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第百五十九話 豚汁その一
第百五十九話 豚汁
夕方になるとその日の仕事を終える準備それに夕食のそれに入った、クラスの夕食は料理部であるかな恵が中心となっているが。
かな恵は調理を受け持つクラスメイト達にこう言った。
「寒いしお味噌汁作る?」
「あっ、いいわね」
「もう夜冷えるしね」
「お味噌汁いいわね」
「あったまるわね」
「それじゃあね、具はね」
かな恵はこちらの話もした。
「何にするかだけれど」
「それならね」
クラスメイトの一人のミャンマーの娘が言ってきた。
「いいのあるわよ」
「いいの?」
「食堂のお野菜の残りね」
「ああ、一杯あるわね」
かな恵は確かにと応えた。
「それぞれのクラスでもね」
「残りもの出るでしょ」
「一杯ね」
「どうせそのままだと捨てるし」
「他のクラスでも使ってるし」
「だからね」
それでというのだ。
「食堂か他のクラスから貰って」
「それでお味噌汁の具を作るのね」
「そうしましょう」
「いいわね、それじゃあね」
「今から貰う?」
「そうするわ」
こう言ってだった。
かな恵はクラスメイト達と一緒に学園の食堂の一つに行って残りものを貰ってきた、その残りものはというと。
「お野菜色々に」
「それと豚肉が多かったから」
クラスに戻ったところで一華に話した。
「お味噌汁豚汁になったわ」
「そうなのね」
「それで豚汁飲んで」
そうしてというのだ。
「あったまろう」
「いいわね」
一華もそう言われて笑顔で頷いた。
「本当に夜寒くなってきたし」
「豚汁いいでしょ」
「ええ、熱い豚汁に唐辛子かけて」
そうしてというのだ。
「それでね」
「食べるのよね」
「そうしましょう」
「イスラムの子達もこっそりね」
「いただくのね」
「神様に謝って」
そうしてというのだ。
「いただくそうだし」
「問題なしね」
「そうよ、あとお野菜色々あるから」
「残りものの」
「人参にもやしに大根に」
それにというのだ。
「ジャガイモもあるわよ」
「本当に色々ね」
「残りものだから」
「残ってるものなら何でもなのね」
「貰ったから」
だからだというのだ。
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