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屋台の楽しみ

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第二章

「僕もご一緒させてもらいますね」
「一緒にラーメン食べてですね」
「飲みましょう」
「それでは」
 笑顔で話した、そしてだった。
 アフターは二人で楽しむことにした、繁華街の屋台が集まっているところに行ってそうしてだった。
 豚骨ラーメンもおでんも他のものも楽しんでだった。
 酒を飲んだ、牧村はその中で尾上に言った。
「楽しいですが守ることはです」
「マナーはですね」
「守らないとです」
「やっぱり駄目ですね」
「おトイレはちゃんとです」
 それはというのだ。
「近くの公衆で」
「いつも混んでますね」
「ですがそこで。そして吐くのもです」
「外では駄目ですね」
「はい、そして他のお客さんにも絡まない」
「マナーを守ることですね」
「人としての」
 最低限のというのだ。
「そうして楽しみます」
「屋台は」
「そうです、ですから」
 それでというのだ。
「そうしたことを守って」
「出張の間はですね」
「屋台を楽しみましょう」
「そうしてきたつもりですし」
 尾上は酒で真っ赤になっている顔で応えた。
「これからも」
「はい、楽しんで下さい」
「そうしていきます、じゃあもう一軒」
「今度は何処に行きますか?」
「揚げもので」
「それでは」 
 明るく話してだった、そして。
 尾上は牧村と共にこの日も屋台を楽しんだ、そうして出張の間マナーを守ってそうしていった。そして地元に帰ったが。
 暫く妻に言われダイエットに励むことになった、だがそれでもまた行きたいと思うのだった。


屋台の楽しみ   完


                   2025・2・24 
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