
やっぱ目立つことはするもんじゃねぇな、うん。………でもまぁ取り敢えずこのバカのことだから、違う話にでもすり替えれば忘れてくれるだろ。いや、むしろ忘れてくれ! )
苦肉の策だが、果たして通用しちまうのか………?
取り敢えず実行してみた。
「おう。………って、千冬姉? まさかお前あの先生と姉弟なのか? 」
取り敢えず一応肯定はしておき、すかさず話をすり替えに入る。
「……? そうだけど……なんか変か? 」
一瞬きょとん、とした顔をした後、箸で魚を取り口に運ぶ
「いや……ただ、あんま似てねぇなぁーっと思って…………ね」
そう言って、昼飯のカレーを口に入れる。
さっきとは全く関係ない話なのだが、この目の前の一夏は気づいてないかもしれないがさっきから後ろやら前やらの席に座ってるやつがチラチラとこっちを見たり、聞き耳をたてている。
さっきも言ったが、入学式早々遅刻かましてそれだけでも充分目立つのにこれ以上面倒事は増やしたくない。
それがないにしても、只でさえ『世界で二人しか確認されていないISを使える男』って時点で充分目立っているというのにこの上更にとかなると本当勘弁して欲しい。俺は至って普通でありたいんだ…………。
女が三人寄れば姦しいと言うし、とにかく面倒になりそうだからこちらとしてはさっさと解散して欲しいんだが、馬鹿正直に『ごめん、目立ちたくないからみんな騒がないで』とか言った暁には最悪高校生活の三年間ハブられることになるだろう、きっと。
だからといって現状ではこの状態をどうにかできる手札がない。さて、どうしたものか……
そう俺が考えていると、「ちょっとよろしくて? 」と言う呼び声が聞こえる。俺か?
取り敢えず適当に返事を返す。流石に無視したらそれはそれでまた面倒くさい事になりかねんからな………。
「よくないですわよ! 一昨日出直してこいでざます! 」
訂正。帝督は自分から爆弾放り込みやがった。
目の前の少女も、額に青筋をたて口元がひくひくと震えてる。
「………あなた私のことを馬鹿にしていますの? 」
「いやいや馬鹿になんてとんでもない………って」
「………? って? 」
そう言って頭を傾げる少女。それに向かって垣根は問う。
「君……………
………誰? 」
そう俺が言うと、何だか周りで俺らのことを観察(?)していた奴らが数人ずっこけた。
そして、面倒くさいモノを見るような顔を今きた少女に向けると、踵を返しそそくさとその場を後にした。
あいつらいきなりどうしたんだ、一体? と俺が思っていると……
「あなた私を侮辱していらっしゃるの?! ねぇ、そうなんでしょ?! 」
「?! 」 キーン
………ったく、耳元でギャーギャー騒ぐなようっとおしい。なんだこいつは? ……ハッ?! こいつがまさかあの某国の人間兵器だとでもいうのか……?! これは厄介だぜ……。
「帝督、馬鹿な事考えてないでさっさとコイツ止めてくれ」
?!
……………こいつに馬鹿と言われる日がくるとはな……俺も随分墜ちちまったもんだな………だがな、
「お前馬鹿っていったやつが馬鹿なんだぜ! 知ってたか? このバカ野郎がっ!? 」
そう言って俺はこのバカを指差す。ふっ……俺を論破しようなんざ百年はぇーぜ。
「………
今の話だったらお前今バカって言ったからお前もバカじゃね? 」
そう言って勝ち誇った顔をしてふんぞり返る一夏。
やべぇすっげえ殴り倒したい。
「ハッ、俺がバカだと? 言うに事欠いて俺をバカ呼ばわりした罪は重いぞ一夏ぁ…
……今なら食堂のプリンで許してやる」
「さっきからなんなんですの、あなた達は?! 私を無視して!! 」
「「なんだ、まだいたのかお前」」
「ムキーーーーー!!」
そう言って地団駄を踏みながら顔を真っ赤にするこの少女。容姿などはこの際置いといて、端から見てるとかなりシュールだ。
一夏も「うわ、なにこいつ……」みたいな目で見ている。哀れ名前も知らぬ誰か(笑)
「で、君名前なんて言うの? 」
このまま放置していても後々面倒くさい事になりかねないので取り敢えず俺は声を掛けた。
一緒にいた一夏は、我関せずを貫いておりさっきから全くの無表情。ったく、使えない奴だな……
少女はやっと構って貰えたのが嬉しいのか、一瞬顔をパアァッと輝かせたがすぐにまた睨めつけるような視線を向けてきた。
「………日本の男性と言う物は皆これなんですの? 全く……品格を疑いますわ」
「……………あー、はいはい。もしかして君……喧嘩売りに来たの? だったら待ってて、ちょこのプリン食べ終わったら相手してあげるから」
そう棒読みで喋り、プリンの皿を取ろうとする。ああ、この至福の一時を邪魔されてたまるものか?! そんな面倒くさいことよりこっちはプリン食いてぇんだよ!! ………………ったく
バァンッ!!
…………………ったく、いちいち机叩くなようっとおしい。これがマジ女の子じゃなかったら殺してるレベルだそ? 割とマジで。
そんな事を思いながらも、いざプリンを食べようと机の上を見ると………
「ベチャッ」
………………………………………………………………………ハ?
え? 今何が起こったの? え、え、え?
そう言ってもう一回床を見る。そこには…………
「俺のプリンがぁぁぁぁぁ?! 」
俺のプリンが無惨な形で床に落ちていた。まだこの小娘はなんだかギャーギャー言ってるが、そんなの関係ねぇ。
「お、おい帝督……「…………ハハッ」?! 」 ゾクッ
一夏は一瞬驚いたような顔をしたが今の俺にはそんなの関係ない、関係ねぇぇんだよぉぉぉぉ!!
「ハハハハハハハハハ!! ………いいぜ、お前が今、そんなに俺と戦いたいって言うならば……」
「人の話聞いてますの? アナタ? 」
なんだかあっちが怒ってるようだがそんなのはどうでもいい。
むしろ俺からしたら意味分からん言いがかりで至福の一時を邪魔された疫病神としか認識していないがな、お前なんざ。
そんなに死にたいのならお望み通り殺してやるよ。ただし楽には死なさないがな。
そして俺はあいつに向かって宣戦布告する。
「やろうぜ、殺し合いってやつをなぁ?!」
なんだか少年マンガ的で熱い(?)展開になってきたが、理由が理由なだけにいまいち締まらない帝督ンなのでした(笑)
後書き
評価・評価・評価が欲しいよぉ~(笑)
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