天才少年と電脳少女
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NANA
次の日、俺たち8人は東京タワーの下で待ち合わせをし、作戦を練った
「まず、調べたところ、日本には10個、プログラムが仕掛けられている。昨日もう一つ解除したから、仕掛けてある場所はあと7か所。その中に、プログラムが起動し始めたと思われる個所が2か所。残りはあと5か所ということになる」
龍次はiPadの地図を使い、説明を始めた
「まず、北海道に2つ、これをダブルフィンガーとギブミーファイブとアインで」
「承知した」
アインはそういった
「次に島根県に一つ。これを夢人と彩華が」
「OK、腕が鳴るな、HAHAHAHA!」
「島根か・・・久しいのぉ・・・・・」
夢人と彩華はそれぞれの思いを口にしていた
「次に東京に2つ。これを慎次と奈菜が」
「わかった」
俺はそう言って、奈菜の手を握った。奈菜は、俺を見て微笑んだ
「俺は解除できなかった場所に行く。後でその地図を渡すから現場に来てくれ」
龍次はそういって駆け出して行った。それを見て、俺たちは全員、東京タワーを中心に、散り散りに散った
「まず最初に遊園地の中に一つあるのか」
地図を見て確認した俺は、奈菜の手を引き遊園地へと向かった。向かう途中、奈菜が懐かしい話をしてきた
「遊園地だなんて久しぶりね!せっかくだから遊ぼうよ!」
「えぇ?!こ・・・・困ったなぁ・・・・・」
「あはっ!まだ嫌いなんだ、ジェットコースターとか観覧車とか」
「あぁ・・・・・懐かしいな・・・・」
俺はそうつぶやいてフッと小さく笑った
「あのころは不愛想だったもんね~」
「・・・・悪かったな」
そのいたずらそうな笑顔も、俺にやさしくしてくれた心も、俺に話しかけてくれたその気持ちも
俺は全部ひっくるめて、奈菜が大好きだ
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