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先生と助手が仲良すぎて嫉妬されるお話

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第十一話 さよならホシノ、また逢う日まで

~~~ゲヘナ 拘置所~~~

ヒナ「小鳥遊ホシノ、貴方を明日連邦裁判にかけるわ」

ホシノ「...」

ヒナ「先生に振られた事はショックかもしれないけど、今は前を向きなさい」

ホシノ「...っ」

~~~後日 連邦裁判所~~~

裁判長「現時刻をもちまして、開廷いたします...」

裁判長「まずは検察側、罪状を」

検察官「はい、小鳥遊ホシノ17歳は先日先生の助手である三隈勇吉氏を気絶させた後誘拐、身柄を拘束し殺害しようとした為。誘拐及び殺人未遂の罪状をかけています」

裁判長「わかりました、では、つぎに...」

結果から言うと有罪判決が下されたが未成年保護法により執行猶予が付き、実名報道は避けられた。

~~~シャーレ~~~

先生「これからどうするの?」

「そうだな、これ以上はここには居られないし帰るかな」

先生「そっか...」

「なんだ?寂しいのか?」

先生「うん、寂しいよせっかく会えたのに」

こいつは平然とそんな恥ずかしい言葉を言ってのける

「そ、そうか...」

先生「じゃあ、いつ帰るんだい?」

「そうだな、明後日には帰るかな」

先生「随分と早いんだね...」

「仕方ないさ、命が危ないんだ」

先生「そっか、そうだよね」

彼はとても悲しそうだ。そんなに俺と会えたのが嬉しかったのか。

先生「じゃあ、今日はお別れ会しないとね」

「は?いや別にいいぞ...」

先生「なーに言ってんの、ほらやるよ」

「あぁ、わかったよ...」

その後は彼が酒を買ってきて2人で飲み明かした。
久しぶりに楽しかったな。こいつと飲む酒は美味い

~~~翌日 シャーレ~~~

「う...頭いてぇ...」

先生「あはは笑ほんと斐田は酒に弱いね」

酒に弱いの知っといて飲ませてきたの誰だよ。
そんな事を思いながら荷造りをしていたら。

ヒナ「失礼するわ」

先生「ひ、ヒナ?どうしたの...?」

ヒナ「助手さんに用があるの」

先生「残念だけど助手は貸せないな」

ヒナ「そう、残念だわ」

先生「じゃあ帰っ...」

チュ...

先生「えっ」

ヒナ「好きよ先生」

ヒナ「じゃあね先生」

先生「ぁぁ...」

なんだ?何があったんだ?彼は口を開けたまま驚いた表情をしている

「なにに驚いてんだ?」

先生「あ、いや...なんでもない」

「ふーん?」

正直何があったかわ陰に隠れてよく見えなかったが、まぁ大体予測はつく。

先生「そ、そんな事よりも荷造り再開しよっか!」

「あぁうん」

~~~アビドス高等学校~~~

私は廃教室に居た。先生に振られた。おまけに前科付きだ。

ホシノ「もうやだよ...」

私はこんな状況に絶望した。楽になりたい...

私は愛銃のEye of Horusに特殊な弾薬を一発だけ装填する。

ホシノ「こうしたら楽になれるかな...」

銃口を額に向け、引き金に指をかける。

ホシノ「じゃあね、先生。愛してたよ...」

私は涙で顔をがグチャグチャになってしまったが。そんなのもう関係ない。引き金を引けば。

バァン!!

1発の銃声が学校に響いた。たまたま今日学校にいた私は銃声の元へと駆けつける。

シロコ「はっ...はっ...」

敵の襲撃か?しかしそんな考えは一瞬で覆された。

シロコ「えっ...」

そこには額から血を大量に流し、部屋に血を撒き散らした。ホシノ先輩が居た。

シロコ「なん、で?」

私は直ぐに先輩の傍に近寄り脈を確認する。しかし脈は動いていない。

シロコ「なんでっ!なんで相談してくれなかったの!?」

私は泣け叫ぶ。大事な、慕っていた先輩はいつも眠そうで、頼りない。だけど、誰よりも強くて、後輩思いで、いざという時は頼りになる。そんな自慢の先輩だった。

きっと先輩は1人で悩みを抱え続けたからこうなったんだ。私が、私がもっと早く気づいていれば... 
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