| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

髑髏天使

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四十六話 形変その一


                     髑髏天使
                  第四十六話  形変 
 魔神達はまた話をしていた。今彼等が話している場所は海の中だった。その青い海の中にいてそこで彼等の話をするのであった。
 老人がだ。最初に言った。
「それではなのですが」
「そうじゃな」
 老婆が最初に応えた。
「今の状況じゃな」
「妖魔達は我等に取ってもな」
「敵です」
 老人はまずはこのことを定義した。
「それは間違いありません」
「我等はただ戦いたいだけだ」
 黒人が話した。
「髑髏天使とな」
「しかしあの連中は違うな」
「そうね」
 男と女は妖魔について話した。
「この世に破壊と混沌をもたらす」
「そういうことだからね」
「僕達はこの世界を壊そうなんて思わないからね」
 子供はこのことを指摘した。
「そんなことはね。全然ね」
「そんなことは全く興味がない」
 青年が話した。
「そんなことに何の意味がある」
「そうだよね。それにだよ」
 子供はさらに話す。
「世界に破壊と混沌をもたらすって」
「私達もその中に入ってるわね」
 美女もこのことを話した。
「間違いなくね」
「それじゃあ話は決まってるよな」
 ロッカーだった。
「俺達はむざむざやられるつもりはないからな」
「そういうことだな」
 紳士は青年に同調した。
「ではだ」
「私達も戦う」
 中年男の言葉だ。
「そういうことですね」
「話は決まりでしょうか」
 老人は同胞達の言葉を聞いて述べた。
「これで」
「しかし」
 ここで言ったのは老婆だった。
「それはいいとしてじゃ」
「戦うのはですね」
「それはいい」
 老婆は妖魔と戦うそのこと自体はいいとした。
「しかしじゃ」
「髑髏天使のことですか」
「それと死神じゃ」
 彼のことも話される。
「あの二人はどうするのじゃ、一体」
「そうですね。とりあえずはです」
 老人は老婆の話を聞きながら話していく。
「休戦ということでどうでしょうか」
「休戦!?」
「休戦なのか」
「そうです、休戦です」
 また同胞達に話した。
「ここはです」
「休戦か」
「そうしてなのか」
「ここは」
「敵を一度に二つ持つのはよくありません」
 老人は戦略も話した。
「ですからここはです」
「敵を一つに絞ってそのうえで」
「戦う」
「それか」
「それでどうでしょうか」
 老人はまた言った。
「今のところは」
「戦略だったよね」
 子供が最初に応えてきた。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧