| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

対決!!天本博士対クラウン

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二百三十四話


               第二百三十四話  博士はそれで
 エンペライザーと六人の戦いを見守る博士。ふとここで言うのだった。
「さてと、じゃ」
「どうしたんですか?今度は」
「エンペライザーは善戦しておるが」
 まずは戦局を見て言うのであった。モニターで相変わらず戦い続けている。
「それでもじゃ。万が一ということがある」
「万が一ですか」
「真の天才とはじゃ」
 そのIQ二十万の頭脳で話す。
「あらゆる事態を想定するものなのじゃ」
「あらゆるですか」
「そうじゃ。あらゆるじゃ」
 想定しているというのである。
「想定しているものじゃよ」
「じゃあどうするんですか?」
 小田切君はそこを尋ねるのだった。
「っていうかもう用意してあるんですよね」
「左様」
 まさにその通りだという。
「もう用意はしてあるのじゃ」
「じゃあエンペライザーをもう一機ですか」
 単純にそんなことを考えた小田切君だった。
「それともカイザージョーですか?」
「いや、どちらでもない」
 しかし博士はその双方を否定するのだった。
「こちらでものう」
「じゃあ何を用意してるんですか?」
「四足のロボットじゃ」
 それだというのである。
「それを用意してあるのじゃ」
「四足ですか」
「意外かのう」
「ええ、まあ」
 まさにその通りだと答える小田切君だった。
「博士ってそういうタイプのロボットも好きなんですね」
「ちょっと面白いロボットを見てのう」
 だからだというのである。
「それで開発したのじゃよ」
「面白いですか」
「形も面白いがかなり強い」
 強さも凄いのだという。博士のロボットはどれも戦略兵器クラスの戦闘力であるがその四足のロボットにしてもまさにそうだというのである。
「かなりじゃ」
「そんなにですか」
「まず一機で地球を吹き飛ばせる」
 そこまでだという。
「楽勝でじゃ」
「楽勝ですか」
「そうじゃ」
 とにかくまたしてもとんでもないものを開発してしまった博士であった。戦闘はまだ続きそうであった。


第二百三十四話   完


                 2009・11・2 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧