ドリトル先生の長崎での出会い
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第十幕その五
「日本ではあまり考えられないけれどね」
「結構以上にどうでもいいよね」
「日本だとね」
「キリスト教の宗派の違いって」
「仏教でもそういうところあるしね」
「今は僕もそうした考えになっていて」
それでというのです。
「天主堂にもね」
「行けるね」
「普通に」
「そしてお祈りも出来るね」
「そうだよ、そしてね」
そうであってというのです。
「蝶々さんはキリスト教に改宗していたけれど」
「どの宗派かな」
「そういえば気になるね」
「そのこともね」
「プッチーニさんはイタリア人でね」
だからだというのです。
「宗派はカトリックだったと思うけれど」
「そうだよね」
「イタリアはまさにカトリックのお膝元だからね」
「バチカンがある」
「そうした国だからね」
「プロテスタントはね」
イタリアではというのです。
「殆どね」
「信者さんいないよね」
「あの国は」
「スペインやポルトガルもそうだけれどね」
「イタリアは言うまでもないね」
「そうだからね」
だからだというのです。
「プッチーニさんもカトリックだったと思うけれど」
「蝶々さんはどうかな」
「あの人は」
「アメリカって元々プロテスタントの国で」
「当時は今よりプロテスタントが主流だったね」
「だからね」
そうしたお国だったからだというのです。
「中尉もね」
「プロテスタントだね」
「その可能性が高いね」
「やっぱり」
「そうなるね」
「ワスプって言葉があるけれど」
先生はこの言葉も出しました。
「WASPって書いてね」
「アメリカは最初イギリスからの移民の人達が建国して」
「プロテスタントの人ばかりだったから」
「清教徒の人達がね」
「ピルグリム=ファーザーズだね」
「ホワイト、白人でね」
そうであってというのです。
「アングロサクソンで」
「そしてプロテスタント」
「そうなっていて」
「宗教はプロテスタント」
「それがアメリカの主流だったね」
「だからマッカーサー元帥は実は当時のアメリカで主流でなかったんだ」
日本で有名なこの人はというのです。
「あの人はケルト系でカトリックだったからね」
「そうだよね」
「ケネディさんもアイルランド系でカトリックで」
「カトリック最初の大統領って言われたね」
「当時そのことも話題だったね」
「そうだったから」
だからだというのです。
「中尉の宗派も」
「何だったか」
「プロテスタントだね」
「あの宗派だね」
「その可能性が高いね」
「そう考えているんだ」
先生としてはです。
ページ上へ戻る