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ハッピークローバー

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第百五十九話 豚汁その十二

「それでね、それでね」
「それで?」
「いや、今マッコリ飲んで」
 そうしてというのだ。
「さっき濁酒飲んだのよ」
「そうしたの」
「それで思ったのはね」
 それはというと。
「やっぱり同じね」
「濁酒とマッコリは」
「あまり違わないわ」
「お米のお酒だしね、どっちも」
「だからね」
 その為にというのだ。
「本当にね」
「変わらないのね」
「あらためて思ったわ」
「そうよね、本当に原料のお米の種類が違うだけで」
 留奈もどちらも飲んでから話した。
「お米はお米だしね」
「それで造ってるからね」
「だからね」
 それでというのだ。
「同じね」
「味も飲み具合もね」
「そうよね」
「本当にね」
 こう言うのだった。
「両方飲んだらわかるわ」
「よくね」
「いや、甘いから」
 かな恵は両方の酒の味の話もした。
「どんどん飲めるわ」
「どっちも飲みやすいのよね」
「私清酒も好きだけれど」 
 かな恵はマッコリをどんどん飲みながら話した。
「濁酒それにマッコリもね」
「好きなのね」
「だから嬉しいわ」
「私も好きよ、ただかな恵強いお酒好きよね」
「あれっ、そう?」
「だっていつもストロング系どんどん飲むから」
 このことをだ、留奈は指摘した。
「だからね」
「ストロング系は九パーセントだからね」  
 アルコールの度数がというのだ、かな恵はそれでと返した。
「別にね」
「強くないの」
「私にとってはね」
「いや、ストロング系はぐいぐい飲めるから」
「沢山飲むから」
「特にかな恵はね」 
 今はマッコリをそうして飲む彼女に話した。
「そうだから」
「お酒好きって言うのね」
「ええ、実際に好きよ」
「大好きよ」
 完全に肯定する返事だった。
「本当にね」
「やっぱりそうよね」
「基本お酒なら何でも飲むしね」
「そうよね」
「それで今もね」
「マッコリ飲んでね」
「濁酒も飲んでるわ、後でね」
 かな恵はさらに言った。
「ビールもね」
「飲むわね」
「ええ、ビールも好きだしね」
 だからだというのだ。 
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