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スーパー戦隊総決戦

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第十七話 決戦の場へその十

「即席で何か作るか?」
「しかしそれでも向こうに勝てるかどうかわからんぞ」
「向こうはあれも戦いのうちじゃからのう」
 シタリの口調は少し忌々しげだった。
「さて、どうしたものか」
「じゃあここはそのまま戦うしかないの?」
「そうなるかのう」
 シズカとガジャが話す。
「ここは」
「何よ、それ」
 シズカはガジャの言葉に思い切り嫌そうな顔になる。
「この稲妻真実の名乗りを聞きたくないっていうの!?」
「そうよね。この本山梓の名乗りもよ」
 フラビージョも言う。
「聞きたくないなんて何なのよ」
「そうよ、名乗ってあげるわよ」
「だから御前等もう少しひねろ」
「丸わかりじゃない」
 ゴーオンゴールドとゴーオンシルバーが突っ込みを入れる。
「そもそも御前等これからどうするんだ?」
「自分達の国作っても芸能活動するの?」
「当然よ」
「絶対に辞めないわよ」
 こう返す二人だった。
「アイドルみたいな楽しい仕事辞めるものですか」
「ずっと続けるわよ」
「気持ちはわかるわ」
 アバレイエローが二人の言葉に頷く。
「アイドルって中々いいのよね」
「そうですか?私はあまり」
 ボウケンピンクはアバレイエローのその言葉には首を捻っていた。
「ああした世界は」
「そう?凄くいいけれど」
「ねえ」
 ゴーオンイエローとゴーオンシルバーは賛成派だった。
「アイドル最高じゃない」
「ユニットなんか特にね」
「その通りでおじゃる」
 ケガレシアもにこやかに賛成する。
「アイドルこそは乙女の夢であり憧れでおじゃるよ」
「まあ突っ込まないでおくか」
「そうだな」
 ゲキバイオレットとゲキチョッパーがひそひそと話す。
「とりあえず美人なのは確かだしな」
「お笑いに近いけれどな」
「お笑いだけ余計でおじゃる」
 しっかりと聞いている本人だった。むっとした顔で言う。
「わらわ達はこれでも常に大真面目でおじゃるよ」
「絶対嘘だ」
「嘘しか聞こえないんだけれど、今のは」
 マジレッドとマジシャインが速攻で突っ込みを入れた。
「あんた達いつもふざけてるじゃないか」
「今回の戦いでもかなりいい加減だったじゃないか」
「いい加減だと?」
「聞き捨てならないぞ、それは」
 クエスター二人が反論する。
「俺達は真面目に俺達の国を作ろうとしている」
「それの何処がいい加減だ」
「つまりあれですね」
 ここでアスカが言う。
「天然なんですね」
「御前が言うな!」
 リュウオーンが怒りの声をあげる。
「おのれ、最早勘弁ならん!」
「最初からそのつもりはなかったが」
「もう容赦はせぬ!」
 チュウズーボとマンバルバが叫ぶ。
「さあ、戦隊の面々よ」
「覚悟はいいか!」
「そうねこの現役アイドルが相手をしてあげるわ」
 ハリケンブルーが言う。
 
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