彼は いつから私の彼氏?
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12-2
誰から聞いたのか、みずきちゃんが
「水澄 先輩ぃー ウチも合宿連れてってください 瑠利と」
「えっ でも・・・ それは 私等4人の仲間だけで 去年からやってるんや 四天王の始まり」
「でも ウチ等 ふたり 出遅れてるんです 小学校からやってた子等と違う はよぉー 追いつきたいんです だからー」
「でも・・・ それは 普段の練習で・・・ それに きついのよ でも 私等は結束があるから・・・」
「しがみついてでも付いていきます 覚悟してます お願しますよー 水澄先輩は ウチ等後輩を見捨てるんですか? 水澄先輩に憧れて入ったのにー」
「ちょっとぉー 待ってよー そんなー 見捨てるってー ・・・皆に聞いてみないことにはネ」
と、私は3人に聞いて「ボール拾いにでも 役に立つかもよ」と、納得させていた。塾のこともあって、二人には特別な後輩という思いもあったのだ。
それから数日後、今度は遥香が若葉に一緒に加えて欲しいと言ってきたと言うことだった。(今年は3年で 最後だし 大阪大会、全中の代表メンバーにどうしても選ばれたい)って言うのよーと 若葉が・・・どうする? って 皆が黙って 考えている時、花梨が
「いいんじゃぁないの 皆は4人の結束が乱れるの心配なんだろうけど そんな柔い結束じゃぁないし 四天王が5人になってもいいじゃぁ無い? あの子 春の合宿の時 うさぎジャンプさせられてた時 自分から (私はドジでノロマなうさぎです)
って言って飛んでたのよ 覚悟してるのよ 同んなじ3年生じゃぁない 一緒に・・・」
と言う訳で、今年は7人で琵琶湖の畔に向かうことになったのだ。10時頃駅に着いて、料理長さんがマイクロバスで迎えに来てくれて、旅館に着くと、女将さんも出迎えてくれて
「お疲れ様 待ってたのよ でも、部屋が狭くってごめんなさいね」
「いいんです 私達のほうが無理言ってるんですからー」と、若葉が応えると
「あっ そうだ ねぇ 4人の写真も飾ったのよ 春の時は 他の人も居られるでしょ だからねー これっ サインしてもらっても いいかしらー」と、手の先には、去年のミニ合宿の時の4人の写真が・・・料理長と並んで写っていた。去年の優勝の時の団体戦の時の写真は春合宿のときに飾られているのは気がついていたのだが。
「ねぇ 今年も絶対に優勝よ! となりに飾らせてよねー」
私達は、早速 砂浜にジョギングに出て行った。ジヨギングといってもうさぎジャンプとかステップしながら走るのだから、1年生のふたりは、ヒィヒィ言いながらこなしていた。たっぷり1時間以上走り込んで、用意してくれていたお昼ご飯で、ふわふわの厚い卵焼きの下は中華丼でタマネギのスープと。料理長が私等のためだけに作ってくれたのだ。
午後からは、柔軟の後、うさぎジャンプを体育館2往復なんだけど、1往復過ぎたあたりあたりから、1年の二人が送れ出して、遥香が「自分に負けちゃー駄目よ 頑張れ!」と、声を掛けていたのだけど、途中でふたりとも崩れていた。それでも、何とかたどり終えた時、若葉が
「あなた達 私達の足を引っ張りに来たの! 自分を伸ばす為でしょ! あのね 途中で崩れるって諦めるってことよ こんなことは初めてやったんだから仕方ないよとか 言い訳してるんちゃう? 辛いのは当たり前なの 他人を超えるんだからー 止まってもいいのよ! 又 進めば良いんだからー そこで、泣いても良いのよ 誰も見てないしー そやけど崩れたら、そこでおしまいやな! あなた達は水澄の推しでここに居るんや 水澄に恥をかかせても良いの! ヤル気無いんだったら 今 帰ってもいいのよ!」と、強い言葉をふたりに浴びせていた。そして、その後はふたりに素振りをさせながらの反復横跳びをやらせていて、そのうち、涙を拭いている姿があった。
私は、横で聞きながら・・・私も同じようなことを何回も聞いてきた言葉だ。がんばれ 二人とも。だけど、若葉には、もう、リーダーとしての風格も備わっていたのだ。
その後は、私と花梨、香と遥香が打ち合って練習していて、若葉は1年の二人を相手に教えていた。そして、3時の休憩の後は、私と若葉のダブルスの相手に花梨と遥香が、香は1年生の相手をしていた。香は若葉と違って、やさしい言葉で教えていたのだ。
5時半からの夕食の後は、柔軟の後、うさぎジャンプを繰り返してやっていて、今度は1年の二人も付いてきていて 「ウチはうさぎじゃぁないんだ」と、念仏のように言いながらやり遂げていたのだ。
私は、花梨相手に第2の魔球に取り組んでいて、なんとか恰好はついてきたのだが、花梨にポトンと私の一番遠いところに跳ね返されていた。
「水澄 ウチはわかっているから返せるけど、まぁまぁ ちゃうかー な?」
「あかん そんなん 慣れたら簡単に返せるってことやー もっと 威力のあるボールやないとー」
「あんたなぁー ウチが簡単に返してると思ってるん? 必死やねでー」
「う~ん わかってるけどー ・・・ 私のイメージとちゃうねん もっと バシッと・・・ 早い球でやろーとしたら 遠くにいってしまうし、回転もなー」
と、話し合いながらも、もう9時半になっていて練習終了で、お風呂に行った。湯舟に浸かりながら、急に花梨が
「水澄 立ってみー」
「なんやの いきなり」
「ええからー 真直ぐ直立不動 手は降ろしてな!」
「もぉー なんやのー」と、私は言われた通りにすると、花梨は私のおっぱいを手の平で擦るようにしてきて
「痛い! 何すんのー」
「うん ちょっとなー もう 一度」
「もぉー やめてーなー 痛いヤン」
「ええから もういっぺんな!」と、今度は下のほうから擦り上げて、最後は捻るようにしてきた。私のおっぱいはひしゃげるようになっていた。
「いたぁー いぃー」と、私は両腕を抱えてしゃがみこんでいたのだが・・・
「ふふっ ごめんなー でも わかったぁ? 違い」
「・・・あっ 花梨 ありがとう 明日 やってみるね!」
お風呂から上がると、部屋には夜食のおにぎりが置いてあった。いつも。私達のためにと、心遣いに感謝しながら
「なぁ 香 いっつもあんなフリフリのん穿いてるん?」と、私が聞くと
「うん フリフリなんやけど穿いてるんかわからへんくらい締め付けも無いねん。自由に動けるし、そんで 色んな色も可愛いしなー」
「あっそー 可愛いねぇー 確かに・・・」
「そやでー 水澄もこんなん穿いてみー やめられんよーになるでー 彼も喜ぶしなー」
「・・・うん」と、私も皆にはわからないように小さく頷いていたのだ。
そして、寝ようとしていると横に寝ている花梨が私の背中にすり寄って来て、手を私の胸に廻そうとしてくるのだ
「花梨 その手はどこにいこうとしてるの? もっと 離れてよー」
「んー さっき いじめたから、やさしく撫でてあげようかと・・・」
「もぉー けっこうです そんな趣味無いってー ゆうたヤン」
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