スーパー戦隊総決戦
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第十八話 海辺の死闘その六
「それか」
「はい、さもないと健康に悪いです」
「安心しろ、俺野菜も大好き!」
ゲキレッドの返答はすぐであった。
「本当に何でも食う。だから大丈夫!」
「そうなのですか」
「御前はどうなのだ?」
「無論私もです」
ロンもにこやかに返す。
「栄養のバランスは考えないといけません」
「何でも残さずよく食べる!」
「好き嫌いはいけません」
何故か息を合わせる二人だった。そうしてだ。
そのままお互い拳を繰り出し合い闘っていく。闘いはそれぞれ激しさを増していっていた。
その中でだ。ガジャが言うのであった。彼はボウケンレッドと闘っている。
「ううむ、このままでは」
「どうするつもりだ?」
「埒があかん」
こうボウケンレッドに返す。彼の槍をその杖で受けながらだ。
「全く以てだ」
「では何をする」
「知れたこと。間合いを離して全員で必殺のエネルギーを放つ」
そうするというのだった。
「ここはそれが一番じゃ」
「そうか、わかった」
そこまで聞いて確かな声で頷くボウケンレッドだった。
「ならこちらもこちらでやり方がある」
「何っ、何故わし等の戦い方がわかったのじゃ」
ガジャはボウケンレッドの今の言葉に驚いた顔になった。愕然とさえしている。
「貴様等、心を読む術まで身に着けたのか!」
「自分で言ってるけれど」
「ねえ」
ゴセイピンクとゴセイイエローがそれに突っ込みを入れる。
「だからわかったんだけれど」
「心を読むとか以前よ」
「ぬうう、このガジャ一生の不覚!」
「前から思っていたがな」
リュウオーンが今更ながら歯噛みする彼に対して突っ込みを入れる。ボウケンピンクと戦いながらだ。そのうえで言うのであった。
「御主本当に一万年生きているのか?」
「何っ!?」
「作戦が成功したことはあるのか?」
実に遠慮のない突っ込みであった。
「一度もないのではないのか?」
「抜かせ、わしとてだな」
「いや、いつも失敗してるから」
「調べたら」
「ねえ」
戦隊の面々はおろか味方からも言われる始末だった。
「何か土壇場で失敗したり裏をかかれたり」
「俺達は最初から裏切るつもりだったがな」
「うむ」
ボウケンシルバー、ボウケンイエローと戦っているクエスター、ガイとレイはかつて彼を利用して巨大マシンまで奪ったことをここで言う。
「あの時はまさかな」
「ああまで見事に成功するとはな」
「ほら見なさい」
「今だって自分で言って」
「何考えてるのよ」
「おのれ、口惜しい!」
自分で言うガジャだった。
「かくなるうえは!全員で力を合わせ!」
「それは隠してここぞという時にするつもりだったのですが」
「だよな」
ヒラメキメデスとシュンプリングオルグがまた言う。
「全く」
「言ったから仕方ないにしても」
「ではだ。皆の者」
こう言ってであった。ガジャは強引に話す。
そしてだ。することはだ。
ボウケンレッドから間合いを離した。そうしてだ。
「さて、それではじゃ」
「よし、動きを合わせるか」
「それじゃあ」
他の面々もそれに続く。敵は全員固まって一応陣を組んだ。
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