対決!!天本博士対クラウン
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第二十四話
第二十四話 弱点!?
エンペライザーの猛攻は続く。何処にこれだけのものが内臓されているのかわからない程破天荒な攻撃を六人に浴びせ続ける。
六人の攻撃は全く効かない。まさに無敵であった。しかも六人は生身の人間である。次第に疲れが溜まってきたのである。それが次第に目に見えてきた。
「まずいわね」
美奈子が仲間達の疲れを見て危惧を覚えだした。
「このままだと」
「そうね」
華奈子が美奈子のその言葉に頷く。
「あたしも。動きがちょっと」
「体力は温存した方がいいわよ」
真顔で双子の相棒に対して述べる。
「さもないと生体実験よ」
「わかってるわ」
強張った顔でそれに応える。
「下手をすればね」
「ええ。けれど」
といっても美奈子にもどうしていいかわからない。正直攻めあぐねていた。そこへまたしてもエンペライザーの足が来た。それは何とか前に出てかわした。
かわしたところで足の踵の方に来た。そこでふと気付いた。
「踵!?」
美奈子はふと気付いた。踵である。
「若しかしたら」
「どうしたの、美奈子」
華奈子が双子の姉妹に顔を向けて問う。
「急に顔が強張ったけれど」
「その理由はあるわ」
美奈子はその強張った顔で華奈子に応える。
「いい?皆」
今度は華奈子だけでなく皆に声をかけた。
「若しかしたら勝てるかも知れないわ」
「若しかしたら!?」
「ええ」
仲間達に対してこくりと頷く。
「物凄く難しいだろうけれど」
「それでもできるのね」
だが華奈子はその言葉に顔を向けてきた。
「それで」
「僅かな可能性だけれど」
そう断りはする。しかし。
「それでなきゃ他には可能性はないわ」
「わかったわ」
華奈子だけでなく他の仲間達もそれに頷いてきた。
「じゃあそれでね」
「有り難う」
美奈子は仲間達のその言葉に礼を述べる。メンバーが彼女のところに集まる。
「それじゃあね」
五人に声をかける。
「いいわね」
「了解」
「任せて」
五人は美奈子の言葉に応える。一か八かの勝負に出るつもりであった。
第二十四話 完
2007・4・4
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