もう一人のアルフィミィちゃん
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逃げ出す準備が完成したですの
アースクレイドル跡地にシュウ・シラカワを求めてやって来たアルフィミィですが…………非常にピンチです。背後にグランゾンに乗った人がいるので。
「君か。マサキ以外に私を探して居たのは…………何の用だい?」
シュウ・シラカワはマサキ・アンドーのライバルにして敵役ですの。若くして10に及ぶ博士号を持つ天才科学者で、地上では科学を、ラ・ギアスでは練金学を極めた上に、魔装機神と互角の力を持つ高性能ロボット・グランゾンの基本設計および、OS・特殊装備の開発を行い、自らパイロットも兼ねているという化け物ですの。
「錬金術に興味が有りますの」
「ほう…………」
話しながらも、アインストを呼んでおく。元から襲撃はかける気満々だったので、相当な数を準備して有りますの。
「貴女は人間とは違う存在のようですね」
「っ!?」
「付け回されるのも面倒なので、ここで消えて貰いましょう」
「嫌ですの!!」
転移で、距離を取ると同時に大量のアインストを呼び出す。
「これは面白い」
アインストレジセイアを40体も呼び出して物量で攻め込む。
「ですが、この程度で私は倒せませんよ」
「わかってますの!! 来てくださいですの、お父様っ!!」
アインスト経由で呼び出したのはゲシュンペンストMK.Ⅲ…………いえ、アインストヴォルフ…………ベーオウルフですの。
「…………敵…………殲滅…………」
アインストアイゼンも大量に投入しての殲滅戦。でも、きっとこれでも勝てないですの。
「グラビトロンカノン」
どんどん重力で潰されていくアインスト達。ブラックホールクラスターとかも撃たれて大変ですの。グランゾン無双とか酷過ぎですの。でも、対応策はあるですの。
「お父様と同じで、分の悪い賭けは嫌いじゃありませんの!!」
グランゾン内部への転移。アインスト達で陽動をかけている今だからこそ出来ますの。
「とう!」
念動力で強化し、未来を見て行うこの作業。失敗はありえませんの!!
シュウ・シラカワが居るコクピットへの転移と同時に触手を放って貫きますの。
「デタラメですね…………ですが、甘いですよ?」
魔術で障壁みたいなのを張られてしまい、触手が通らない。
「ふふふ、アルフィミィの直接的な攻撃だけに何時までも構っていていいですの?」
「?」
「アインストの特性は吸収して。支配して……そして合併ですの!!」
背中や足からも触手を出してグランゾンを乗っ取りにかかる。
「くっ!?」
「そして、それだけじゃ有りませんの」
そう言った瞬間。コクピットに衝撃が走る。
「なんですか…………!?」
「…………敵…………破壊…………」
アインストヴォルフのリボルビング・ブレイカーがグランゾンを貫いている。さらに胸部を開放し、アインスト特有のコアが露出して光線を放っている。
「うふふ」
アインストレジセイアがグランゾンに取り付いて押さえ付けて侵食を手伝ってくれている。
「貴様…………」
「そういえば、魔法だって…………吸収できないはず有りませんの。だって、これは何でも吸収してしまうよう、神様にお願いした奴ですもの。あはっ」
意識した瞬間。触手を防いでいた障壁が消滅してシュウ・シラカワを貫いた。
「ゴフッ!? ほっ、本当にっ、化け物です…………ね」
「貴方の知識と技術。そして、このグランゾンはアルフィミィが頂いて行きますの~~ うふふ、あはははははははははははは」
「まぁ、良いでしょう。マサキはもういないのですし…………」
「なんですと…………」
それから、完全にグランゾンを支配して美味しく頂いたですの。シュウ・シラカワの記憶によると、マサキさんと既に勝負して勝ち、殺してしまったようですの。本人はほとんど生きる気も無かったみたいですが…………これでアルフィミィはほぼ最強ですの。次元跳躍システム、時流エンジン・ツインドライブ、T-LINKシステム、対消滅エンジンとブラックホールエンジン。後はこれにシステムXNを入れれば完成ですの。それに堅忍不抜というダメージ50%カットする特技も手に入れたですの。
「しばらく、グランゾンは影の中でお休みなさいですの…………あっ、時間がやばいですの」
急いでテスラ・ライヒ研究所へと転移して、何食わぬ顔で就職したですの。
ヘリオス・オリンパスの仕事を手伝いながらシステムXNの技術と知識をいただいて早数年。ヘリオス・オリンパスは実験に失敗して転移してしまったですの。そして、システムXNは封印されちゃいましたの。
なので、こちらはダイゼンガーなどの部品を奪取して逃走してやったですの。そして、今まで得た技術や素材を使ってグランゾンを元に組み上げたのは白き魔人グレートゼオライマー。そう、次元連結システムを作ったですの。正確には違いますけど、ペルゼイン・リヒカイトと足した感じなのです。グレートゼオライマーの赤番だと思ってくれればイイですの。大きさはペルゼイン・リヒカイトくらいですの。未来予測…………ラプラスシステムまで入ってますの。もち、アインストも。
「ふふふ、これで死亡フラグもへっちゃらですの!! この赤の魔神、ルシフェリオンさえ有れば…………怖いもの無しですの」
世界もろとも破壊してしまいそうなが難点では有りますが、リミッターもいっぱい付けるので大丈夫ですの。
「っと、シャドウミラーが暴れてますの…………時が来るまで…………待つ必要も無いですので、さっさと単身で転移するですの…………あっ、その前にヤラナクチャ…………」
ルシフェリオンでお母様の居る空間へと転移しますの。
「む…………何のようだ…………調査が終わったのか?」
「いえ、それはまだですの。ここに来た目的は一つですの。そう、お母様を…………食べに来たのですの!」
「なんだとっ!?」
「アルフィミィは…………お母様を吸収して自由な完全体になるのですの!! たかが高くてもHP550000。11回攻撃したらいいだけですのっ!!」
「やってみせるがいいっ!! このバカ娘がっ!!」
「アハハハハハハ」
「フハハハハハハ」
とある空間で盛大な親子喧嘩をしまたしたが、全力全開のルシフェリオンの敵では有りませんでしたの。シュテルン・ノイレジセイアではないノイレジセイアなどこのチート機体であるルシフェリオンなら単機勝ちできますの。
ちなみに、お父様は現在アクセルと戦闘中だったみたいでしたので、ちょっと乱入してみますの。
お父様、アルフィミィにその機体…………ちょうだい?
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