スーパーヒーロー戦記
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第45話 黒き仮面
前書き
さぁて皆さんお待ちかねぇ!
いよいよスーパーヒーロー戦記第二部とも呼べるAs編が始まります。
更に増えるヒーロー達。強大になっていく悪の組織達に正義の鉄拳を叩き込め!
しかし、どうやら今回は一波乱あるご様子。のんびり鑑賞とはいかないようです。
果たして、この物語はどう転がっていくのか?
それでは、スーパーヒーロー戦記 As編! 始まります
時が経つのは早い物であり…
「高町なのはさん、退院おめでとうございます」
「有難う御座います」
此処海鳴病院の入り口前で担当していた看護婦が名残惜しそうになのはの手を握って言っていた。
今日はなのはの退院日である。重症を負い、此処に運び込まれてから丁度半年。長いようで短かったが。辛いリハビリもあった。しかしそのお陰もあってかなのはは一人で歩ける位にまで回復した。
それでもまだ多少激しい運動は避けるように言われており、普段の生活も多少はこなせる位ではある。
「退院したからって無理はしちゃ駄目ですよ。また傷口が開いちゃうかも知れないから」
「分かりました」
「それから、一人で家に帰れる? 何なら送っていくけど…」
「いえ、大丈夫です」
流石に其処までお世話になるのは少しあれなのでなのはは断り、病院を後にした。
半年振りの我が家だ。きっと家族も皆待ちわびてるだろう。
かく言うなのはも自宅に帰るのを心待ちにしていた。やはり自分の家に帰るのは良い物である。
等と思いつつなのはは自宅の玄関前に立ちインターホンを鳴らす。
【・・・・・・】
反応がない。
「……あれ?」
首を傾げつつ再びインターホンを鳴らす。
【・・・・・・】
やっぱり反応がない。
(あれ? 留守! 何で……)
なのはは必死に考えた。普通家族全員が家を放って置いて出かけることは滅多にない。だとすれば一体何故。
「あぁ!」
ふと、なのはは思い出した。それはつい1ヶ月前の事であった。
母桃子と父士郎の二人が見舞いに来たのだ。二人共元気になったなのはを見てとても嬉しそうだった。
そんな時、父士郎がなのはに言って来たのだ。
「なのは、実はなぁ。来月から皆ちょっと出かけないといけないんだ」
「何かあったの?」
「被災地の支援に行くことになったんだ。前のえぇっと……三毛猫の被害にあった国のね…」
父士郎よ、三毛猫ではなくミケーネである。そんな可愛い侵略者なら猫好きはどんとこいなのだが。
「それで、暫くなのは一人になっちゃうんだけど、何処か泊まれる宛てとかあるかい?」
心配そうに士郎が見る。本当ならなのはも連れて行きたいのだが生憎なのははこの状態だ。下手に連れて行けば返って傷に障る。多少心配だが置いていくしかない。
「大丈夫だよ。いざとなったら友達のアリサちゃんやすずかちゃんにお願いするし」
「そうか、なら安心だ。暫く一人になっちゃうけど、良い子にしてるんだよ」
「うん!」
なのはは元気良く頷いた。
それから時間は戻り現在に至る。それを思い出した時、なのはは激しく項垂れた。
「そうだった…あの時私あんな事言ったんだっけ…すっかり忘れてた…」
その場でガクリと膝をついて項垂れるなのは。だが、何時までもこうしている訳にはいかない。
何事もポジティブシンキングである。と、自分に言い聞かせながら、なのはは寝泊りできる場所を探す事にした。
「ん~っ、こうなったらアリサちゃんかすずかちゃんに事情を話して泊めて貰うしかないねぇ」
等と言いながらなのはがバニングス家に最初に向った。
だが、バニングス家の屋敷の門の前には大きく張り紙が張られていた。
【家族で旅行に行ってきますので居ません。○○日~○○日まで】
丁度自分が居る日はその半ばであった。
「りょ、旅行……」
こんな時に、であった。仕方なく今度は月村家に向ってみる。しかし、其処もまた同じであった。
だが、恐らく旅行と言うのは建前であり、きっと半年前の戦闘から逃れる為に一時避難をしたのだろう。
だが、だとしても今のなのはには非常に間が悪い結果となってしまった。
一瞬にしてなのはの中の希望が粉々に打ち砕かれた。
そんな思いがなのはの中にあった。
「ど、どうしよう…」
寝泊り出来る場所がない。しかも、自分は入院中だった為鍵も持ってない。その為家に入れない。
そして、友達の家も旅行中の為留守。このままだとその辺で野宿する羽目になる。
そんな悲しいのは嫌であった。と、その時だった。
「あ、そう言えば…」
なのははふと、思い出したかの様にポケットの中に手を入れる。中から取り出したのは住所の書かれたメモの切れ端であった。
そして、再び思い出す。
それは、一足先に病院を出る事になった八神はやてから貰ったものだ。
「もし何か困った事とかあったら家に来てな。私大概家に居るし」
「有難うはやてちゃん。でも、良いの?」
「ええのええの。なのはちゃんとはこうして知り合えた仲やし、困った時はお互い様って言うやん。それに、何時かのお礼もしたいしな」
笑いながらはやてがそう言っていた。
そして再び現在に戻る。
「はやてちゃん…居るかなぁ?」
また二人の様に居なかったらどうしよう。そんな不安があった。
だが、今更そんな事言ってられない。藁にも縋る思いでなのははメモ書きの通りの住所の場所へと向った。
其処に見えたのはそれなりに大きな二階建ての家であった。結構な稼ぎが無ければ住めそうにない。そんな感じの建物であった。
こんな所に住んでると言う事は、即ち八神はやては相等な上流階級なのだろう。
何だか自分の回りは上流階級が多い気がする。そんな事を考えながらなのははインターホンを押す。
「はぁい、今出ます」
声が返って来た。願ってた声であった。
やがて、扉を開いて車椅子に座ったはやてが現れた。
「あ、なのはちゃん!」
「こ、こんにちわ…」
嬉しそうに微笑むはやてとは裏腹になのは自身かなり恥ずかしそうに笑ってる。
「どしたん?」
「えっと…実は…」
なのはは事の経緯をはやてに話した。それを聞いたはやてはうんうんと頷く。
「そうなんか、大変やったなぁなのはちゃん。よっしゃ! それやったら家に泊まっても」
「え? だ、大丈夫なの?」
「平気平気、家私一人やから凄い退屈やったし、返って賑やかになって嬉しいもん」
「一人? お父さんとお母さんは?」
「居らへんよ…私がずぅっと小さい頃に星になってもうたからなぁ」
「あ…御免なさい」
途端に気まずくなる。聞いてはいけないことを聞いてしまったと思いハッとする。
だが、そんななのはを見てはやては大笑いする。
「こらこら、そないに暗い顔したらあかんよ! まずは家に上がろっ。なっ」
「う、うん!」
かくして、高町なのはは色々とあり此処八神家でお世話になる事になった。
病院で接したのと同じようにはやては明るくて優しい子だった。そんな子が幼い頃に両親と死別し、更に下半身が麻痺して車椅子生活を余儀なくされているなどとは悲しい事でもある。
そんな事をなのはは聞いてしまい、思わず涙してしまったのは記憶に新しい限りである。
だが、この時はまだ誰も知る筈がない。
それが、後に大きな運命の渦に巻き込まれて行くことになるのだが、この時はまだなのは自身まだ知らずに居た。
***
時刻は既に夜。夜の海鳴市の町を一人の青年が走っていた。とても息を切らせながら走っていた。何かから逃げるように必死に走っている。
「はぁ…はぁ…」
青年は必死に走る。走りながら青年は後ろを振り向いた。
後ろからは三人の者達が追っていた。白い布を全身に被り、宙に浮きながら青年を追いかけている。明らかに奴等が人間じゃない事は明白だった。
突如、白衣の男の一人が手を翳し、その手から稲妻を放つ。
「うわぁっ!」
咄嗟に青年はそれをかわす。かわした後には稲妻が地面に当たり抉れていた。恐ろしい威力であった。まともに食らえば命はない。
とにかく今は逃げる他無い。青年は必死に逃げ惑った。しかし、青年の周囲を三人の異形が取り囲んで逃げ道を塞いだ。
「ぐっ!」
「逃げても無駄だ、南光太郎! お前は改造手術を完了し、我等ゴルゴムの世紀王【ブラックサン】となるのだ」
白面の男がそう告げる。それに黒面の男と女が頷く。
「嫌だ! 俺は世紀王になんかなりたくない!」
「もう遅い、お前は既に人間ではないのだ! その証拠を見せてやる」
その時、青年南光太郎の体が宙に浮く。
「うわっ! 何だこれ!」
ジタバタもがくもどうにもならない。そしてそのまま光太郎の体はとあるビルにあった電光板に叩きつけられた。
激しい火花が辺りに飛び散り激痛が走る。
「うわあああああああああああああ!」
苦痛に叫ぶ光太郎の前に三人の異形が現れる。
「キサマも知っただろう。貴様は数万ボルトの電流を浴びても死なない体を得た。貴様は人間を超えた存在。即ち改造人間となったのだ! 後はキサマの人間の記憶を消去し、我等ゴルゴムの世紀王ブラックサンとなるだけだ!」
「じょ、冗談じゃない! そんなの…そんなの俺はなりたくない!」
よろけながら立ち上がる光太郎。だが、状況は最悪でもあった。
「駄々をこねては困りますよブラックサン。貴方には我等ゴルゴムの宿命を背負っているのです。さぁ、大人しく我等ゴルゴムの元へと帰るのです」
三人の異形が近づく。光太郎は必死に逃げようとするも、此処はビルの屋上。逃げ場所はない。
万事休すかと想われたその時だった。
「はぁっ!」
突如叫びと共に三人に向かい誰かが切り掛かってきた。三人の異形は飛びのき離れる。その隙に光太郎にその切り掛かってきた人物が舞い降りてきた。
それは少女であった。金髪の赤い瞳をした少女が光太郎を助けてくれたのだ。
「き、君は?」
「説明は後で、今はとにかく逃げます。私に捕まってください」
「って、どうやって?」
疑問を抱く光太郎を他所に少女は光太郎の腕を自分の肩に回して担ぐ。そして、空へ飛び上がってしまったのだ。
「うわわぁっ、何だこれ? どうなってんだぁ?」
「あんまり暴れないで。バランス取り辛いから」
「あ、御免…」
言われたので大人しくなった光太郎。
「おのれ、逃がすな! ブラックサンを捕えろ!」
「あの小娘はどうします?」
「我等の姿を見た以上生かしてはおけん。殺せ!」
三人の異形がすぐさま光太郎と少女の追跡を行った。
その時、二人は人気のない工業地帯に下りてきていた。
「はぁ…た、助かった…有難う」
「無事で何よりでした。それで、あの人達は何者なんですか?」
「分からない。只、奴等は自分達をゴルゴムって言ってた」
光太郎が知ってるのはそれ位だった。それを聞いたフェイトは考え込んだ。
(ゴルゴム? 聞いた事ない組織だ。また新たな組織が活動を始めたって言うの? 一体この星にはどれだけの組織が…)
フェイトが思慮していた時、三人の異形がまた現れた。
「見つけましたよブラックサン!」
「また出た!」
「貴方は逃げてください! 私が食い止めます!」
光太郎を守ろうと少女は立ち塞がる。
「って、君も危ない! 奴等は人間じゃないんだ!」
「分かってます。でも、そんな奴等と戦わないといけないんです!」
「娘、何故我等ゴルゴムの邪魔をする?」
異形が語り掛ける。それに対し少女は持っていた鎌を振り切り語った。
「私は、時空管理局嘱託魔導師、フェイト・テスタロッサ! 貴方達の行いは違反行為です! すぐに停止してください。抵抗する場合は拘束します!」
「時空管理局だと? ふん、それがどうした? 我等にとっては時空管理局など赤子同然よ」
フェイトを前に三人の異形は並び立つ。
「待てダロム、ビシュム。こんな小娘俺一人で充分だ。お前達はブラックサンを!」
「了解した」
黒面の男を残し二人が飛び上がろうとする。
「待ちなさい!」
それを追おうとフェイトが飛び上がった。だが、その進路を黒面の男が塞ぐ。
「キサマの相手は私だ!」
「くっ!」
フェイトは咄嗟にバルディッシュを振るった。金色の刃が黒面の男目掛けて飛んで行く。しかし、その一撃も男の腕を切る事なく立ち止まった。
「え?」
「弱い!」
音が吼えて、拳を放った。咄嗟に防御結界を張ったがそれごとフェイトを吹き飛ばす。
「あぐっ!」
「我等ゴルゴムを見た以上生かしてはおけん。殺せバラオム!」
「分かった」
まだ態勢を立て直せないフェイトに向いバラオムの連続した攻撃が降り注いだ。その全てが拳による打撃だったのだ。
それをバルディッシュで必死に防いでいるものの、衝撃は凄まじかった。自慢のスピードで撹乱したかったが、そんな事をすればその隙に青年が連れて行かれてしまう。
青年の護衛と言う錘がフェイトの足を鈍らせてしまったのだ。
そして、そんな足かせをした状態で倒せる程、バラオムは甘くはなかった。
(つ、強い…今までの怪人達よりも、遥かに強い…)
今までフェイトが戦ってきたショッカーの怪人達とは比べ物にならない強さを有していた。そして、その拳を何度も受け続けてきたせいかそのバルディッシュの真ん中にヒビが入り始める。
「ヒビ! そんな……」
「隙を見せたな! 貰ったぞ!」
「!!!」
そのヒビに向かい拳が放たれた時、フェイトの持っていたバルディッシュは真ん中から真っ二つに折れてしまった。
「あっ!」
「トドメだ!」
驚愕したその一瞬を突くかの様に、バラオムの拳が叩きつけられる。
まともにそれを食らってしまったフェイトはそのまま地面に叩きつけられた。
例えバリアジャケットを纏っていたとしてもその衝撃は体全体に行き渡っていく。幼い少女ではそれで起き上がるのは無理があった。
「君!」
地面に叩きつけられたフェイトに向い光太郎が駆け出す。
だが、其処に来てまたしても光太郎の体が宙に浮く。
「うわっ!」
「ブラックサン。お前の捕獲は後回しだ。まずはこの娘の始末を優先する!」
白面の男ダロムがそう言い光太郎を付近の建物へと投げ飛ばした。
投げ飛ばされた光太郎は壁を突き抜けて建物内へと叩き込まれてしまった。
「さぁバラオム、さっさとその娘を始末しろ」
「分かっている」
降り立った二人の前でバラオムは地面に叩きつけられ身動き取れないフェイトの前に立つ。そしてそのか細い首に太い腕で掴み持ち上げる。必死に外そうともがくが子供の力でどうこう出来る領域じゃない。
寧ろ相手からは無駄な足掻きとしか捕えられない光景であった。
そのまま徐々に首の絞まる力が強まっていく。フェイトの顔色が徐々に青ざめて行った。
「あぐっ…あ…」
「我等ゴルゴムの崇高なる目的を邪魔する者は何であれ死あるのみだ!」
少女の腕がだらんと下がったのを確認し、そのまま彼女の首をへし折ろうと腕に力を込める。
だが、その時、バラオムに向かい何かが突進してきた。凄まじい衝撃であった。
「ぐおぉっ!」
「何っ!」
突然の出来事に驚く三人。その三人の前に映っていたもの、それは動けないフェイトを抱えて立っている黒い姿をした異形であった。
全身黒い鎧で覆われその目は真っ赤になっている。
「こ、これは…これが、俺の姿…なのか?」
光太郎は無我夢中で飛び込んだ為に分からなかったが今ならハッキリと分かる。その姿は明らかに人間のそれじゃない。
「う…うぅ…」
「君、大丈夫か?」
ふと、抱き抱えていたフェイトが意識を戻したようだ。朦朧とする視界のままフェイトは自分を抱き抱えている者を見た。
「ラ…ライ…ダー…」
「ライダー…俺の姿がそうなのか?」
問おうとしたが、そう呟いた後、またフェイトは気を失ってしまった。光太郎はそっとフェイトをその場に置き、三人の前に立つ。
「おぉ、ブラックサン! 真の姿になったのだな?」
「俺はブラックサンではない!」
三人の異形を前に光太郎は構えた。力強く、また悲しみを感じさせる構えでもあった。
「俺は…俺は! 仮面ライダー! 仮面ライダーBlackだ!」
「仮面ライダーBlackだと!?」
「そうだ、俺はお前達ゴルゴムの野望を打ち砕き、人類を守る!」
仮面ライダーブラックは叫んだ。そして空高く飛翔し、三人の異形目掛けて急降下にキックを放った。
三人は蜘蛛の子を散らすようにその場から退散する。其処へキックが叩き込まれる。
ブラックの足はコンクリートの地面を抉り周囲にクレーターを作った。それだけでもかなりの破壊力であった。
「あ、消えた…」
どうやら三人の異形は逃げていったようだ。一先ず安心であった。
そう確信し、光太郎は変身を解く。そして、自分の手を見た。
(あいつらの言う通り。俺の体はもう人間の体じゃない…俺は人間を超えた化け物になってしまったんだ)
ふと、光太郎は気を失ったフェイトに近づく。
そっと彼女を抱き抱えて向った場所は近くの公園であった。其処のベンチにそっと彼女を寝かせる。
「御免よ。僕と一緒に居たら君も危険な目にあってしまう。だから僕は行くよ」
これ以上自分が彼女の近くに居れば彼女もまた狙われる。光太郎はそう判断し、フェイトから離れていった。
公園の離れに行くと其処には一台のバイクが止まっていた。緑を基調としたバイクである。
「バトルホッパー!」
光太郎はそのバイクの名を呟き、それに跨る。
アクセルを回し、光太郎は漆黒の闇の中へと消えていった。
***
どれくらい経った後だろうか、フェイトが目を覚ますと其処は見知らぬ公園であった。そして、其処には彼女の身を案じたアルフとユーノ、そしてクロノの三人が居た事を。
「み、皆…」
「フェイト、無事で良かったよ」
「怪我はないか?」
アルフが涙目になっておりクロノもフェイトの身を案じてか尋ねる。
「うん、大丈夫。仮面ライダーが助けてくれたから」
「ライダーって、本郷さん? それとも一文字さん?」
「えぇっと…どっちだったけ?」
ぼんやりだった為に覚えていない。それが真相であった。
「分からないなぁ。もしその二人のどちらかだったら普通君だけを置いていく事はないだろう?」
「そうですよね…あ、さっきの男の人は?」
「誰だい? それ」
フェイトは起き上がって辺りを見回す。だが、誰も居ない。どうやら青年は無事に逃げられたのだろう。そう思いたい。
「それにしても、フェイトのバルディッシュ…かなり酷くやられたね」
「うん、御免ね…バルディッシュ」
フェイトの前には真っ二つに折られボロボロになったバルディッシュがあった。これでは暫く戦えそうにない。
「とにかく、今は一旦アースラに戻ろう。君が遭遇した出来事についても聞きたいし、念の為検査もしておこう」
「うん」
フェイトは頷いた。帰る途中、フェイトは再び自分を助けてくれた謎の仮面ライダーを思い出した。
「あの仮面ライダー…さっきの男の人と同じ声だった気がするけど…一体誰だったんだろう?」
考えるフェイト。だが、幾ら考えても分からない物は分からない。
真相はまだ解明されてはいないのだから。
つづく
後書き
次回予告
光太郎を改造した組織、ゴルゴムは恐るべき組織であった。
光太郎はこの組織から人類の平和を守る為、敢然と戦いを挑むことを決意する。
次回「変身、仮面ライダーBLACK」お楽しみに
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