スーパー戦隊総決戦
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第十八話 海辺の死闘その十
「いけーーーーーーーーっ!」
「ファミリーレジェンドフィニッシュ!」
家族の力を集めた攻撃は無敵だった。最早それは誰にも止められるものではなかった。八つの力が交差し合い敵を撃つのだった。
「いいな、皆」
「はい!」
ボウケンピンクがボウケンレッドの言葉に最初に応える。
「ここはあれですね」
「そうだ、デュアルクラッシャーだ」
まさにそれだというのだった。
「六人で決めるぞ」
「そうだな。ここはな」
「それが一番ね」
ボウケンブラックとボウケンイエローが頷く。
「あれしかないな」
「そうよね」
「さて、この戦いも終わりが見えてきたけれど」
「最後で決めないと意味がない」
ボウケンブルーとボウケンシルバーも言う。
「よし、やろう!」
「最後の攻撃だ!」
「アタック!」
ボウケンレッドが掛け声を挙げてだった。そうして。
ドリルヘッドにしてだ。それを放った。
「デュアルクラッシャー!」
「シュート!」
「おいラン!」
「わかってるわ」
ゲキイエローがゲキレッドの言葉に応えてであった。
「ここはあれよ」
「俺今ゾワゾワしてきたぞ!これまでになく!」
「これで終わらせる」
ゲキブラックも言う。
「最後にだ」
「はい、理央様」
ゲキグリーンはここでもゲキブラックに寄り添っていた。
「これで」
「さて、それなら」
「七人だ!」
ゲキブルーとゲキバイオレッドもここで言った。
「使う技は」
「あれしかないな、本当に」
「けれどこういう時には一番だな」
ゲキチョッパーは余裕の笑みさえ声に含ませていた。
「まさにな」
「そうよ、それじゃあ!」
「獣拳奥義、慟哭丸!」
七人が一斉に構えを取ってだ。今その最終奥義を放った。
「これなら!」
「どんな相手でも!」
「これでいい」
「ええ、これでね」
「全ては一つになった」
鏡の前に新たに三人の声がしてきた。
「二つの拳がここに」
「分かれていたがそれが」
「再び」
「ふむ、久しいな」
シャーフーがその三人に顔を向けた。マグ、カタ、ラゲクにだ。
「御主達もか」
「うむ、来た」
「気になってな」
「戻って来たと言うべきかしら」
「よく戻って来たな」
「確かにな」
他の拳聖達も三人に言ってきた。
「待っていたと言えばそれは皮肉に聞こえるか」
「しかし、それでもね」
「よく帰って来てくれたよ」
「全くだ」
そしてだ。こうも言うのであった。
「これで十人全員戻った」
「また仲良く修行をしましょう」
「十拳聖として」
「十拳聖か」
マグがその言葉を聞いてだ。感慨した言葉を出した。
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