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ハッピークローバー

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第百五十六話 祭りの中でその四

「これがね」
「そうなのね」
「だからね」
 それでというのだ。
「本当にね」
「二度とあの頃にはなって欲しくない」
「そう言うのよ」
「その頃生きていた人達は」
「そうね、私もね」
 その頃生きておらずともというのだ。
「そう思うしね」
「あんな頃に戻って欲しくない」
「そうね」
 一華に真剣な顔で話した。
「のどかなままでね」
「ありたいのね」
「ええ、平和でね」
「平和が一番よね」
「平和って戦争がないだけじゃないでしょ」
「そんな馬鹿げた政府じゃなくてね」
「あと災害もない」
 カンボジアの娘はこのことにも言及した。
「そうであってこそね」
「平和ね」
「治安もよくてね」
「災害のこと言ったら」
 一華は口をへの字にさせて述べた。
「もうね」
「日本は平和じゃないわね」
「しょちゅうだからね」
「何かしらの災害が起こるわよね」
「地震も台風もね」
「洪水も津波もあるし」
「山崩れとかね」
 一華はさらに言った。
「雪崩もあって」
「大雪に大雨に」
「もうね」
 それこそというのだ。
「何かとね」
「災害多いわ」
「カンボジアこんなに多くないから」
「やっぱりそうよね」
「災害の種類と数でいったら」 
 日本はというのだ。
「世界一じゃないの?」
「否定出来ないわね」
 一華もそれはと返した。
「もうね」
「そうよね」
「ええ、アメリカや中国よりも多いわね」
「どっちの国も大きいからね」
「その分災害多いけれど」
「日本はその二国よりずっと小さいのにね」
「絶対に種類も数も上ね」
 そこまでだというのだ。
「今の季節だって台風来るわね」
「そうなのよね」
 一華も否定しなかった。
「これが」
「地震は何時来るかわからないし」
「火山も噴火するわよ」
「火山多いしね」
「普賢岳も噴火して」
「昔は富士山も噴火したのよね」
「実は富士山って噴火するのよ」
 そうした火山であるのだ。
「そして噴火したらね」
「大変なことになるわね」
「溶岩出して火山灰が凄くて」
「石飛んでくるし」
「大変よ」
「そうよね、幾ら過ごしやすい気候で気候がよくても」
 そうであってもというのだ。 
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