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IS―事務員ですが、何か?―

作者:雪狼
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代表変えるんですか?

 
前書き
またオリキャラが増えます。あと二人くらい出てくる予定です 

 
ああ、忙しい…。忙しすぎて涙が出てきます…。なんでこんなことになったんですか

今日の午後いきなり中国の代表候補生の、確か凰 鈴音でしたっけ?彼女がいきなり代表を変えてと言ってきて更に二組の代表と戦うために申請までしてボコボコにした挙句その要望が通ってしまったためこんな書類をかかないといけない羽目に…。有給でも申請しようかな…。

「もう、なんで今年の代表候補生はこんなにもワガママなんですか…。少しは常識というものを持ってくださいよ。ほんとになんでこうなるんですかねえ…」

「女性優遇とは言ってもこれはやりすぎなんだよねぇ。まあ私ら事務員はそういうことを引っ括めて仕事しないといけないけどね」

私の愚痴にそう返してきたのは同僚の筒井芳子さん。姉御肌の美人さんでいつも長い髪をストレートにしてる人で私の昔からの友人のひとりである。

「にしたって大概ですよ。今年は織斑一夏という世界で唯一ISを動かせる男が出たせいでただでさえ忙しい事務員の仕事がさらに増えてるんですよ。それに厄介ごとばかりしか持ってきませんし」

私個人は特に嫌いではないですし羨ましくもないですが彼には同情を向けるしかな

「犬林は被害によくあうみたいだからねぇ。私に来なくて万歳だよ。それはそうと凰 鈴音って代表候補生なんだけど実は織斑一夏の幼馴染みたいで織斑一夏がいるからクラス代表を変わってもらおうとしたらしいよ」

…またか。またなのか!織斑一夏!君がまた原因で仕事を増やしてるんですか!前言撤回!私は彼が大嫌いで同情すら起こりません!人に迷惑ばかりかけやがって!

「おのれ織斑一夏…。貴様の性で私の仕事ガァァァァァァァァァァァァァァァァア」

「おいおーい、犬林、壊れて行ってるから正気に戻んな。」

ガツン(頭が殴られて出た音)

「はっ。危なく闇落ちするところでした。危ない危ない」

事務員たるものいつも冷静でいなければ。これではクビを切られかねない。

「どころで犬林は自分がISに乗りたいとか思わないのかい?普通の男なら俺が乗れたらとか言ってるのに」

「思いませんよ。乗れたところで誰かの役にたつわけでもなく、兵器なのかスポーツなのか作業用なのかも区別がつかないような中途半端なものに乗ろうなんて思いませんよ」

実際ISは宇宙開発用パワードスーツという目的で発表されていながらその能力は一切宇宙開発とは似ても似つかないものばかりついている。

「シールドバリヤーや絶対防御は何が起こるかわからない宇宙空間では必要だと思いますけど、荷電粒子砲やステルス能力なんかはいらないはずでしょう?これじゃまるで自分が発明したものを自慢したいだけの子供じゃないですか」

今の社会でこのようなことを言えば犯罪と言われそうで怖いが私はそう考えている。

「あはは、犬林はいうことが辛辣だねぇ。まあ実際そのとおりだけど、ISが出たことにより技術が進歩したのは紛れもない事実だから皮肉としか言い様がないねぇ」

そう言いながら芳子さんは苦笑しながら作業をしていた。

「まあ話は変わるけど、食堂のまっちゃんから聞いたことだけど織斑一夏って昔凰 鈴音との約束で腕が上がったら毎日酢豚を食べさせてくれって言ったらしいんだけど」

ちょっとマテ。酢豚を毎日食べさせてくれってそれは…

「プロポーズじゃないですかそれ」

なんてこと言われてんだよ織斑一夏!昔ってことだから恐らく中学生くらいだろう!?その頃からそんなこと言われるなんてモテモテもいいところじゃないか!

「凰 鈴音はそう言う意味でいってたみたいだけど、肝心の織斑一夏は毎日タダで酢豚を食べさせてくれると思ってたみたいで本人に全くその気がないみたい」

なん、だと?

「ちょっとまてぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇ!おかしいでしょ!おかしすぎるでしょ!いくらなんでも唐変木すぎるでしょ!いくら私でもそれぐらいわかります!?まさか言葉を知らないってわけじゃ」

ダメだろう!男としてダメだろう!

「あんたがそれをいえるたちかい。おんなじ意味で肉じゃがが美味しく作れるようになったら毎日食べてってことを由紀に言われて気づかなかったくせにねぇ。」

「それを言わないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!あれは未だに頭打ち付けたくなるくらいの私の黒歴史なんですよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉおおおおおおおおおお!」

今それを言わなくてもいいでしょうに!芳子さんは私をいじめて楽しいの!?ねえ楽しいの!?

「はっはっは。冗談さ冗談。それはそれとして今由紀と上手く言ってるのかい?」

「言わないで!それを言わないで!お互い忙しすぎて滅多に会えないのに最近は織斑一夏が色々騒動を起こすせいで録にメールも送れてなくて毎晩毎晩由紀から何十件も伝言メッセージやらメールが入っててどうご機嫌とるか考えるのに必死なんです!」

ああ思い出すだけでも恐ろしい…。帰ってメッセージを確認したら「最近連絡くれないけど何かあったの?無理はダメだからね」「今日も連絡くれなかったね。一体どうしたの?蓮らしくないよ」「蓮、私のこと嫌いになったの?どうなの?」そんなメッセージが流れるのだから恐ろしいことこの上ない。愛されてるってことがわかるからいいんですけど。

「はっはっは!あつあつだねぇ。今度有休もらって会いにいきなよ。そうしたらいいさ」

「有休もらえたら行きますよええ…。それは置いといて、一体なんでまっちゃんはそれを知ってたんですが?」

「凰 鈴音が食事をしながら愚痴をこぼしてたらしい」

「…なんだか同情してきましたよ、私」

「さて、書類もあと二枚で終わりだ。終わったら久々に飲みに行こうじゃないかい」

「はは、いいですねぇ。その時に由紀にでもメールをしますかね。」

実はここまで書類をまとめながら書いていたのである。

そして終わってこの書類が終わり芳子さんと飲みに行った写真を由紀に送ったところ、とてもお冠になってしまったのは余談である。 
 

 
後書き
ここに来て実は連さんは恋人がいた事が発覚。さてどうなることやら 
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