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対決!!天本博士対クラウン

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第四百六十五話


                      第四百六十五話  尾行開始
 今日子先生を待つライゾウ達。だがここでだ。
 タミーノとフィガロはだ。こうライゾウとタロに言ってきた。
 四匹は今今日子先生の家の前の物陰に隠れている。その物陰の中でだ。彼等は二匹に言ってきたのである。
「少し宜しいでしょうか」
「お話したいことがあるのですが」
「んっ、話って?」
「一体何なんだよ」
「はい、お二方はです」
 彼等にだ。まずはタミーノが話す。
「変化の術は御存知ないですか」
「うん。僕犬だから変化とかそういうのは」
「おいらもなあ。そこまで長生きしてないからな」 
 タロもライゾウもだ。少し困った顔になって彼等に返す。
「できないんだ」
「尻尾が二本になってからだよ、猫がそうした術が使える様になるのは」
「そうですね。犬でも使えるのですが」
 今度はフィガロが話す。
「ですがタロさんはまだそこまで生きてはおられませんね」
「犬で変化の術が使える様になるまで何年かかるかな」
「確か五十年です」
 そこまで生きてこそだというのだ。
「犬がその術を使える様になるには」
「じゃあ相当先だね」
「そうですね。しかしです」
 タロの話を聞いたうえでだ。フィガロもタミーノもあらためて言うのだった。彼等にしてもこのことは既にわかっている様に言うのだった。
「やり方がない訳ではありません」
「お二方が変化できる方法はあります」
「えっ、それどういうのだよ」
 ライゾウは彼等の言葉にすぐに問い返した。
「おいらまだ尻尾一本なのに変化できるのかよ」
「そうです。これを使えばです」
「変化ができます」
「んっ、それかよ」
 タミーノとフィガロが出してきたのは葉っぱだった。それは狐や狸が変化に使うそれだった。その葉っぱをタロとライゾウに出してきたのだ。
 そしてそのうえでだ。彼等はタロとライゾウにこう話したのである。
「頭の上に乗せられてそうしてです」
「呪文を唱えればすぐに変化ができます」
「そんな簡単にできるの?」
 怪訝な顔になってだ。タロは二匹に尋ねた。
「これってあれじゃない。君達が変化に使う葉っぱじゃない」
「はい、そうです」
「その葉っぱです」
「これを頭に乗せて呪文を唱えるだけで変化ができるって」
 そう言われてもだ。タロはだ。
 首を傾げさせた。そしてこう言うのだった。
「そんなに簡単にできるのかな」
「だよな。ちょっとなあ」
 ライゾウも前足を組んでいた。そのうえで言葉を出す。
「信じられないよな」
「簡単過ぎるよね」
 タロはライゾウに話す。それは彼等から見てどうにもだった。


第四百六十五話   完


                   2012・2・15 
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