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スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇

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エピローグ5

                    エピローグ5

鋼鉄ジーグ
 宙は家族にだ。こう話していた。
「俺はもう戦わない」
「じゃあ私達と一緒に」
「このお家で一緒なんだね」
「ああ、そうだ」
 微笑んでだ。母と妹に話すのだ。
「社長として。頑張っていくさ」
「そうね。じゃあ私達も」
「この会社大きくしていきましょう」
「ははは、本当に小さな会社だけれどな」
 それでもだとだ。宙は笑って応えた。
 そしてその彼にだ。美和が言う。
「宙さん、よかったら私も」
「ああ、ミッチーもな」
「手伝わせてくれるから」
「そうしてくれないか?正直人手不足なんだな」
「ええ、それじゃあ」
 宙は最強のサイボーグとして日常の日々に戻った。彼の新しい人生は家族、そしてパートナーと共にだ。今幕を開けたのであった。

ブレンパワード
 カナンはラッセ、ナンガに話していた。
「もうブレンもね」
「そうだな。終わったからな」
「後は眠らせるだけだな」
 二人もカナンのその言葉に応えて言う。
 カナンも二人の言葉に頷きそのうえでだ。ラッセに対して言うのだった。
「ラッセは」
「ああ、少し療養する」
 身体の話だった。彼の。
「幸い完治しそうだ」
「そうなのね」
「病状の進行は思ったより遅かった」
 まことに幸いなことにだ。
「だからだ。これからな」
「ええ。それで退院したら」
「何をするんだ?」
「二人で何処かに行きましょう」
 こうラッセに言うカナンだった。
「その時はね」
「二人でか」
「そう、二人で」
 ヒギンズはまた言った。
「貴方が嫌ならいいけれど」
「いや、いい」
 いいとだ。ラッセは答えた。
「喜んでな」
「そうしてくれるのね」
「ああ、そうさせてもらう」
 ラッセもだ。微笑んで答えるのだった、
 カントとナッキィはこの時。ヒギンズと共にいた。シラーもいる。
 ヒギンズがだ。そのシラーに問うた。
「これでいいのね」
「ああ。これが私の選んだ道だ」
 こう答えてだ。彼女が向かう場所は。
 保育園だった。そこに向かいながら言うのである。
「これからは子供達の相手をしてだ」
「生きていくのね」
「そういえばシラーさんって」
「そうだったよな」
 ここでカントとナッキィも言う。
「子供好きだったんですね」
「ずっとな」
「意外か?」
 その二人にこう問い返すシラーだった。
「私が子供好きで」
「いえ、ただそれがです」
「あんたの選んだ道なんだって思ってな」
「夢の一つだった」
 ふと遠い目になりだ。シラーは話す。
「子供達の相手をして生きるのは」
「それでなのね」
「そうだ。だから私は保母になった」
 それでだというのだ。
「そしてこれからはだ」
「一人の保母として」
「生きる」
 こうだヒギンズに対しても話すのである。
「そうする」
「わかったわ。では私は」
 ヒギンズはだ。どうするかというと。
「貴女と同じ様に」
「学校の先生としてか」
「生きるわ。これからは」
「わかった、では仕事は違うが」
「同じものを見る者同士として」
「これからもな」
「宜しくね」
 二人は微笑んで言葉を交えさせてだ。それぞれの場所に赴く。
 カントとナッキィもだ。お互いにだった。
「では僕達もです」
「ああ、今からな」
「僕達の学校に」
「行こうか」
 彼等もだった。彼等の場所に向かうのだった。
 クインシィはジョナサンの話を聞いていた。
「それでいいのだな」
「考えたがな」
 こうだ。ジョナサンはクマゾー達を前にして話すのだった。
「そうすることにしたさ」
「そうなのね」
「俺はこの子達と一緒にいる」
「仕事は?」
「動物園で働くことになった」
 彼の仕事はそれだった。
「この子達が動物が好きだからな」
「それでその仕事なのね」
「ああ、それを選んだ」
 こうクインシィに話すのである。
「それであんたはどうするんだい?」
「まず家族のところに戻る」
 そうするとだ。彼女は答えた。
「それから科学の研究に専念する」
「ブレンとかを研究してか」
「そうだ。軍に在籍する形になるが」
 そのうえでだというのだ。
「平和に役立ててみせる。ブレンをな」
「頑張るんだな。じゃあ俺はな」
「そうしてだな」
「ああ、一緒に生きるさ」
「うん、ジョナサン」
「これからはね」
「ずっと一緒だも」
 クマゾーだけでなくアカリとユキオも応える。ジョナサンはもう一人ではなかった。
 伊佐未夫婦は銀河を見ながら話していた。
「あの子達が戻ったら」
「そうだな。まずはな」
「パーティーをしましょう。皆で」
「家族が戻ってきて一つになったお祝いに」
「私達で」
「そうしようか」
 子供達の帰りを待っているのだった。期待に満ちた中で。
 勇はヒメの話を聞いていた。
「私勇と一緒にいる」
「そうしてくれるんだな」
「うん。それで勇はこれからどうするの?」
「ブレンのパイロットとして」
 その立場でだというのだ。
「軍にテストパイロットとして残ることになったよ」
「そう。軍人さんなの」
「姉さん達と一緒にね」
 家族とだ。彼も一緒になるというのだ。
「そうなったから」
「そう。皆と一緒なの」
「ヒメともな」
 そのヒメの顔を見てだ。笑顔で言う勇だった。
「アノーア艦長も死んで。色々あったけれど」
「うん、オルファンさんはオルファンさんだったし」
「そして銀河もな」
「救われたから」
「前を見ていこうか」
「そうだよ。人間前を向かないとね」
 どうなるか。ヒメは勇に明るい顔で話す。
「歩いていけないから」
「前にはな」
「だから。前を向いていこう」
 ヒメはまたこう言った。
「一緒に」
「ああ、ずっとな」
 一緒にいようとだ。二人で言ってだった。二人もまた未来を見ているのだった。

THEビッグオー  THEビッグオー2nd Season
 ロジャーはパラダイムシティに帰って来た。ドロシーも一緒だ。
 その彼をノーマンが出迎えだ。まずはこう言ってきた。
「御疲れ様でした」
「留守の間何もなかったか」
「私達のいない間は」
「何もありませんでした」
 こう二人に答えるノーマンだった。
「では。帰られたのでまずは」
「まずは」
「というと」
「ご夕食をお楽しみ下さい」
 彼が今二人に勧めるのはそれだった。
「そしてそのうえで、です」
「皆来るか」
「そうなのね」
「そうだ」
「久し振りね。二人共」
 ダストンとエンジェルが来てだ。二人に笑顔で挨拶をしてきた。
「長い間いなかったが」
「元気そうで何よりだわ」
「この街を永遠に存続するようにしてきた」
 それが為にだとだ。ロジャーは話す。
「それでだ」
「この町をか」
「何か色々あったみたいね」
「話せば長くなる」
 今度はこう言うロジャーだった。
「だが今はだ」
「そうだな。久し振りだしな」
「飲んで。そうして」
 そのうえでだと。ダストンに続いてエンジェルが言ってだ。
 彼等は楽しく飲むのだった。落ち着いているがそれでもだ。華やかな宴になった。

冥王計画ゼオライマー
 マサトは詰襟姿で登校しながら。共にいる美久に言った。彼女はセーラー服である。
 その彼女にだ。こう問うたのである。
「そう、美久も」
「はい、こうして学校に行かせてもらいます」
 こうだ。マサトに対して話すのである。
「これからは学生として」
「日常に入って」
「そうします。ところでマサト君」
 今度は美久が彼に問うた。
「八卦衆の方々ですけれど」
「彼等だね」
「生きているのはわかりました」
 それもだ。全員である。
「けれど。あの人達は一体何処に」
「旅に出たんだろうね」
「旅に?」
「うん、旅にね」
 微笑んでだ。こう美久に話すのである。
「彼等をそれぞれ見つける為の旅にね」
「あの八卦衆が滅んだ時から」
「そうしていると思うよ。そして彼等も」
 そのだ。八卦衆の面々もだというのだ。
「やがて見つけるよ」
「あの人達に相応しいものを」
「必ずね。できるよ」
「マサト君の子供達だからですね」
 美久はここで微笑みこう話した。
「だからですね」
「そうだろうね。それじゃあな」
「はい、私達も今から」
「学校に行こう」
 美久に屈託のない笑みで告げた。
「僕達の学校にね」
「はい、皆がいる学校に」
「甲児君達もいるね」
 彼等は同じ学校なのだった。そしてその学校にだ。
 彼等は向かうのだった。戦いを終えた彼等は。

ラーゼフォン ラーゼフォン多元変奏曲
 八雲はキムに話していた。
「色々あったけれどね」
「そうですね。こうしてですね」
「元の世界に戻れたんだ」
 彼がまず言うのはこのことだった。
「こうしてね」
「多くの世界を巡って」
「そうして全ての戦いを終わらせて」
 そのうえだった。
「何か。夢みたいだよ」
「まだあの世界にいるような」
「そんな気がするね」
「けれどこうして戻って来たのは」
「ッィ実だね」
「はい、本当に」
「そうだ。私達はだ」
「戻って来たのね」 
 ここで九鬼と三輪も言う。
「こちらの世界もやることが多い」
「復興しないといけないから」
「そうですね。多くの戦いがありましたし」
「ですから」
 八雲もキムも頷き。そうしてだった。
 元の世界に戻った彼等も。再び働くのだった。
 エルフィ達は本来の仕事に戻っていた。
 四機で空を飛びながらだ。エルフィは三人に言っていた。
「調子はどうだい?」
「ええ、機体も俺達も」
「好調です」
 ドニーとジャンが答える。
「この新型機かなりいいですね」
「動きが全然違いますよ」
「本当に」 
 キャシーも言う。
「しかもこれで宇宙にも出られるなんて」
「ああ、かなりのものだね」
 エルフィもだ。その機体を操りながら言う。
「これからが楽しみだよ」
「ええ。平和を護る為にも」
「これからはですね」
「この機体で」
 こう話してだ。彼等は今新型機の訓練にあたっていた。
 鳥飼は浩子と共にいた。それでだ。
 彼女にだ。こう言うのだった。
「綾人な」
「もうすぐなのね」
「ああ、戻って来るってさ」
 このことをだ。笑顔で話すのである。
「だからその時はな」
「そうね。皆でね」
「歓迎のパーティーしようぜ」
 鳥飼は屈託のない顔で浩子に話す。
「そうしような」
「ええ、そうね」
「そうしましょう」
 玲香と恵もだ。彼のその言葉に頷いた。
 そうしてだ。二人でこう言うのだった。
「折角戦いも終わったし」
「戻って来るんだし」
「ああ。青い血とかな」
 今になってだ。と理解もわかった。
 それでだ。遠くを見つつ言うのだった。
「そんなのどうでもいいことなんだよ」
「そうね。大事なことは」
 それは何か。浩子もわかっていた。
「人間っていうことね」
「ああ。それだよ」
 そのことがわかってだ。彼等は綾人を待っていた。 
 その綾人は今遥と共にいた。二人は車の中にいる。
 綾人は助手席にいて遥が運転している。運転しながらだ。
 遥は綾人にこう尋ねた。
「あのね」
「はい。何ですか?」
「本当にいいのかしら」
 少し気恥ずかしげに綾人に問う。
「私で」
「遥さんと僕が」
「その。私達って」
 どうなのか。遥はそのことも言った。
「歳が離れてるから」
「全然離れてないじゃないですか」
「十三も離れてるじゃない」
 彼女は肉体的な差を話した。
「それでどうして」
「だって。僕にとっては」
「綾人君にとっては?」
「遥さんはあの時の遥さんですから」
「同級生だった頃の」
「はい、あの遥さんですから」
 だからだというのだ。
「ですから」
「一緒になって」
「いいですよね。僕と
「・・・・・・ええ」
 俯いて。遥は答えた。
「じゃあ御願いね」
「はい。それと」
「それと?」
「俯いてたら危ないですよ」
 綾人が今言うのはこのことだった。
「前を向いてないよ」
「あっ、そうね」
 言われて気付いた遥だった。
「さもないとね」
「事故になってからじゃ遅いですから」
 こうした話をしながらだ。二人は戻るべき場所に戻っていた。二人で。

電脳戦機バーチャロンマーズ 電脳戦機バーチャロン オラトリオ=タングラム
 バーチャロン達もそれぞれの世界に戻っていた。
 その世界でだ。ハッターは言った。
「やっぱりこの世界だ!」
「いいというのだな」
「ああ、落ち着く」
 こうチーフにも言う。
「ブラザーはそう思わないのか?」
「思うことは思う」
 これがチーフの返答だった。
「しかしだ」
「しかし?どうしたんだ?」
「御前の様に騒ぐことはしない」
 それはしないというのだ。
「特にな」
「何だ、つれないな」
「ハッターはまた騒ぎ過ぎる」
「そうだ」
 その彼にクリアリアとギルが話す。
「こちらの世界でもあちらの世界でもだ」
「そうしないと気が済まないのか」
「俺はいつもこのテンションだ」
 だからいいとだ。ハッターは開き直った様に返す。
「そうでなくてどうする」
「やれやれだな」
「やはりそう言うか」
「ハッターらしいといえばらしいにしろ」
 今度はレドンがハッターに言う。
「騒がしいことだ」
「ノープロブレム!」
 やはりそうしたことは意に介さないハッターだった。
 それでだ。こう叫んでからだった。
「俺はこれからも俺だ。楽しくやっていく!」
「しかしだ」
 その彼にだ。チーフから言ってきた。
「死ぬな」
「ああ、わかってるさ」
 こうだ。彼等はこの世界でも彼等だった。
 三姉妹もだ。戻って来ていた。
「久し振りよね」
「そうね。あちらの世界も楽しかったけれど」
「やっぱりこの世界はね」
 どうかというのだ。彼女達の本来の世界は。
「落ち着くわね」
「家に帰った感じで」
「いいわ」
 これが彼女達の感想だった。
 そしてその彼女達にだ。フェイが話す。
「じゃあ落ち着くこの世界でね」
「そうね。やりましょう」
「また戦いね」
「敵味方になったりするけれど」
「そうそう。楽しく戦う」
 フェイは今度はこんなことを言う。
「それがあたし達なんだし」
「じゃあ。少しゆっくりしてからね」
「あらためて」
「はじめましょう」
 バーチャロン達の世界も元に戻っていた。そしてその元に戻った世界でだ。彼等は楽しむのだった。

フルメタル=パニック! フルメタル=パニック! The Second Raid
 ベルファルガンがテッサ達に話していた。
「では私はだ」
「これで、ですね」
「軍を離れ」
「そうして」
「そうだ。第二の人生を歩む」
 そうするとだ。テッサだけでなくリチャードとアンドレイにも話すのだった。
「既に仕事は決まっている」
「といいますと」
 テッサはその言葉に問い返した。
「何でしょうか」
「テレビの修理工場で働く」
 そうするというのだ。
「これからはな」
「テレビのですか」
「戦いでは破壊するだけだった」
 だがこれからはというのだ。
「しかし。第二の人生ではか」
「なおされるのですね」
「そうしたい。だからだ」
「わかりました」
 テッサはその彼の言葉を笑顔で受けた。そうしてだった。
 あらためてだ。こう声をかけた。
「その第二の人生の門出を」
「祝ってくれるか」
「そうさせてもらいます」
「我々はこのままです」
「軍に残ります」
 リチャードとアンドレイが話す。
「そうして生きていきます」
「平和を護りながら」
「健闘を祈る」 
 その彼等にだ。ベルファルガンは話した。
「これからもな」
「はい、それでは」 
 テッサが笑顔で応えてだった。
 彼等も新しい人生をそれぞれ歩みはじめようとしていたのだった。
 かなめは学校でだ。宗介に尋ねていた。そこには何故かクルツとメリッサもいる。
 その二人のことをだ。彼女は尋ねるのだった。
「あのね」
「二人のことか」
「あんたはまだわかるわ」
 宗介のことはだ。まだだというのだ。
「けれどクルツさんとメリッサさんは」
「学校の用務員になった」
「英語の教師だ」
 そうした名目でだ。いるというのだ。
「これからはだ」
「こちらでも宜しく頼む」
「確か皆軍に残ってるのよね」
 かなめはいぶかしみながらこのことを確めた。
「そうよね」
「そうだ」
 その通りだとだ。宗介が答える。
「それは知っているな」
「それでも学校にって」
「やはりここにいるのが都合がいい」
 これが宗介の返答だった。
「作戦行動がない間の日常に潜伏している間はだ」
「だからこの学校に皆いて」
「いざという時は動く」
「話はわかったけれど」
 それでもだとだ。かなめは言ってだ。
 そうしてだ。三人にあらためて告げた。
「まあ。納得しにくいけれど」
「これからもな」
「宜しくな」
「頼む」
 彼等の付き合いは続くのだった。戦いが終わってからもだ。

フルメタル=パニック? ふもっふ
 科学者達は彼等も見て話していた。
「整備も順調」
「あとはまた何かあれば」
「彼等にな」
「働いてもらおう」
 こうだ。ボン太君達を見て話していた。
「その時はな」
「そうですね。一見何だと思いますけれど」
「でかいぬいぐるみにしか見えませんからね」
「よくあんなの動きますね」
「全く」
 こんな言葉も出た。
「まあとにかく」
「いざという時に備えて」
「整備はしておきましょう」
「常に」
 こんな話をする彼等だった。そしてだ。
 量産型も含めて彼等はというと。
「ふもっ!」
「ふもっ!?」
「ふもーーーーーーーっ!」
 何かよくわからない、彼等だけの言葉で話しているのだった。研究所の中で。

百獣王ゴライオン
 五人は今草原に寝そべってだ。そうしてだった。
 お互いにだ。こう話していた。
「終わったな」
「はい」
 ファーラが黄金の言葉に頷く。
「長い戦いでしたね」
「ああ。けれどこれで終わった」
 黄金は満足している顔で言った。
「俺達の戦いもな」
「それでだ。問題は」
「これからのことだ」
 黒鋼と青銅が話す。
「戦いが終わって平和になった」
「じゃあこれからどうする?」
「そうだよね」
 錫石も言う。
「それで終わりじゃないから」
「ゆっくり考えればいいさ」
 彼等にだ。黄金はこう言った。
「ゆっくりとな」
「ゆっくりとですか」
「ああ、考える時間はあるんだ」
 だからだと。ファーラにも答える。
「焦ることはないさ。とりあえずはな」
「とりあえず!?」
「とりあえずというと」
「どうするのさ」
「今はこうして寝ていよう」
 これが黄金の提案だった。
「気持ちよくな」
「そうですね」
 ファーラがだ。黄金の言葉に最初に応えた。
「戦いが終わったからこそ」
「休むのも大事さ」
「だからですね」
「少し寝るか」
 黄金はこんなことも言った。
「目が覚めたらまたな」
「ああ、その時にだな」
「考えはじめて」
「決めればいいね」
「行く先は風が教えてくれるさ」
 黄金は風が起こったのを見て言った。
「だから今はな」
「休みましょう」
 ファーラがまた頷いてだった。五人は今はゆっくりと休むのだった。

超重神グラヴィオン
 ミヅキが話していた。
 場所はグラヴィゴラスだ。城に戻ったその中で。
「終わったね」
「そうね」
 ルナが笑顔で彼女の言葉に応えて言う。
「二人の結婚式が」
「はい、サンドマンさんとアヤカさんの」
 エィナもここでにこりと笑って言う。
「御二人はこれで、ですね」
「幸せになれたのね」
 リィルもいる。
「ようやく」
「そう。何かずっとい見てたら」
 どうかとだ。ミヅキはこんなことも言った。
「あの二人が主役みたいだったね」
「おい、じゃあ俺はどうなるんだよ」
「ひょっとして僕もかな」
 ここで言ったのはエイジと斗牙だった。
「俺達主役じゃなかったのかよ」
「違ったの?それは」
「影の主役はあの人ってことじゃないの?」
 ルナはその二人にこう話した。
「つまりはね」
「じゃああれですね」
 エィナはエィナでこんなことを言う。
「本当の主役とヒロインはあのお二人ってことで」
「まあ。何か俺達ってな」
「負けてる感じだったけれど」
 エイジも斗牙もこのことは認めた。認めるしかなかった。
「それでも俺達もなあ」
「幸せは」
「はいはい、エイジはね」
 ルナがここで仕方ないといった感じでエイジに言ってきた。
「あたしよね」
「何か引っ掛かる言い方だな、おい」
「じゃああんたリィルと一緒になる?斗牙も」
「じゃあ完全にシンじゃねえか」
「僕もルカ君になるよ」
「斗牙さんは斗牙さんでシンルーさんがおられますよね」
 エィナは何気にこのことを指摘した。
「だから幸せにはなれますよ」
「ま、まあそうだな」
「それはね」
 二人もこのことは認めたのだった。
 そしてだ。メイド達はというと。
「さてと、式も終わったり」
「それならですね」
「今から」
 テセラもチュイルもマリニアもだった。
 彼女達総出でだ。式の後片付けに追われていた。
「けれどよかったよね」
「そうよね」
「とてもね」
 ブリギッタにアーニャ、セシルはとても満足していた。
「やっぱり見ていてね」
「よかったよね」
「御二人共とても幸せそうで」
「そう。全ては幸せに終わるべきだ」
 何故か片付けの場にだ。フィッツジェラルドもいる。
 それでだ。片付けの中で言うのだった。
「まさに最高の結末だな」
「そうですね。じゃあ大統領も」
「一緒に」
「後片付けお願いできますか?」
「うん、そうだな」
 何とだ。彼はメイド達のその言葉に頷きだ。
 そのうえで後片付けに参加するのだった。幸せな顔で。

超重神グラヴィオンツヴァイ
 アレックスは仲間達と共にいた。その場でだ。
 隊長のフェイにだ。こう尋ねるのだった。
「あの、それで隊長」
「何だ?」
「やっぱり。あれなんですか?」
 こうフェイに問う。
「あいつと」
「あいつ!?斗牙とはだ」
 ついついだ。言ってしまったフェイだった。
「何もないぞ」
「あの、隊長」
「もうですね」
「言ってますよ」
 ハンス、イワン、ジョゼがすぐに突っ込みを入れる。
「やっぱりそうだったんですか」
「相手は幼馴染み」
「そうなったんですね」
「そ、それはだ」
 顔を真っ赤にさせてだ。フェイは反撃を試みた。
「何というか。気のせいでだ」
「気のせい!?」
「気のせいといいますと」
「斗牙が。自然に、いや私も仕方なくだ」
「それでなんですか」
「一緒になんですね」
 反撃にはなっていなかった。それでだ。
 アレックス達にだ。さらに言われる羽目になってしまった。
「まあ隊長も恋する乙女ってことで」
「軍人ですがそれでも」
「女の子なんですね」
「やっぱり」
「あ、あいつはそもそも民間人になるからだ」
 最早言い訳にもなっていない。
「上官でも部下でもないし。いいではないか」
「じゃあ式の時はですね」
「俺達もまた」
「呼んで下さいね」
「楽しみに待ってますから」
 こうしてだった。一方的にやられる彼女だった。
 大島に高須はハンバーガーショップでユミ、カオリと話をしていた。
「エイジだけでなくて斗牙もか」
「学校に来るんだ」
「ええ、そうみたい」
「ルナにエィナもね」
 彼女達もだというのだ。
「ミヅキさんは大学らしいけれど」
「皆学校に来てね」
「それで俺達とか」
「一緒になんだね」
「はい、そうです」
「だからですね」
 ここでクッキーとトリヤが出て来た。
「私達も学生になりますから」
「宜しく御願いします」
 ディカとローザもだった。メイド達も学生になるというのだった。 
 サンドマンは城のバルコニーから夜空を見てだ。共にいるアヤカに話していた。
「奇麗な星空だな」
「はい、本当に」
「一人で見てはいけないものだ」
 こんなことも言う彼だった。
「やはり。星空は」
「二人で、ですね」
「見るべきものだ」
 こう言うのである。
「私の閉ざされていた心は開かれ」
「そのうえで」
「そのことがわかった」
 長い戦いの中でだ。それがだというのだ。
 そうしてだ。さらにだった。
「だからだ。これからは」
「はい、二人で」
「この星空を見ていこう」
 こう言ってだった。星空を見続ける二人だった。

宇宙大帝ゴッドシグマ
 テラルは闘志也に話していた。
「戻ってそうして」
「ああ、これからはな」
「ゴッドシグマを平和の為に使って」
「そうして働いていくさ」
 こう話す彼だった。
「仲間達と一緒にな」
「色々考えたけれどな」
「答えはそれしかなかった」
 ジュリイと謙作も言う。
「だからな。戦いが終わっても」
「俺達は一緒にいるんだ」
「そうなのね」
 ここまで聞いてだ。テラルも頷いた。
 それでだ。三人に対して言ったのだった。
「ではこれからも」
「ああ、三人でな」
「これからもな」
「やっていく」
 三人も笑顔で応える。そしてだ。
 理恵とミナコも言うのだった。
「私達もね」
「一緒よ」
 三人への言葉だ。
「だから。皆でね」
「力を合わせて」
「残念なこともあったな」
 ジュリイはふと風見博士のことも口にした。
「ああしたこともな」
「そうだな」
 謙作もだ。そのことを言う。
「しかし。それでもだ」
「ああ、これからのことを考えてな」
 闘志也も気を取り直した顔で言ってだった。そうして。
 彼等もだ。今歩きはじめていた。

超獣機神ダンクーガ 超獣機神ダンクーガ 白熱の終章
 葉月がだ。五人に言っていた。
「では君達はこれからはな」
「俺はブラックウィング隊を率いてだ」
 まずはアランが言う。
「軍に残る」
「そうか。君はか」
「そうさせてもらう」
 こう言うのである。
「俺の居場所はそこだ」
「で、俺達はな」
「これからはね」
 まずは忍と沙羅が言う。
「俺はレーサーをやってな」
「あたしはデザイナーでね」
「俺は親父の会社を継ぐんだ」
「俺は拳法の道場を開く」
 雅人と亮はそちらだった。
「今以上に大きくしろって言われてるよ」
「拳法で子供達の心を鍛錬し大きくさせたい」
「それと一緒にな」
 ここでまた言う忍だった。
「バンド、四人でやるからな」
「よかったら博士も来てよ」 
 沙羅は葉月をそのコンサートに誘った。
「博士なら特等席で無料だよ」
「そうだな。考えておこう」
 沙羅の言葉にだ。葉月も微笑んで応えた。
 そのうえでだ。彼はこんなことも言った。
「軍の基地司令も兼ねている。忙しいだろうがな」
「えっ、博士それもやるんだ」
「兵器の研究だけでなく」
「そうなっている。軍属という形でだ」
 それでだとだ。雅人と亮にも話した。
「時間があればな」
「ああ、楽しみにしてるぜ」
 笑顔で応える忍だった。彼等もそんな話をしてだ。未来に向かっていた。

創聖のアクエリオン
 ピエールが麗花とジュンに話していた。
「学校に戻ったけれどな」
「やることはね」
「変わらないね」
「ああ、そうだな」
 その通りだとだ。ピエールも言う。
「学生生活だからな」
「けれどね」
 ここでつぐみが言う。
「もうアクエリオンには乗らないわね」
「そうよね」
 リーナがつぐみのその言葉にうなずく。
「それはね」
「なら普通の学生生活か」
「そうなるよ」
「これからね」
 グレンにクロエとクルトが話す。
「だから皆で」
「楽しく過ごそう」
 彼等は学生に戻っていた。そのうえで楽しく過ごす道を選んでいた。
 不動にだ。ジャンとソフィアが尋ねていた。
「では司令はですか」
「これからは」
「そうだ。この学園の理事長になる」
 そうなるというのだ。
「戦いは終わった。これからは教育者になる」
「で、私は副校長で」
「私は教頭なのですね」
「頼んだぞ」
 それを二人にも言うのだった。
「ではな」
「はい、わかりました」
「それでは」
 何だかんだでだ。頷く二人だった。彼等は今度は教育者になるのだった。
 天使達もだ。花畑の中でだった。
 静かに時間を過ごしながら話していた。
「これでいいのだ」
「そうだ。こうあるべきなのだ」
 まずは智使達が言う。
「奪うより育てる」
「そうあるべきなのだ」
「そうね。思えばね」
「これが最もよい」
 音使と夜使も彼等の言葉に頷く。
「様々なことがあったがな」
「やはりこれが最もいいか」
 両使と練使も言う。
「花を育てその糧を貰い生きる」
「これが」
「そうだね。花は枯れないで僕達といてくれて」
 双使も花畑の中に笑顔でいう。
「力を与えてくれるから」
「最早何かを破壊することはない」
 頭使もいる。
「このまま永遠に過ごそう」
「そう。そうしよう」
「我等は」
 また智使達が言ってだった。彼等は永遠の中をだ。花達と共に生きることを選んでいた、
 シルヴィアはアポロに尋ねていた。
「アポロ残るのね」
「ああ、この学校にな」
 そうするとだ。彼はシルヴィアに答えた。
「行く場所もないしな」
「そうするのね」
「とりあえず飯はあるか?」
 話の後はそれだった。
「何かあればくれよ」
「まだ我慢しろ」
 その彼にシリウスが言ってきた。
「もう少しで昼食の時間だ」
「それが我慢できるか」
「それでも我慢しろ」
 アポロとシリウスの話は平行線だった。
「いいな」
「ちっ、仕方ねえな」 
 何だかんだで頷くアポロだった。彼等も平和の中にいた。

宇宙戦士バルディオス
 ジェミーは三人に尋ねていた。
「これからもな」
「そう、これからも」
「バルディオスもあるしな」
「それなら」 
 マリンとジャック、雷太が応えてだった。
「これからは宇宙開発にバルディオスの力を使おう」
「折角戦いが終わったんだ」
「それならその力はな」
「そうね。あれだけの力を宇宙開発に使えば」
 どうなるか。ジェミーもそのことを言う。
「きっとね」
「凄いことになる」
 マリンは微笑んで言った。
「俺達の世界の宇宙にとって」
「よし、じゃあ今からな」
「早速はじめるか」
 ジャックと雷太が笑顔で応えてだった。バルディオスの力はこれからは平和に使われることになった。

魔法騎士レイアース
 クレフはレイアース達に言っていた。
「御苦労だったな」
「何、大したことではない」
「全ては必要なことだった」
「それを果たしただけだ」
 レイアースもセレスもウィンダムもだった。こうクレフに返す。
「あの娘達もよい娘達だ」
「あの娘達なら必ずだ」
「これからも」
「うむ、そうだな」
 光達のことはクレフも同意だった。
「あの三人ならなば」
「これからもだ」
「正しい道を歩むだろう」
「必ず」
「では御主達はそれを見守りつつだな」
 こうレイアース達に言った。
「眠るか」
「そうさせてもらう」
「そしてまた時が来れば」
「その時にだ」
「うむ、また頼むぞ」
 クレフは微笑んで応えたのだった。今精霊達は眠りについた。次の時に備えて。
 プレセアがフェリオと共に飲んでいた。そこには。
 外のセフィーロの面々もいてだ。それでだった。
「ほな。戦いが終わったお祝いにや」
「そうだね。どんどん飲もうよ」
 カルディナとアスコットがまず言う。
「こういう時にこそ飲まんとな」
「お酒って美味しくないんだよね」
「ええ、確かに」
「その通りだ」
 アルシオーネとラファーガも二人に同意する、
「では今日は」
「何処までも飲むか」
「そうだな。じゃあ俺もだ」
「飲まれるのですね」
「ああ、そうする」
 笑顔でだ。フェリオはプレセアに答えた。
 そしてだ。彼女にこうも言った。
「だからプレセアも今はな」
「そうですね。私もまた」
「今日は何処までも飲もう」
「そうします」
 彼等は戦いが終わり酒を楽しんでいた。そうしていたのだ。
 NSXの艦橋でだ。ジェオとザズはイーグルに尋ねていた。
「何かな」
「久し振りだよね、セフィーロに来るのも」
「そうですね。オートザムもようやく落ち着きましたが」
 イーグルがその二人に応えて言う。
「セフィーロはですね」
「ああ。あいつ等どうしてるかな」
「楽しみだよね」
「はい、本当に」
 イーグルも笑顔で応えてだった。NSXをセフィーロに向かわせていた。互いの友好の使節として。そして彼等の友人として向かっていた。
 アスカもだ。童夢の艦橋からだ。
 チャンアンとサンユンに尋ねていた。
「間も無くじゃな」
「はい、セフィーロまではです」
「あと僅かです」
「うむ、左様か」
 二人の報告を聞いてだ。アスカは満足した顔になり言った。
「久しいのう。あの者達と会うのも」
「左様ですな。戦いが終わり」
「世界も救われて」
「あれからのう。ファーレンは政に多忙じゃった」
 こんなことも言うアスカだった。
「それがようやく一段落つきじゃ」
「はい、それで友好の使節としてです」
「あの国にですから」
「よいことじゃ」
 笑顔で言うアスカだった。
「攻めるよりもずっとな」
「左様です。奪うことはです」
 どうかとだ。チャンアンが話す。
「それだけで罪です」
「そうじゃな。まことにな」
「それよりも作りましょう」
 サンユンがアスカに進めるのはこちらだった。
「皆で」
「うむ、そうしようぞ」
 アスカも笑顔で応えるのだった。
 タータとタトラもだ。セフィーロに向かっていた。
 その中でだ。タータが言うのだった。
「なあ姉様」
「どうしたの、タータ」
「今セフィーロ凄いことになってるらしいな」
「そうみたいね」
 姉はおっとりとした口調で妹に返す。
「世界が元に戻って」
「それでやったな」
「もう見違える位にね」
 そのだ。崩壊直前よりもだというのだ。
「変わっているらしいわ」
「チゼータもな」
 そのだ。彼女達の国はどうかというのだ。
「あのとんがったところにも住めるようになって」
「随分変わったわね」
「あそこなあ」
 そのチゼータの尖った部分がだ。どうかというのだ。
「今までどうにもならん思うてやけどな」
「実際はね」
「ええとこやん。土地は肥えてて資源はあって」
 まさにだ。いいこと尽くしだった。
「これでチゼータも安泰や」
「私達も幸せになれて」
「セフィーロもやな」
「ええ、そうね」
「ほな行こか」
 また言うタータだった。
「今からな」
「ええ、そうしましょう」
 彼等もこんな話をしてだった。
 セフィーロに向かうのだった。
 プリメーラはむっとした顔でモコナと話していた。
「ねえ。あんたってね」
「ぷう?」
「私と全然似てないのに」
 これはだ。誰にも否定できないことだった。
 しかしだ。それでも言うのだった。
「それでも何かが似てるのよね」
「ぷう」
「しかもよ」
 それに加えてだった。
「何言ってるのかもわかるし」
「ぷうう」
 その通りだという感じだった。
 そんな話をしている時にだ。
 ランティスが来てだ。彼女に言うのだった。
「そこにいたのか」
「あっ、ランティス」
「少し。外に出るか」
 こうプリメーラに言うのである。
「そうするか」
「お外に?」
「別に旅に出たりはしない」
 それは否定するのだった。
「だがだ。少しだ」
「少し?」
「馬に乗りたい」
「そう。じゃあ一緒にね」
「ぷうっ」
 プリメーラが笑顔になるとだ。モコナもだった。
 ランティスのところに来てだ。飛び跳ねる。それを見てだ。
 ランティスはまた言った。
「ではモコナもな」
「そうね。まあこの子ならいいわ」
 プリメーラはモコナには寛容だった。
「他人の気がしないし」
「だからいいのだな」
「ランティスは恋人で」
 プリメーラは笑顔でこんなことも言った。
「モコナは友達よ」
「ぷうっ」
 こんなやり取りをしてだ。楽しく凄く彼等だった。
 光達もだ。今は。
 東京タワーにいてだ。それで三人で話をしていた。
「色々あったけれど」
「そうね。本当にね」
「それでもですわね」
 三人で外を眺めながら。笑顔で話すのである。
「今こうして一緒にいて」
「またセフィーロに行って」
「楽しく過ごせますわね」
「うちの家だ」
 ここで光が言う。
「父様が帰って来た」
「あのお父さんよね」
「修業に出られているという」
「そうだ。帰って来たんだ」
 こうだ。海と風に笑顔で話すのである。
「とても嬉しいんだ、今は」
「そうね。やっぱり家族が揃ってるとね」
「違いますわ」
「これからはずっと一緒だ」
 光は満面の笑顔でさらに話す。
「父様に母様、兄様達と」
「確か光って」
 不意にだ。光の後ろからだ。
 声がしてだ。こう言ってきたのだ。
「御兄さん三人いたのよね」
「ノヴァ?」
「そう、私」
 今は黒い、クランプ学園の制服を着てだ。
 ノヴァが来てだ。それで話をするのだった。
「遊びに来たわよ」
「そうか、来てくれたのか」
「光の顔を見たくなって」
 それで遊びに来たというのだ。
「そうさせてもらったわ」
「そうなのか。じゃあ今は」
「四人でね」
「楽しみましょう」
 海と風もそのノヴァに笑顔で言う。
「ここから見る景色は最高よ」
「ですから」
「ええ、そうさせてもらうわ」
 笑顔でだ。ノヴァは二人にも応えたのだった。
 そのうえで四人になって景色を見てだ。楽しむのだった。

機動大戦ギガンティック=フォーミュラ
 華都美と力が話していた。
「色々あったわね」
「ええ、本当に」
「けれどそれが終わって」
「今は」
 どうかというのだ。彼等の世界に戻って。
 そして彼等が移住した新たな星において言うのだった。
「これはこれでね」
「忙しい」
「そうですよね」
 卯兎美もそれを言う。
「軍属は変わりませんから」
「そうよね。だから兎美ちゃん」
「はい」
「これからも宜しくね」
「任せて下さい」
 笑顔で華都美に応えてだ。ギガンティック達の状況をパソコンから確認している彼女だった。
 雲儀と走影はだ。
 自分達の機体を見ながらこんなことを話していた。
「新たな星に辿り着いたが」
「それでもね」
「まだやることはある」
「戦いは終わったけれど」
 それでもだというのだ。走影は言う。
「それでもね」
「また何が来るかわからない」
「ええ、だから」
「それだからこそね」
「常に。警戒を怠らずいこう」
「ええ、軍人としてね」
 彼等は軍人としてだ。働き続けるのだった。その走影はだ。
 自分の腹部を撫でていとおしげな顔も見せていた。雲儀もそれを見て微笑んでいる。
 ムハマドとハサンはだ。クリスティにだった。
 それぞれ言うのだった。
「まだな」
「いいだろうか」
「ええ」
 クリスティもだ。微笑んでだ。
 二人にだ。こう言う。
「私もね」
「最後はだ」
「どちらかを選んでくれ」
「そして今はだ」
「俺達は軍に残り」
 そしてだというのだ。彼等は。
「ギガンティックでこの星を守る」
「そうしていく」
「ええ、だから私も」
 そしてだ。クリスティ自身もだった。
「二人のうちどちらかを」
 選ぶというのだった。三人の話はまだ続いていた。
 マリアムはマルコに話していた。
「私と一緒にいていいのね」
「何が?」
「だから私とこれからも」
 申し訳なさそうにだ。マルコに言うのだ。
「いいのかしら」
「いいよ」
 笑顔でだ。マルコは答えた。
「それでね」
「そうなの」
「だって。マリアムは僕のことを思ってくれているから」
 それでだ。いいというのだ。
「だからね」
「私がマルコのことを」
「そう。だからこれからも一緒にいたいんだ」
 こうだ。自分達のギガンティックを前に話すのである。
「マリアムさえよかったら」
「私さえよかったら」
「それでどうかな」
 あらためてマリアムに問うのである。
「マリアムは」
「ええ、それじゃあ」
 マリアムもだ。そのマルコの問いに答える。
「御願いするわ」
「うん、それじゃあね」
 こう話してだった。二人は共にいることを選んだのだった。
 イーサーとマリアムは。
 二人でだ。こんなことを話していた。
「これからもな」
「ええ、これからも」
「戦いはあるだろう」
 こう言うイーサーだった。
「銀河は救われてもだ」
「因果なことね」
「この星にしても」
 彼等は今いるだ。その新天地にしてもだというのだ。
「また何かが来るかもしれない」
「けれどその時は」
「戦うしかない」
 こう言うのだった。
「何があってもな」
「わかっているわ。それではね」
「やっていこう、これからも」
 こう話してだ。決意する彼等だった。
 シンシアはダニエルと話していた。
「じゃあこれからは」
「まずは学校に通い」
「そうね。そうしてね」
「日常の生活を送りながら」
 そのうえでだと・ダニエルは話すのである。
「ギガンティックに必要とあらば」
「ええ、乗るわ」
 そのことを話してだった。シンシアはその自分達のギガンティックを見ていた。今も。
 オリヴィエはミラボーに言っていた。
「これからはね」
「どうするの?これからは」
「この星で楽しく過ごしたい」
 こうだ。彼の願いを言うのだ。
「そしてその為にも」
「何かあれば」
「戦いたい。だから」
「ええ、わかってるわ」
 ミラボーもだ。オリヴィエの言葉に頷いてだ。
 彼のところに来て。そうして言うのだった。
「これからも」
「一緒に」
 彼等もその絆を確かめ合いながら。未来に向かっていた。
 セルゲイはタチアナの話を聞いていた。
「軍に残って」
「そうよ。そうしてね」
「一緒にいてくれるんだ」
「色々考えたけれど」
 それでもだというのだ。
「そうすることにしたわ」
「そう。それなら」
「このユーノはとても癖が強いけれど」
 ギガンティックの中でも特にだ。
 だがそれでもだとだ。タチアナは言うのだ。
「二人なら」
「そうだね。これまで通りね」
「人を護る為に動かせるから」
 だから二人でいるとだ。タチアナは選んだのだった。
 そしてセルゲイもだ。そのタチアナと共にいることを決めたのだった。
 レオーネはルクレツィアと一緒に店でパスタを食べていた。
 その中でだ。ルクレツィアの話を聞いていた。
「今日はこのお店にしたけれど」
「次は?」
「明日は私が作るわ」
 そのだ。パスタをだというのだ。
「そうしていいかしら」
「ええ、それじゃあ」
 そしてだ。レオーネもだった。
  微笑んで彼女の言葉に頷きだ。こう言うのだった。
「これからもずっとね」
「そうさせてもらうわ」
 二人もまただった。二人でいるのだった。
 エレオノールはミハイルと一緒にいてだ。
 パソコンを見てだ。話をしていた。
「そうね。そこでなのね」
「そう。ここはこうして」
 ミハイルがエレオノールに話す。
「こうすればいいから」
「わかったわ。それじゃあ」
「わからないことがあったら」
 その場合はとだ。ミハイルは話す。
「何時でも僕に言ってくれていいから」
「教えてくれるの?」
「うん、わかる限りのことはずっとね」
 そうするとだ。ミハイルはまた話す。
「そうさせてもらうよ」
「有り難う。それじゃあ」
「宜しくね、これからも」
 こんな話をしながらパソコンで検索をしている二人だった。
 ザリオンはレイとランニングをしながらだ。
 娘にだ。こう尋ねた。
「いいのだな」
「軍に残ること?」
「ああ、そうしてだ」
「決めたから」
 こう答えるレイだった。
「それは」
「そうか。決めたからか」
「ギガンティックはこの星を護るのに必要だから」
「そのギガンティックを動かしてだな」
「皆を護る為に」
 まさにその為にだというのだ。
「そうするわ」
「そうか。ではこれからもだ」
「ええ、これからも」
「トレーニングを続けるぞ」
「これからの為に」
 こう話してだ。二人は基地の中で走りトレーニングを行っていた。親娘で。
 エヴィータは母であるアマリアに話していた。
「母娘で一緒のマシンに乗るのも」
「滅多にないわね」
「ええ。けれどね」
 それでもだとだ。エヴィータはこうも言った。
「悪い気はしないわ」
「ではこれからも」
「一緒にいていいかしら」
 こう母に問うのだった。
「これからも」
「ええ、私としてもね」
「母娘でね」
「やっていきましょう」
「じゃあ。その言葉にね」
 どうするか。エヴィータはこうしたことも言った。
「乗らせてもらうわ」
「そうするのね」
「是非ね」
 今二人は屈託なく話せる様になっていた。本来の関係にだ。もう戻っていた。
 リリィはラヴィーナと二人でだ。
 酒屋に入りだ。そこで酒を飲みつつだ。ラヴィーナと話していた。
「一人で飲むよりもね」
「二人ね」
「その方がずっといいわ」
 こうラヴィーナに話すのである。
「やっぱりね」
「そうね。一人で飲んでもね」
「あまり美味しくはないわ」
「けれど二人で飲めば」
 まさにだ。そうなれば。
「ずっと美味しくなるわね」
「ええ、本当に」
「それならよ」
 今度はだ。ラヴィーナがリリィに話す。
「明日も。これからも」
「これからも」
「二人で飲みましょう。何かあればね」
「その時にはね」
「それでいいかしら」
「ええ」
 そしてだ。リリィもだった。
 微笑んでだ。彼女のその言葉に頷くのだった。
 慎悟は真名と共にいた。
 そしてその前にだ。彼等もいた、
「眞人、神名」
「これから何処に行くの?」
「二人で」
「ええ、実はね」
 何処に行くかだ、真名が二人に話す。
「デートなの」
「あの、真名さん」
 慎悟が彼女の言葉に顔を赤くさせて言う。
「そんなこと言ったら」
「いいのよ。実際にそうじゃない」
「それは」
「隠しても仕方ないわ」
 こうだ。真名は微笑んで慎悟に言う。
「だからいいのよ」
「そうですか。じゃあ」
「実はね」
「私達もなの」
 そしてだった。眞人と神名もそうだというのだ。
 そしてだ。二人でだ。慎悟達に言った。
「じゃあ。君達もね」
「デート、楽しんできてね」
「は、はい」
「わかったわ。それじゃあ」
 慎悟は少し緊張しながら、真名はリラックスしてだ。二人の言葉に応える。
 そうしてお互い擦れ違う。妹も姉も。互いの想い人の手と自分の手を絡め合わせながら。

装甲騎兵ボトムズ
 兵士達がキリコに尋ねていた。
「それではですか」
「キリコさんもですね」
「この星に残ってくれる」
「そうなんですね」
「考えた」
 まずはこう言うキリコだった。
 そしてそのえうでだ。こうも言うのだった。
「戦いは終わった」
「はい、銀河は救われました」
「ようやく」
「だが。危機はまた来るものだ」
 だからだというのだ。
「俺はこの星に残り人を護る」
「そうされるんですか」
「これからは」
「そうすると決めた。それではだ」
「はい、それでは」
「これからもですね」
「宜しく頼む」
 表情は変わらないがそれでもだ。彼は彼の選択を決めていた。


エピローグ5   完


                          2011・7・30    
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