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とある委員会の委員長

作者:stk
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アイテム戦

あれから数日後の事である。
薬品施設等がサイバーテロにあっているらしい。
しかも絶対能力者進化計画(レベルシックスシフトけいかく)関係。
私は長点上機学園の先輩である布束さんに連絡を入れようとした。
「あれー?出ないな?どうしたのかな?」
いつもならすぐに出てくれるのに。
とくに学習装置(テスタメント)開発に力を貸した時は電話が凄かったから料金が一万を超した。
今はフリーだがたまに研究関係の仕事が入ってくる。
「まさか布束さんが襲撃者なのかな?可能性があるのが怖いな。」
たしかに正義感はある人だから不安なんだよね。
それになんだか暗部のことまで風紀委員会に通報がある。
「対暗部様に部隊を作っておきますか。最近顔をよく見せるという女性四人組が実験台でいいか。」
私は風紀委員(ジャッチメント)のなかでも優秀な三人をメンバーに加える事にした。
一人は第二七支部の内海白さん。
能力は水流操作(ハイドロハンド)大能力者(レベルフォー)
二人目は第一九九支部の神野紫苑さん。
能力は洗脳能力(マリオネッテ)大能力者(レベルフォー)
三人目は第二七九支部の大川疾さん。
能力は完全聴力(パーフェクトヒアリング)大能力者(レベルフォー)
明日までに本部に来てもらうとしよう。
なんて言っても一般学生からの要請だから早くしないと。
すると携帯の着信音が聞こえた。
電話を掛けてきたのは布束さんだった。
「もしもし。木原です。」
『雫。いま忙しいから後にしてもらえる。』
「まさかと思いますけど薬品施設のサイバー攻撃を受けているのは布束さんの仕業なんですか?」
『私ではないわ。でも誰がやっているのかは検討がついているわ。』
よし、食らいついてきた。
「誰なんですか?それは布束さんの知り合いなんですか?」
サイバー攻撃の犯人が後少しで分かる。
『あなたの身近にいる人ですよ。』
身近にいる人?
それでサイバー攻撃が出来る人なんていたっけ?
『常盤台の超電磁砲(レールガン)はなんの力を使っているんだっけ?』
御坂さんの能力は〝電気使い〟(エレクトロマスター)だつたような。
電気使い(エレクトロマスター)?
まさか御坂さんが襲撃の犯人なの?
『それと私の情報網からだと薬品施設の上層部は暗部(アイテム)を雇うらしいわよ。』
暗部(アイテム)を?まさか御坂さんを捕まえるために?」
『多分そうだろうね。あなたも動くのかしら?』
私は風紀委員会(ジャッチメント)として通報を待たないといけないし。
通報を待つ?
それなら誰かに通報をさせて、私が検挙すればいいのでは?
「はい。私も動きます。」
『そう。やりすぎないでね。あなたの能力は学園都市で一人しかいない多才能力者(マルチスキル)なんだから。』
多才能力者(マルチスキル)は今のところ私だけ。
だからと言って特別扱いと言うわけでは無い。
「それではまた。」
私は電話を切った。
第三級警報(コードイエロー)を第7学区に委員長権限で発動する。内海白、神野紫苑、大川疾を本部に呼ばないと。」
私は空間移動(テレポート)を使って本部に向かった。

第2学区、風紀委員会(ジャッチメント)本部
「至急、内海白、神野紫苑、大川疾を本部に呼んでください。第三級警報(コードイエロー)を第7学区に宣言します。」
私は現在本部に残っている風紀委員(ジャッチメント)に指示をだし、三人の呼び出しと第三級警報(コードイエロー)の発動。
今夜の内に全てを片付ける。
私はそう考えた。

「集まって貰ったのにはちゃんと理由がありますよ。」
集まった三人にしっかりと説明をした。
「それでチームとしての任務は今日が初。だから三人には此処に行って欲しいの。」
私が指を指したのは製薬会社の研究所。
「敵対する暗部(アイテム)は此処とSプロセッサ社脳神経応用分析所。私は後者にいくから、三人は前者をお願い。」
「了解です。ちなみに敵対する人は逮捕して良いのですよね?」
「勿論です。これも治安維持のため、お願いします。」
私が頭を下げると三人は「はい。」と返事をした。

午後10時
任務開始(オペレーションスタート)。』
私の合図と共に任務が開始された。
「すみません。量産型能力者計画(レディオノイズ)の計画発案者の木原雫です。本日は欠陥電気(レディオノイズ)に不具合があると聞いてやって来ました。案内をお願いします。」
私は施設の関係者に嘘をついた。
「そんなの聞いてないけど。ちょっと待っていてくれる?」
騙されないだろうね。
「分かりました。私は待つのが嫌いなので帰らせていただきます。」
待つのが嫌い。
これも嘘だ。
「案内するからついてきなさい。」
私は案内されるままに着いていった。
途中でエレベーターに乗った。
「此処をまっすぐいくと調整室がある。」
「分かりました。それではお休みなさい。」
私は案内してくれた人を空気銃(エアーピストル)で気絶させた。
それから調整室に向かって走った。
「パスワードは確か。」
パスワードを打ち込み中に入ると見覚えのある人がいた。
「布束先輩。」
そう。
私の先輩で学習装置(テスタメント)の開発者である彼女が此処にいた。

「どうやら超年貢の収めどきみたいですね。」
口癖がある少女は暗部(アイテム)の構成員の一人である絹旗最愛。
能力は窒素装甲(オフェンスオーマー)
「それはどっちかな?」
「超なにを言っているんですか?あなたに決まっているでしょう。」
私は布束さんに向かって、
「通報ありがとうございます。暗部(アイテム)の構成員絹旗最愛、殺人未遂現行犯で逮捕します。抵抗せずに投降してください。」
絹旗さんは私がなにを言っているかわかっていない様子だった。
警備員(アンチスキル)の衛星にあなた方が犯罪行為をしている事が判明しました。」
私は証拠の写真を見せた。
「それが超どうだって言うんですか?超裏世界を知っている貴方には超無意味だと思いますけど。」
私は腕に付けた腕章を見せた。
「今日の私は裏世界の監視人ではなく風紀委員長(ジャッチメントリーダー)としてここにいるんですよ。」
「超監視人のくせに生意気ではないのですか。」
「そうかも知れないですね。でも私は許せないんですよ。私の発案した計画をこんなことに悪用することが。

私は医療実験の進歩のために発案した。
「私にはそんなことは超関係ないことです。」
「あっそ。でも御坂さんの所にも風紀委員(ジャッチメント)がいるんでお仲間さんも御用でしょうね。」
風紀委員の他にも長点上機学園中等部にある私の派閥メンバー約170名もそこにいるんですけどね。
長点上機学園中等部女子生徒の約半分が私の派閥に所属している。
派閥の人数は常盤台中学の食砲操祈(しょくほうみさき)の派閥よりも多く、学園都市トップである。
私は当分、常盤台中学に交換生徒として常盤台中学に行っている。
そこでは心理掌握(メンタルアウト)の実態を知るために食砲操祈の派閥に所属している。
そんなことはさておき、
目の前にいる絹旗最愛は笑っていた。
「麦野は超弱くないです。どんな人数がいようと必ず依頼を超達成してきます。」
「そう。全員が大能力者(レベルフォー)だとしても?」
「超当たり前です。」
「まあいいわ。私が貴方を捕まえた後に向かうだけですから。」
「超無理ですね。貴方の能力(ちから)では私の窒素装甲(オフェンスアーマー)貫くことは超不可能です。」
確かにね。
でもそれは能力(ちから)を抑えたとき。
全力でいけば楽なんだけどね。
「こんなところにいたの。」
そこに良く聞く人物の声がした。
「食砲操祈。どうしてここに。」
「可笑しいですわね。普段は操祈様なんて呼んでるのに。」
私の前に常盤台の女王と呼ばれる食砲操祈が現れた。
「能力No.0,能力防御(スキルブロック)。」
食砲に能力を使われる前に私は能力No.0,能力防御(スキルブロック)を使った。
これなら一部の能力を除いて効かない。
「あら、雫ちゃん。私としては大人しく戻ってきて欲しいんだけど。」
「私の正体を知って飼い慣らすきなの?出来るもんなら私に能力(ちから)を使ったらどう?」
挑発をした。
「そうね。ならやってみようかしら。」
食砲はよくあるテレビのリモコンを取りだし布束さんに向けた。
「しまった。」
私が食砲のリモコンを壊すために近付いたが、私が動いた瞬間にボタンを押されてしまった。
「これで5対1ですわよ。」
「許さない。絶対に倒すよ、食砲操祈。」
私は演算速度を上げて空気砲(エアーピストル)を撃ち続けるが、食砲の能力(ちから)によって洗脳された絹旗がいるため意味がない。
「そんなんじゃ勝てないわよ。」
すると絹旗の付き添いが殴りかかって来た。
私は二人までは気絶させるのに成功した。
「そんな。」
わたしは最後の一人。
布束さんだけは気絶させるどころか触ることが出来なかった。
そして腹にとてつもない痛みが走りが倒れてしまった。

「そいつは超どうするんですか?」
「私の手駒にでもしようかしら。」
私が気絶した後に二人は布束さんを拘束したらしい。
そして私の派閥に属していた人は全員御坂さんに止められて内部侵入出来ずに長点上機学園中等部女子寮に帰宅。
対暗部組織(フューチャー)は全滅。
三人は病院で入院している。
三人とも暗部(アイテム)に仮を返したいらしい。
それで私は、
「雫さん。起きてください。」
毎日、食砲の派閥のメンバーに監視されている。 
 

 
後書き
テスト週間に入る前に投稿しました。
次は6/10です。 
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