天才少年と電脳少女
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始まり
カチッ、カチッ
パタパタパタパタパタパタ・・・・・・
俺は、昼間から一人部屋にこもってパソコンをやっていた。何かを必死にクリックしたり、何かを必死にうったり。何かに必死になっているのだが、それはよくわからない。
自分で何やってるかわからないって、重症だよな。まぁ、それはいいとしてだ
俺がなぜ昼間からパソコンなどしているのか。学校はどうしたのか、引きこもりなのか、いろいろ疑問があると思うが、簡単にいうのなら、俺には今、勉強など必要ないということだ
しかし、俺は何でこんなに必死になるのだろう。すべてはあの日からおかしくなった気がする
あの日、あのウィルスの存在さえ知らなければ、俺はこんなに熱中することもなかったはずだ
そのウィルスは、調べている途中でよくわからないのだが、聞いた話によれば、まるで生きているかのように話し、動くのだ
俺はそのウィルスに興味津々だった。なぜなら、そのウィルスさえ知れば
サイバー空間の中に存在する世界を旅する、いや、電脳紀行ができる気がするのだ
ただ、それと同時に、何か別の情報を得ようとしている自分がいる
いったい俺はなんなんだろうか・・・・・
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