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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 飛び立つ光

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無名の有名人 №4

 
前書き
千冬のキャラ崩壊がおかしいです。可笑しいというよりもキャラ崩壊の次元を通り越してる可能性があります 

 
幻想郷、博麗神社上空

そこでは瞬きをする暇もないほどの間隔で二つの光が絶えずぶつかり合っている。
ぶつかり合う度に凄まじい音が響きあう。そこでぶつかり合っているの白亜の剣と悪魔の槍
雪片とスカーレット・ロンギヌスがぶつかる合う度に火花と衝撃波を生み出していた

「一夏一夏!」
「はぁああ!!」

ぶつかり合っているのは、戦乙女 織斑 千冬。魔法戦士 霧雨 閃輝。嘗ての家族同士がぶつかり合っていた
そしてお互いの持てる限りの力をぶつけ合っていた。再び槍と剣がぶつかり合い鍔迫り合いとなる

「一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏、(訳、待っていてくれ私の愛する一夏)」
「おいおい、こいつもう正気じゃねぇだろ!?こいつ最早狂気だろ!?」

そう言いながら閃輝は構わずに槍を振う。相手が正気ではないのなら、正常な思考が出来ない。ならやり様は幾らでもある、閃輝は狂気に囚われたフランと戦闘を繰り広げただけあって精神異常者との戦い方を心得ている。それにスペック的に考えてもフランよりに弱いからだ

「お兄様!そちらに攻撃が!!」

鍔迫り合いをしていると後ろからラウラの声が飛んできた。閃輝は空いている左手で腰に据えている冥神剣を抜いて、そのまま回転して千冬を吹き飛ばして自分に飛んできたビームを切り払った

「うっそ・・・ビームを剣で切り払った・・・?こんの非常識が!!」

束はそう言いながら、狂ったように全身に備え付けられている火器の銃口を解放して、フルバーストを掛けた。閃輝は素早くラウラのそばに移動して、スカーレット・ロンギヌスを上に掲げた

「「非常識?違うな、刮目せよ!!これが幻想郷の常識だ!!!」」

閃輝は自分の頭上でで槍を回し始めた、それは閃輝とラウラを包むように竜巻を形成していく。
その竜巻は束が放った攻撃を全て無効化し、反射して次の瞬間には異常なGが掛かったに潰れてしまう

「これが常識だなんて・・・いっくん・・・そこまで妖怪に毒されてるなんて・・・」

束は悲しそうな声を出して、あるボタンを押した。閃輝は槍を回していた手を止めて、竜巻を四散させた

「さぁって、そろそろ決着と・・・!?んだありゃ!!?」
「あ、あれは・・・!!!?」

閃輝とラウラは驚愕した。二人が見た物は、束と千冬が眩い煌びやかな光に包まれていたのだ。その光は二人にとって良く見た事がある物だった。それは神が力を解放したときに発生する光、神力の光だった。

「おいおい・・・神力ってなんであいつらが扱えんだよ。可笑しすぎる・・・」
「な、なぜあの二人が神力を・・・」

閃輝とラウラが困惑しているのを見て、不敵に笑う束と千冬

「その疑問に光を照らしてあげるよ。私は一時的にこの幻想郷に来てた、その時に覚えて術式にたった一つだけ、私の技術力で再現可能だった物があったんだよ。それが『吸収の契り』」

その術式の名を聞いた閃輝は納得した様な顔をした

「なるほどな、『吸収の契り』は名は悪いけど、その使い方は力を違う物へと供給させる術式。その力は自身の物とされ、完全に制御可能となる。それで篠ノ之神社の神の力を我が物にしたって訳か」
「そう言う事」

閃輝は少し拙いと思った。先程までは自分とラウラが完全に優勢だった。だがこれからはそうではない。それほどまでに神力は厄介なのだ、千冬と束が纏っている神力は非常に強大だ。その神力のせいで力の差がほとんど同一化されてしまっている。自分達が能力を有しているからと言っても、これは油断出来る状況ではない。本気でやらなければ

「ラウラ、俺達と奴らの実力差はかなり縮まった。これからは本気で殺す気で行くぞ。千加減は一切なしだ」
「解りましたお兄様、神力は偉大という訳ですな。ここまで実力を引き上げるとは・・・」
「無駄口はそこまでだ、行くぞ!!」

閃輝はこれまでより、より霊力を練り上げて最高純度の霊力を精製していた。そして常時能力を発動し、自身の速度を音速に引き上げた。ラウラは懐から香霖堂で購入した拳銃を取りだした。そこに霊力を集中させてから、トリガーを引いた。銃口からは霊弾が弾幕の様に溢れ出すように発射される

「へぇ・・・それだけなの?」

束は持っていた銃の引き金を引くと、神力でコーティングされた散弾が発射され、ラウラが放った霊弾を全て打ち消した。そして散弾の1発がラウラの頬を掠めて血が流れた

「!?私の霊弾を・・・これは、本気で行く必要がありそうだな・・・!!!」

ラウラは更に霊力の密度を上げて霊弾を放つ、束もそれに合わせて散弾を放つ。二人は自身の発射タイミングに合わせて閃輝には及ばないが高速移動を始めた。

「はぁあああ!!!」

閃輝は音速のまま身体を回転させて、その勢いのままスカーレット・ロンギヌスで千冬を横薙ぎで攻撃する。だが神力によって異常な恩恵を受けた千冬は、閃輝と同じ速度で反応して雪片で受け止めた。それに流石の閃輝も驚愕した

「(こ、こんなに強化されているのか・・・?)だがフランほどの力じゃないだけましだ!!」
「いいいぃぃぃいいいいいかぁぁあああああああ!!!!!」

千冬は大声と共に雪片を振り上げて槍を弾き返した。その時の腕力は、明らかに人間の物ではなかった。力だけで言えば、鬼と少し劣るぐらいのものであろう

「ふざけた位の強化だぜ!!」
「いぃぃぃいいちぃぃぃぃかぁぁあああああ!!!!!」

千冬はもうそれしか言えないのか、一夏と絶叫しながら閃輝に突撃する。閃輝は自身の速度を更に上げて対抗した。だがすぐに後ろを取られてしまった

「な、何!?音速を超えたのか!!?」
「かぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!」

千冬の雪片は閃輝に向かって振り下ろされた。閃輝は無理矢理体を捻って冥神剣で受け止めた、だが無理矢理過ぎた為か、多少身体が軋む音がした

「ぐっ!こいつ・・・!」
「一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物私の物」
「戯言抜かしてんじゃねぇ!!」

閃輝はなんとか千冬を弾き返して、魔法陣を展開する。その数は7つ!閃輝は懐から一枚のカードを取り出し宣言する

「これでどうだ!!『死速 終わる希望』」

そう宣言した途端に、閃輝の周囲に7つの魔法陣とは別に無数の魔方陣が瞬時に展開される。7つ魔法陣には霊力が充填され始めている。魔法陣の淵からは異常な量の赤と黒の弾幕が放出されていく

「ああ、私の一夏私の一夏私の一夏私の一夏私の一夏私の一夏」

千冬はブツブツと言いながらも、雪片で弾幕を切り払い閃輝に向かおうとするだがその時、魔法陣の一つからマスタースパーク並の太さを持つレーザーが放たれる。レーザーは途中で分裂し、細いレーザーとなりながら襲いかかる

「てぃいいやぁああああ!!」

千冬の気合の籠った一振りで驚くべき事が起きた。多数方向から襲いかかるレーザーを全て打ち消したのだ。だが閃輝は

「出し惜しみは無しだ!!6連全て持ってけ!!」

閃輝は残った6つの魔法陣から、レーザーを打ち出したが。それは分裂して一転集中砲火の様に千冬に向かっていく。その時、雪片が強い光を放ち始めた。そして千冬はスラスターを全開にしてレーザーに突っ込んだ。閃輝は血迷ったかと思ったが、千冬はレーザーに向かって雪片を突き刺した。そしてレーザーを全て四散させてしまった。

「な、何!!?」

千冬は暮桜の『単一能力 零落白夜』を発動させレーザーを無効化したのだ。閃輝は動揺からか動きを止めてしまい、それをラウラと戦闘していた束は見逃さなかった。

「待ってたよ、このチャンスをね!!」

束は神力を使用して、強固な防護壁を展開してラウラからの攻撃を全てシャットダウンした。束は閃輝に向かって神力で生み出した二つの白い槍を投げつけた。それに閃輝は反応出来なかったが狙いが甘かったのか、スカーレット・ロンギヌスと冥神剣を弾き飛ばして掌に深々と突き刺さった。

「ぐぁぁああああ!!」

掌からは血が溢れ出し槍を伝って流れ出す。閃輝は痛みに耐えながら、スカーレット・ロンギヌスと冥神剣を指にはめている『ファンタズム・ナイト』に収納した。まずはこの槍を何とぁしないと武器は使えない

「こんの程度で・・・」

閃輝は痛みに耐えながら槍を抜こうとしたが、その時槍から凄まじい電撃が巻き起こった。それは雷にも匹敵する程の威力だった

「ぐがぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

閃輝の絶叫が周囲に木霊する。ラウラはお兄様!!!!っと叫ぶ、電撃が収まると閃輝は口から煙を吐き出しながらもギリギリ意識を保っていた

「さっすがの意識の強さだね。でもそれが裏目に出たね」

束が指を鳴らすと、閃輝の背後に黒い十字架が展開された。閃輝はそれに吸いつけられる様に拘束された。腕は十字架に沿うように。十字架からは鎖が飛び出し、両腕と両足を動かぬように縛り上げた。

「準備は整った!!始めるよちーちゃん!復元を!!」
「始めろ束!!!」

その声と共に束、千冬そして拘束された閃輝の姿は球体上のバリアの様な物に隠された。それを博麗神社で見ていたレミリア、フラン、戦闘の邪魔になると行けないと境内に移動していた魔理沙と闇夜は言葉を失う 
 

 
後書き
ゆ「さあ、ハイパー次回予告タイムだよ!

囚われてしまった閃輝、そしてその閃輝の人生を狂わせようとする束と千冬

閃輝は全てを失っていく。何もかも

だがそこへあの男が遂にやってきた!

残された可能性、未来への希望。全てを掛けた作戦が今、発動する!!!

次回、IS 〈インフィニット・ストラトス〉 飛び立つ光

無名の有名人 №5」

???「・・・貴女の名前は・・・」 
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