いろいろおかしい第四次聖杯戦争
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プロローグ
英霊召喚
前書き
次の話から本編入ります。
どうぞよろしくお願いします。
始まりは唐突だった。
「雁夜よ、聖遺物じゃ。これでサーヴァントを召喚できるぞ。」
その聖遺物というのが………アニメのDVDだった。
「臓硯、ふざけているのか!こんなものが聖遺物なんてあるわけないだろ!」
雁夜は声を荒げた。当然だろう。
「儂はふざけておらぬぞ。なんせ此度の聖杯戦争は異世界や架空の英霊しか呼べんようにしてきたからの。」
「何…だと?」
「おぬしのためじゃぞ雁夜。今頃ほかのマスターたちは驚いておるじゃろうて。」
「まさかあんた………」
雁夜は嫌な予感がした。
「聖杯戦争のシステムをいじって来たんじゃ。」
予感的中。
「というわけで早速召喚せい。」
「スクライド、というのかこれは。」
「そうじゃ。おぬしにはバーサーカーを召喚してもらうぞ。」
「………なんかおかしい気がするが、いいだろう。貴様の策に乗ってやる。」
「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖には我が大師シュバインオーグ。降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。
閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。繰り返すつどに五度。ただ、満たされる時を破却する。
Anfang。―――――――――告げる。汝の身は我が下に。我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。
誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者。汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」
呪文を唱え終わると、魔法陣の上に膨大な魔力の流れが起き、そして………
「ん?いったいどこだここは?」
右目を閉じた、猫背の男がそこにいた。
「アンタは………どうやら俺のマスターってやつらしいな。」
「間桐雁夜だ。よろしく頼む。バーサーカー。」
「バーなんたらじゃねえ、おれはカズマだ!」
「そ、そうか。よろしくな、カズマ。」
「(おい臓硯、どうなってる?なんでこいつしゃべれるんだ?)」
「(元が狂化しているようなものじゃからな、ステータスアップだけができる破格の狂戦士じゃ。文句はあるまい。)」
「そうなのか………」
一方ほかのマスターは………
―――切嗣サイド―――
「こいつが、騎士王か。」
「凛々しい青年、いえ少年かしらね。」
「騎士王?僕はクレス・アルべインといいます。」
「………なんだって?」
―――綺礼・時臣サイド―――
「アサシン、これがどういうことかわかるか?」
「俺に聞かれてもわかんねーよ、キレイ。なんで呼ばれたのかこっちが聞きたいくらいだ。なあ、白いの?」
そう言って、着物に革ジャンの女性は目の前の少女に話しかけた。
「ふえぇぇぇぇ?わ、私ですかぁ?」
「よしたまえ、アサシン。」
綺礼が言うと、
「なら俺は休むぜ。」
と言い、着物の女性、アサシンは霊体化した。
「あなたが、私のマスターですか?」
少女が問うと、
「マスターの遠坂時臣だ。よろしくたのむ、キャスター。」
「高町なのはです。よろしくお願いします。時臣さん!」
「時臣さん……」
師のことを少しだけ不憫に思う綺礼だった。
―――ケイネスサイド―――
「俺はこう思っているんですよ、速さとは至高である、と。いかに強力な攻撃であろうとあたらなければ意味がないならばあたらない強力な一撃より小回りの利く素早い一撃が重宝されるそのうえ早い一撃は力を生む少ない力で多大なダメージを与えられるまさに合理的で文化的な俺にふさわしい一撃ですたとえ強靭な防御を誇るとしてもいつかは限界を迎えるしかし速さに限界はない突き詰めればいくらでも速くなるつまり速さこそが最強にして無敵!だから俺は速さを追い求めるんです!聞いてますか?マスター?ソラワさん?」
「ソラウです!いい加減に覚えてください!」
「あはは、すみませーん。」
「………なぜこんなことになるのだ。」
―――ウェイバーサイド―――
「いったいどこだここは?」
「が、学生だって?こいつがサーヴァント?………ステータス低っ!」
「ひどい言われようだがその通りだマスター。俺はEランク武偵だからな。」
「武偵?」
「武偵を知らない?」
―――龍之介サイド―――
「悪魔が女の子?」
「アンタがマスターか。あたしは佐倉杏子。ここではランサーって呼んでくれ。」
「まぁとりあえずお近づきのしるしに、あれ、食べない?」
「さすがのあたしも人間はくわねーよ。てか死体だらけじゃん、ここ。もしかしてあんた、殺人鬼?」
「そー言うことになるのかなー?」
「ま、食いもんくれればあたしは働いてやるよ。あんたのことはどーでもいいし。」
「じゃあ……」
「だから食わねえよ!」
かくして第四次聖杯戦争は始まるのである。
後書き
プロローグこれにて終了です。
基本的に原作にそっていきますが、大分アレンジ入れます。
それではまた~
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