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八条学園騒動記

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第七百八十八話 勉強することその七

「一切信じないでそれどころか馬鹿にして」
「そうなって」   
 それでというのだ。
「今更ね」
「そう言うんだよね」
「しかも自分が悪いとはね」
 その様にはというのだ。
「思わないのよ」
「だからね」  
 スターリングはそれでと話した。
「何で誰も教えてくれなかったんだって言うんだよ」
「教えなかった人が悪いってことね」
「皆駄目だって必死に言ってもね」
「そうなるのよね」
「これがね」
「そんな馬鹿助けても無駄よ」
 ペリーヌはきっぱりと言い切った。
「もうね」
「幾ら助けてもね」
「同じだしね」 
 スターリングも蝉玉も冷めた口調で述べた。
「反省してないし」
「同じことの繰り返しよね」
「というか手遅れになってると思うし」
「その時点で」
「最悪何もかも取られてもね」
 それでもとだ、ペリーヌは話した。
「気付かないし」
「もうそうなったらね」
 トムは言った。
「白痴と同じだね」
「レベル的にね」
 ペリーヌも否定しなかった。
「一応普通に暮らしていても」
「それでもだね」
「実はもうその知能は」
「白痴と変わらなくて」
「自分に何があってもよ」
 それでもというのだ。
「全くね」
「気付かないね」
「そんなのもいるし」
「泣き叫びもしないね」
「もうね」
 それこそというのだ。
「何があってももよ」
「気付かないね」
「鈍感なんじゃなくて」
「本当に何もわからない」
「人並みの知能すらね」
「ないんだね」
「そんな連中もいて」
 そうであってというのだ。
「例えば物価が物凄く上昇して」
「インフレになって」
「生活が苦しくなってもね」
 そうなろうともというのだ。
「気付かなくてよ」
「変な政策をやる政府を支持したりするんだね」
「カルト教団に家も家族も全部取られても」
 そうした話はこの時代でもあることだ、財産も家族も怪しい教祖に水から差しだす様な輩もいるのだ。
「全くね」
「すってんてんになっても気付かない」
「そんなレベルの馬鹿もね」
「余の中いるね」
「泣き叫ぶのも本物の馬鹿だけれど」
 騙されて破滅した結果だ。
「それすら気付かない」
「もっと酷い馬鹿もいるんだね」
「ここまで馬鹿になると」
 それこそというのだ。
「本当に白痴同様で」
「どうにもならないね」
「誰が何をしてもね」
「助けられないね」
「神様仏様でないと」
 人より遥かに高位の存在でなければというのだ。 
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