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金木犀の許嫁

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第五十三話 家に帰ってその十二

「出来ればいい」
「そう思うことがいいですよね」
「あんな夢やこんな夢とです」
「夢も沢山持って」
「実現する為にです」
「九十九パーセントの努力と」
「そこで一パーセントの閃きがありますと」
 その両方が重なり合えばというのだ。
「実現しますので」
「だからですね」
「出来ると思うことです」
「それが大事ですね」
「まずは」
 こう真昼に話した。
「そこからです」
「科学も同じですね」
「科学は使い方を誤ると災厄になりますが」
 しかしというのだ。
「正しく使うとです」
「素晴らしいものになりますね」
「人類の光になります」
 そうなるというのだ。
「希望にも」
「科学は素晴らしいものですね」
「ですからしっかりと学ぶべきで学ぶと今のものはです」
「科学の知識や技術は」
「絶対ではないこともです」
「わかりますね」
「むしろ今の科学の知識や技術を絶対と言うことは」
 それはというのだ。
「まことにです」
「非科学的ですね」
「これ以上はないまでに」
「そうなのですね」
「非科学的でも悪ではないです」
 幸雄はこの考えを否定した。
「科学は正義か悪かというのはです」
「また違いますか」
「そうなのですから」
「非科学的でもですね」
「悪かというと」
「違います、ですが今の人類社会は科学文明であり」
 そうであってというのだ。
「立場のある人があまりに非科学的ですと」
「よくないですね」
「そして科学を謡うなら」
「今の科学の技術や知識で未来を否定しないことですね」
「そうです」 
 絶対にというのだ。
「人類文明を否定するに等しいです」
「無駄であって」
「そこまで愚かとです」
 その様にというのだ。
「言えます」
「そうですか」
「そして」
 さらに言うのだった。
「忍者はこれまでもそうでしたしこれからもです」
「科学を学ぶべきですね」
「そうしてです」
「忍術に活かしますね」
「そうしてです」
「よりよい忍術ですね」
「それを生み出していくべきです」
 まさにというのだ。
「私達は」
「幸雄さんもですね」
「私も忍術を嗜んでいますので」
「だからですね」
「科学を学び採り入れ」
 そうしてというのだ。
「進歩していきます」
「そしてサイバー忍者にもですか」
「なればいいです」
「そうですか」
「そうしたことも考えています」 
 笑顔で話してだった。
 幸雄は四人の家族を案内する様に家に帰った、そして家ではゆっくりと休んだのだった。


第五十三話   完


                   2024・12・8 
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