天才少年と電脳少女

ここから先、４年後です 

・・・・それから、4年の月日が流れた
俺は研究に没頭し、8人を生き返らせる方法を探した。この4年間の研究は、龍次の研究があったからこそ早く進み、ここ10年分の研究は、人類の数世紀分の研究となっただろう
気づけば、研究のうちに目が悪くなり、俺は眼鏡をかけていた。そして、俺は22歳と、大人にもなっていた
俺はとにかく何も考えず、研究に没頭した。たまに、みんなに話しかけたりもしたが、やはり研究に集中していた
たまに、龍次に情報を求めたが、自殺することしか考えていなかった彼には、元に戻る方法なんて考えてもいなかったらしく、少ししか情報はえれなかった
だが、それは俺にとって大きなもので、この研究を4年という短さで終わらせた
・・・・そう、俺の研究は今日、終わったのだ
「さぁ、機械にスイッチを入れるぞ」
俺はまた新しく作った機械に、8人全員のデータを入れ、そして、8人の遺体にそのデータを入れた
8人の遺体は、とある液体につけられていたため、腐敗することもなく、きれいな形で残っていた
それは、俺にとっては非常に助かったことだった。
データをすべて遺体に入れた。すると・・・・・
パチッ・・・・
8人はみんな、目を覚ました
「あれ・・・・嘘・・・・生きてる！」
7人は皆、歓喜の声をあげ、喜んでいた。龍次を除いては・・・・
「龍次・・・・」
俺が龍次に声をかけると、龍次は顔をそむけた
「やはり、君の頭脳は素晴らしい。僕はやっぱり勝てなかったんだな。どんな形であろうと・・・・」
「そんなことはない。お前の野望が何だったのかはわからないが、まるで鏡のようなお前には、4年前、何回も苦しんだよ」
すると龍次は俺を見て、こういった
「俺の野望、心に秘めていたこと。少し、聞いてくれないか？」
「いいぞ」
気づけば、みんなが俺たちを見つめ、話を聞く体制になっていた
「・・・じゃあ、あまりいい話ではないが、話そうか」
龍次は近くにあったメガネをかけ、話を始めた