金木犀の許嫁
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第五十三話 家に帰ってその二
「とんでもないダイエットやって」
「痩せ過ぎてね」
「死にそうになる人いるでしょ」
「実際にそれで死んだ人いるわよ」
「そうらしいわね」
「そんなこと言われて」
太っていると、というのだ。
「無理なダイエットしたらね」
「かえってよくないわよね」
「死ぬからね」
「冗談抜きで」
「けれどある程度太っていても」
「死なないわね」
「だからいいのよ」
夜空に顔を向けて話した。
「まだね」
「そうよね」
「太り過ぎも痩せ過ぎもね」
「よくないわね」
「夜空ちゃん位だと」
「いいのね」
「むしろ胸があって」
妹の豊かなその部分を見て話した。
「安産型だしね」
「お尻も言うの?」
「ええ、それ位ならね」
「いいのね」
「安産はね」
これはというと。
「本当にそれだけでいいことなのよ」
「神社でもあるしね」
「それが出来る体型だから」
それ故にというのだ。
「いいのよ」
「じゃあそうした意味でも」
「このままね」
是非にとだ、妹に話した。
「いてね」
「そうするわね」
「そう、今の体型でね」
夜空はというのだ。
「いいのよ」
「健康ね」
「そうよ、いいわね」
「このままでいるわね」
「それで運動しなくてもね」
真昼はまたこう言った。
「激しいスポーツとかね」
「しなくていいのね」
「好きならしていいし」
スポーツをというのだ。
「したくなかったら今みたいにね」
「家事して歩いて」
「それでいいのよ」
「カロリーを消費したら」
「それでね」
「こだわらなくていいのね」
「そうなのよ、私はテニスしてるけれど」
部活でだ、真昼は朝も放課後も部活で汗をかいている。テニスなのでその汗が流す量はかなりのものである。
「しなくてもね」
「いいのね」
「カロリー消費するなら」
「それでよしね」
「私は忍術していますが」
白華はそれでと言って来た。
「これはお家のことで」
「してるわね」
「好きですし」
真昼に微笑んで答えた。
「やらせてもらっています」
「それならね」
「それでいいですね」
「そう、自分が好きならね」
「運動すればいいですね」
「ええ、けれど忍術って」
真昼は白華に話した。
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