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魔法戦記リリカルウォーカー

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スケープゴート


スケープゴート

side ユウヤ
〜ミッドチルダ管理局病院〜



「ん・・・ここは?」


知らない天井・・・いや恐らくだがアースラの医務室か病院のどちらかだろう・・・
油断しすぎたようだな・・・転生者いや転生者と決まったわけではないが・・・隠れていることも考慮しながら行動すべきだったな・・・だがそれにしても簡単にプロテクションを破られてしっまた。いくら油断していたとはいえあんなにも簡単に破れるものか・・・・・・・・


「失礼します・・・」


看護士が入ってきたようだ。


「あれ?サトウさん目覚めたんですか!いま先生を呼んできますね。」


そう言って看護士は部屋を出て行った。
恐らく看護士がいるということは、どこかの病院なのだろう・・・・


「サトウさん!目が覚めたんですか、どこか調子の悪いとことかありませんか?」


恐らくこの病院の医師であろう白衣を着た三十歳代の男が話しかけてきた。


「あ、はい・・・特には・・・大丈夫です。それであのう・・・ここはどこですか、それと俺はどのくらい眠っていたのですか?」


「ここはミッドチルダの管理局病院だよ。確かほぼ一カ月くらい眠っていたよ。」



「い、一ヶ月もですか?」


「ああ、そうだよ。第一君が目覚めること自体が奇跡みたいなものなんだけどね。」


ということは、とっくに事件は終わっているのか・・・


「それと君の家族と管理局に君が目を覚ましたことを伝えておいたからね。」


「ありがとうございます。」


〜数時間後〜


「失礼するよ。ユウヤ執務官補」


どうやらクロノが来たようだ。


「わざわざお見舞い、ありがとうございます。クロノ執務官」


「ははは、部下のお見舞いをするのも、上司の仕事だろ・・・」


出会ってまったくと言っていいほど時間が経っていない俺とクロノでは、話がまるで続かない・・・


「そうだ。お礼を言わなければならなかったね。あの時は助けてくれてありがとう。」


「いえ・・・上司を護衛するのも部下の仕事ですから・・・」


「・・・」「・・・」


やはり話が続かない・・・そうだ、あの後事件がどうなったか聞いてみよう、もしかしたらあの金色の斬撃を放ったやつが誰なのかわかるかもしれないしな・・・


「クロノ執務官、俺が意識を失った後、どうなりましたか。」


「っ!話すことができないんだ・・・」


まさか本当に他の転生者が居て、そいつがアリシアを生き返らせて、事件が機密扱いになったのか・・・


「何か、まずいことでもあったんですか?」


「いや違う、管理局員で無い人に管理外世界で起きた事件の詳細を独断で教えては、いけない決まりなんだ。」


「は?どういうことですか。」


クロノの言っていることが本当なら俺は管理局員では無いと遠回しに、言っているようなことになる。


「すまない・・・君は管理局をやめさせられたんだ。」


「は?どういうことだよ・・・・・・」


「本当は話してはいけないんだが・・・あの金色の斬撃覚えているだろう・・・あれを放った奴の魔力量がSSS+だったんだ。それを欲した上層部が、映像を改変して君をスケープゴートにすることで彼の罪を無かったことにしたんだ。僕は抗議したけど上層部は聞く耳を持たなかったよ・・・」


「くっ!ありがとうございます。」


「ああ、僕にはこれくらいしか出来ないから・・・・それとこんなこと君に話しても意味はないと思うけど話しておくよ。彼いや神代仁はオリ主がどうとか良く独り言を言っていたよ。」


という事はやはり金色の斬撃を放った奴は転生者ということか・・・・

「じゃあ、僕はまだ少しだけ仕事が残っているから帰るね。」


「ありがとうございます。クロノ執務官」

数十分ほど軽い雑談をしてクロノは帰って行った。

クロノとの軽い雑談の中で少し気になる愚痴をクロノがこぼしていた。クロノが言うには、神代仁に会ってから母さんの様子がおかしいと・・・・クロノの話を聞く限り、たぶん洗脳系の能力ではなく女性限定のニコポを持っている可能性が高いと俺は考えている。それもとびきり強力なニコポを・・・・
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