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ドリーミング

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第三章

「人類白痴計画!人類は滅亡するんだ!」
「子供の頃の思い出ですよね」
 トールは冷静に述べた。
「積み木遊びって」
「ええ、絶対にね」
 百地もそうだと答えた。
「それは」
「そうですよね」
「けれどね」
「それがですね」
「あの人の場合はね」
「人類滅亡ですね」
「兎に角何があってもね」
 気場屋死はというのだ。
「人類滅亡だから」
「辿り着く答えは」
「だからね」 
 それでというのだ。
「子供の頃を思い出す夢も」
「人類滅亡になるんですね」
「もう頭の中にそれしかないと」
「とあることが」
「ドリーミングもね」
「同じですね」
「エドガー=ケイシーは予言者で有名だけれど」 
 夢を見て予言していた彼はというのだ。
「実際どれだけ当たったか」
「わからないですね」
「すぐに忘れる夢もあるし」
 見てというのだ。
「人類は滅亡するっていう予言も」
「一九九九年に」
「エドガー=ケイシーはそう予言したとも言われているけれど」
 ノストラダムスの様にというのだ。
「けれどね」
「もう二十一世紀ですから」
「外れてるわ、ノストラダムス共々ね」
「ではあの人は外れるものに必死になっていますね」
「人類滅亡と言ってね」
「ああした風にですね」
「そうよ、あの人にとっては夢もね」 
 これもというのだ。
「人類滅亡の序曲なのよ」
「何が何でも滅亡ですね」
「そう、そんな人もいるのよ」
 世にはというのだ。
「まあそうした人と思って見てね」
「そうすればいいですね」
「ええ、騒ぐだけだからね」
「そうですね、他はないですね」
「夢を見ても箸が転がってって人もいるのよ」
「わかった!人類は滅亡する!」
 見れば彼は丁度牛丼を食べていた、そうして人類滅亡と喚いていた。トールはそんな彼を見て黙って頷いた。そして相手にしないのだった。


ドリーミング   完


                    2025・1・13 
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