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ソードアート・オンライン~ニ人目の双剣使い~

作者:蕾姫
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新たな刺客

 
前書き
タイトルに反しギャグ入りますw 

 
新たな刺客

「ふいー……」

「まあ、運が良かったのか?」

AMOでの初クエストを終え報酬を手に入れてから、ようやく一息ついた。後から気付いたのだが、このクエストの理想レベルは20(俺たちは開始直後で全員1)。攻撃を一発でももらっていたらと思うとぞっとする。ちなみにクリアしたとき、全員のレベルがそろって8になった

「報酬で杖がもらえるとはな」

「……うん……」

報酬はかなり性能のいい杖。それを手に入れてミユはいつもの無表情も心なしか嬉しそうだ

「装備はクエストで揃えた方がいいかもな」

「そうだな。そうなると情報が足りないのが痛いな」

SAOやALOならば情報屋があるのだが、それはNPCではない。この世界はクローズドなのでそれがあるわけがない

「とりあえず、今日のところはこれで。リアルだと午後11時だし……」

ダイブしたのが夜遅かったので一つクエストをこなしただけで結構な時間になってしまった

「俺はまだ大丈夫だぞ?」

「私も……」

キリトとシオンがそう言うと同意するようにクライン、エギル、ミユがうなずいた

「この先まだ一ヶ月あるんだ。調子を崩したらどうする?」

全員しぶしぶとした様子でうなずく

そして俺たちは現実に復帰した。……そういえばあいつら俺の家に来てるんだっけ?









クラインとエギルは帰って行った。そして、泊まる組(キリト、ミユ、シオン)は俺の部屋に集合した(ちなみに両親は海外。だから俺たち以外誰もいない)そうなると思っていたが、シオンに俺とキリトは外に叩きだされた

「なあ……。ここって俺の部屋だよな?」

「……そうだな」

「何で俺たち、叩きだされたんだ?」

「さぁ……?」

完全に鈍いキリトも微妙に鈍いリンもその問いに応えることはできなかった。女心のわからない連中である

……まあ、作者もわかりませんがwえ?シオン側の話が聞きたいって?男にガールズトークは書けないよ。まぁ、次の日リンと顔を合わせた二人の顔が赤かった、とだけ言っておこうか









次の日は各自の家からダイブした。集合時間と場所は決めていたので、俺はその時間までレベル上げをしていた

「……はぁ〜……」

街道を歩く俺。依頼を受けてきた帰りだ。依頼は化け狐を狩るだけの簡単な依頼。さっさと狩って集合場所に向かってるというわけだ

「今から戻ると……余裕だな」

一狩り行けそうなかんじの時間だ。まあ、余裕があるのに越したことはないのでそのまま戻るが

「……平和。だな」

あの依頼がなければのんびりと寝転がっていたいぐらいのいい天気だ。だが、これはフラグというものだった

「ッ!?」

後ろから気配と殺気。VRワールドではあり得ないものを本能が感じた瞬間、反射的に抜刀。後ろに回す。その剣を握った右手にワンテンポおいて重い衝撃が走った。俺はその衝撃に逆らわず後ろに逃げる。そして、攻撃が来た方を見て唖然とした

「プレイヤー……だと」

プレイヤー名、ライア。見たところ男。武器は大剣

「ちっ、不意討ちは失敗か」

「お前……何者だ?」

前にも言ったがここはクローズドな世界。一般プレイヤーが入れるわけがない

「俺か?俺はライア。見ての通り大剣使いだ」

「そんなことはわかっている。なぜお前みたいな一般プレイヤーがこの世界にいる?」

「まあ、こづかい稼ぎかな?」

「こづかい……?」

「ネットの掲示板に書き込みがあってよ。AMOに入って、リンってキャラクターを殺せば万単位で金をくれるんだと。というわけで……」

理解した。こいつは父親の回し者……か

「恨みはないが死んでくれや!」

大剣を上段に構えこちらに向かってくる。俺はこういうやつが嫌いだ。俺はVRMMOでは法律という枷が外れるためそいつの本性が出ると思っている。つまりこいつの本性は最低ってことだ

「はっ!」

「がふっ!?」

装備のグレードはあちらの方が遥かに上だが、技術や実力がついていけてない。剣閃もブレていた。足運びも覚束なかったし、ただ一直線に隙を全面に押し出したまま突っ込んできただけだったからカウンターを入れるのも簡単だった。具体的には左にズレながらすれ違い際に斬りつけただけだ

「なんで……。なんで、当たらねぇんだ!」

むしろそれは必然だろう。剣の腕が絶望的だ
「ちっ、ちくしょう。だったら……」

ん?何か有るみたいだが……。そして次の瞬間

目の前からライアが消えた

「はっ?」

後ろから気配。それを感じて飛び下がりながら振り向いた俺は思わず気の抜けた声を出してしまった

……だって……

…………

……地面に埋まってたんだぜ?

「えっと……?」

「笑いたきゃ笑えよ」

下半身が完全に埋まり動けなくなったライア。超能力はテレポートらしい。つまり……

「失敗したのか」

「やかましい!決まってればおまえは今ごろ死体だぞ!」

「たら、れば、の話をしても埒があかないだろうが……」

バタバタもがいてるが抜け出せる気配が全くない。……もう一度能力を使えば抜け出せると思うんだが……。まあ、さらに埋まる可能性はあるが。やがて、諦めたのかもがくのをやめて

「殺せよ」

物騒なことを言いだした

「今回は俺の負けにしといてやる。だからさっさと殺れ。負けたんだ。それくらいは覚悟してるさ」

……かっこいいことを言っているようだが、副声音がバッチリ聞こえてるぞ?つなわち

「死に戻りしてもう一回来るつもりだろ?」

そういうこと。ここで死ねば俺たちの拠点に自動的に転送される。自力で出て再び俺たちを狙うよりはるかに早い。事実、そう言った途端、地面に埋まったライアの上半身がビクリと動いた。ちなみに俺たちの今の拠点は始まりの街、な。わかってると思うけど

「な、な、な、何のことだ」

「……お前、正直者なんだな」

分かりやすいにも程がある。動揺しすぎだろう

「よし……」

俺は剣を腰に戻し

「行くか……」

ライアを放置したまま始まりの街へ向かった。ライアが何か喚いていたが気にしない

今回の相手は一人だった上に腕があまり良くなかった。だから一人ででも対処できたが、ある程度腕の立つやつで複数人来られるとキリトでも対処できないだろう。固まっていくべき、か……。そう考えながら、待ち合わせ場所へ向かった 
 

 
後書き
蕾姫「はい!敵が増えました〜!」

リン「ふざけるなよ、テメェ……」

蕾姫「それは置いといて」

リン「おい!……はぁ……もういいや。じゃあ、なぜ投稿が遅れたのか説明してもらおうかな?」

蕾姫「小説のネタ探し。リリなのの方で最終決戦の時に必殺技を撃つときのセリフを調べてた。……ヴィヴィオとアインハルトの必殺技が聞き取れなかった」

アインハルト:○○○を断ち切る力を。覇王断空拳!

ヴィヴィオ:一人で泣かないで。○○○を待ってる人がいるんだから。セイクリッドブレイザー!

○○○のところに入るセリフを誰か教えて……

では次回もよろしくお願いします!諦めない先にだけ未来がある!こいつで全部、ゼロにする!
 
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