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髑髏天使

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第四十六話 形変その二


「それだよね、これって」
「はい、そうです」
「それと考えたらいいんじゃないかな」
 こう老人に言うのだった。
「それだったら」
「では賛成ですね」
「うん、いいと思うよ」
 老人に対してにこりと笑って述べるのだった。
「僕は賛成だよ」
「どうも有り難うございます」
「僕はだけれど。皆はどうかな」
 子供は同胞達に問うた。
「皆はそれでいいかな」
「髑髏天使とは戦いたい」
「それはな」
「しかしだ」
 ここでそれぞれ言葉を出すのだった。
「相手が相手だ」
「放ってはおけないしね」
「仕方のないことだ」
「それならだ」
 こう話してだった。そうしてだった。
「やはりここはな」
「髑髏天使とは休戦ね」
「死神とも」
「はい、これで話は終わりですね」
 老人が話をまとめにかかった。
「それでは」
「ええ、それじゃあ」
「それでだ」
「決まりだね」
「それで百目」
 子供もここで話す。
「それでいいんだね」
「はい、まずは妖魔です」
 老人は子供の問いに答えた。そうしてであった。
「ですから。それで」
「うん、決まりだね」
「それでは皆さん」
 老人はまた話を変えてきた。
「この話はこれで終わりです」
「そうね」
「それで次の話は」
「話はこれで止めましょう」
 老人はその話はこれで終わった。しかしだった。
「私はこれで帰ります」
「帰るんだね」
「これで」
「はい、何処かに食べに行きます」
「ではだ」
「我々も」
 それぞれ話してだった。
「何か食べるとするか」
「それなら」
「何がいいかな」
「とりあえず私はです」
 百目がここでまた話した。
「湯豆腐を食べに行きます」
「あれをじゃな」
「はい、京都まで行きます」
 行き場所も話すのだった。
「そこに」
「南禅寺じゃな」
 老婆はその食べる場所も話した。
「そこじゃな」
「おわかりですか」
「京都で湯豆腐といえばそこだと聞いている」
「湯豆腐を食べられたことがあるのですか」
「いや、それがないのじゃよ」
「左様ですか」
「百目よ、それでなのじゃが」 
 老婆の口調が変わった。こんなことを言ってきたのだ。 
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