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スーパー戦隊総決戦

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第十七話 決戦の場へその四

 そしてだ。また言うのだった。
「それじゃあ須磨の砂浜に」
「そこで戦ってそれで」
「聖杯の行方を決める」
「よし、行くぞ」
 お互いに顔を見合わせる。そうしてであった。
 彼等は須磨に向かうことになった。最後の戦いの為にだ。
 しかしであった。この神戸でもだ。彼等はその最後の戦いの前にだ。また美味しいものを食べに行くのだった。やはりそれであった。
 今は明石焼きの店の中にいた。その和風の店の中にいるのは戦隊の面々だった。そのうえで皆で笑顔でその明石焼きを食べるのだった。
 その所謂たこ焼きをだし汁に入れたものを食べながらだ。皆で食べながら笑顔で言うのだった。
「美味いな、これも」
「そうよね、たこ焼きとはまた違って」
「これもまた何ていうか」
「美味しいよね」
「そうだよな」
 皆笑顔でそれを食べながら話すのだった。
「これが神戸の味か」
「あとこのカレーも美味しいし」
「そうだよな」
 カレーもあった。だがそのカレーには普通の肉は入ってはいない。すじ肉であった。それが入っているカレーもまた喜んで食べているのだった。
「美味しいよな」
「こうしたカレーもあるの」
「美味しいよね」
「そうだよな」
「ああ、美味い」
 カレーも満足しながら食べる。そしてだ。
 そのカレーも明石焼きも次から次に食べていく。店は盛況だった。
 その中で爺やが言うのだった。
「それではだ」
「はい、それではですね」
「これから」
「須磨に行く」
 流石に爺やはこのことを忘れてはいなかった。
「腹ごしらえの後でだ」
「何か凄い楽しみだな」
「っていうか戦いの後で海で泳ぐのもいいし」
「あそこにも水族館あるしね」
「あそこの水族館もいいんですよ」
 お魚博士は魚の話になるとすぐに陽気な顔を見せる。
「淡水産のものも一杯いて」
「何かかなりよさげよね」
「そうだな」
 モネとアグリがそれを聞いて顔を見合わせて言う。
「ハイドのテリトリーになるけれど」
「水族館も楽しい場所だからな」
「そうですね。茂の情操教育にもいいですし」
 天知博士はその点からいいというのだった。
「それではですね」
「そうだな。水族館はいい場所だ」
 やはりハイドも出て来た。
「皆で行くといい」
「それに私何か」
「どうしたの?」
 アラタはエリが少し困ったような顔になっているのに気付いた。
「何かあったの?」
「泳ぐと水着になるじゃない」
「ああ、そういえばそうだったね」
「何かそれいつもの気がするし」
 その困った顔をさらに首を傾げさせての言葉だった。
「それより水族館の方がね」
「いいんだ」
「水着になるのって恥ずかしいしね」
「そうよね。私もね」
 七海もエリのその言葉に頷く。
「何かことあるごとに水着になってる気がするし」
「それ私も」
「私もよ」
 らんるとランもだというのだ。
「何か水着になるのって」
「多い気がするのよ」
「菜月ちゃんもだし」
 彼女もであった。
「何でかな。あまりなってる気はしないのに」
「それってこの世界だけの話か?」
 真墨がこうその彼女達に突っ込みを入れる。
 
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